猫はパスタを食べても大丈夫!与える適量や注意点を詳しく解説

猫はパスタを食べても大丈夫!与える適量や注意点を詳しく解説

猫とパスタと聞くと、あまり結びつかないイメージが強いですが、実は猫に与えてもよい食品です。今回は、猫に与えるパスタの適量や注意点などをご紹介します。

猫はパスタを食べてもOK!

猫はパスタを食べてもOK

結論から言うと、猫はパスタを食べることに問題はありません。

「意外!」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、イタリアなどパスタが主食の国では、猫がパスタを食べることは普通にあることなのです。

実際、パスタのおいしそうな見た目や匂いに惹かれて、愛猫が寄ってくるというご家庭も多いのではないでしょうか。今回は、猫にパスタを与える際の注意点や適量をご紹介します。

パスタの原料であるデュラム小麦は猫に無害

パスタはデュラム小麦と呼ばれる小麦粉から作られます。デュラム小麦は、キャットフードに使われている小麦粉とそれほど違いはなく、違いは粘りが強いことくらいです。そのため、猫がパスタを食べること自体に問題はありません。

穀物・卵アレルギーの可能性を考える

猫は穀物の消化が苦手です。また、個体によっては穀物や卵にアレルギーを持つ子もいます。初めて与えるときは、少量ずつ与えるか、事前にアレルギーの検査をするとよいでしょう。

猫にパスタを与えてもいい量

猫にパスタを与えてもいい量

猫にパスタを与えるのは、年齢や大きさによって異なります。

成猫にパスタを与えるときの適量

茹でたパスタ100gあたりのカロリーは約140kcal、パスタ1本(2g)あたりのカロリーは約3kcalです。健康な成猫の1日のエネルギー必要量は体重1kgあたり52~75kcalで、おやつなどを与える場合は主食の20%までが目安になります。

猫の体重が4kgの場合、1日のエネルギー摂取量は132~190kcalなので、パスタの適量は2~4本(4~8g、12~24kcal)となります。

老猫にはパスタを与えない

7歳以降の老猫は、消化器官が弱くなり、成猫ほどエネルギーを必要としないため、消化不良を起こしやすくなっています。体調や個体差にもよりますが、老猫に炭水化物を与えることはおすすめできません。

猫は高齢になると泌尿器や腎臓の病気のリスクが高まります。甘やかして食べさせ過ぎると、肥満が原因で病気になることも多いので、若いうちから食事には注意が必要です。

猫にパスタを与える際の注意点

猫にパスタを与える際の注意点

パスタは猫に与えても問題ありませんが、与える際にはいくつか注意点があります。

乾麺のまま与えると消化不良を起こす

パスタには太さや形、生麺や乾麺など様々な種類がありますが、おそらく皆さんが家庭で日常的に食べているパスタは、ほとんどが乾燥パスタではないでしょうか。

パスタに使われる小麦粉に含まれるデンプンは、加熱するとブドウ糖に変化し、消化されやすくなるそうです。

ですが、猫は犬の2.5倍でんぷんの消化吸収能力が低いと言われており、消化機能が劣る猫では茹でたパスタでも消化不良を起こすことがあります。くれぐれも調理前のパスタを猫に与えないように注意してください。

アレルギーの有無を確認する

個体差はありますが、猫も小麦や卵にアレルギーを発症する場合があります。

生後6ヶ月頃に発症すると言われていますが、それ以前にアレルギーを発症することもあります。下痢や嘔吐、かゆみなどの症状や、個体によっては中毒を起こすこともあります。

猫にパスタを初めて与えるときは、少量ずつにして、様子を見ながら与えてください。可能であれば、事前にアレルギー検査をしておくことをおすすめします。

万が一、与える際に異常が発生した場合は、速やかに動物病院でされることをおすすめします。

まとめ

パスタは猫に与えても問題ありませんが、炭水化物の消化が苦手なこと、個体によってはアレルギー発症のリスクがあることを理解した上で、猫に与えるかどうか判断することが大切です。

また、肉食動物である猫にとって、必要不可欠な栄養素はタンパク質です。パスタは炭水化物の量が最も多く、タンパク質はわずかしか含まれていないため、パスタを主食として与えることはおすすめできません。

パスタは、猫の年齢や体調を考慮し、時折おやつとして与える程度にしましょう。