猫に食べさせてはいけない『夏野菜』5つ

猫に食べさせてはいけない『夏野菜』5つ

色鮮やかな夏野菜。見ているだけで食欲が湧いてきます。猫にもたまには野菜を食べさせると健康に良いかも!と思うかもしれません。でも、本当に大丈夫なのでしょうか?真実を確認しましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1. ニラ

ニラ

人間の体にとっては栄養満点のニラ。でも猫には毒となってしまいます。緑黄色野菜の一種なのでβカロテンやカリウムなどの栄養が豊富です。一見与えるとよさそうな感じがしますが、猫が貧血を起こしてしまう可能性があるのです。それは硫化アリルという成分のせい。たとえ熱を加えたとしてもこの成分は壊れることがないので、猫には与えないようにしてください。

ニラは猫が大好きな猫草に外見が似ています。キッチンなどに出しっ放しにしておくと勘違いして口にしてしまうかもしれません。十分ご注意を。万が一食べてしまった場合は早急に、動物病院へ連れて行きましょう。

2. ミョウガ

ミョウガ

ミョウガはショウガ科の植物で特別猫に有毒な成分は含まれていないようですが…。ただあまり食べさせない方が良いという話も。少量ならば大丈夫という説もありますが、どちらかというと与えない方が無難なようです。

そもそも結構刺激が強い食べ物なので、猫が好んで口にするかは疑問です。猫の健康を維持するのに必ず必要な野菜ではありませんので、与えないようにしましょう。

3. ナス

ナス

夏に美味しくなるナス。意外や意外、猫に与えてはいけない夏野菜に分類されます。「アルカロイド」という成分に毒性があるのです。下痢、嘔吐、血便などの中毒症状が現れることがあります。

実だけでなく葉や茎、根っこも危険です。熟していないナスの実も。ようするにナス全体が危険なので、猫には与えないようにしてください。

4. 熟していないトマト

未熟なトマト

色鮮やかなトマト。いかにも体に良さそうな空気を漂わせていますが、熟していないトマトは猫に与えてはいけません。「グリコアロカロイド」と呼ばれる成分に毒性があります。そして体を冷やす作用もありますので、たとえ熟したトマトでも大量に与えるのはやめましょう。

中毒症状としては下痢や嘔吐、呼吸困難などが見られます。トマトを食べた後で猫の様子がおかしくなったら早めに動物病院を受診しましょう。

5. ピーマン

ピーマン

ピーマンに含まれる「ソラニン」という成分が中毒症状を引き起こすことがあります。食欲不振、下痢、嘔吐などです。

ただ、ピーマンを与えるメリットがあることも確か。ビタミンAやビタミンCが豊富に含まれていることです。必ず種や芯などは取り除き、茹でて加熱してから与えます。

アレルギーがある可能性がゼロではないので初めて与える場合は少量から、そして与えた後は様子を見ることが大切です。

まとめ

うちわと猫

旬を迎えた夏野菜。美味しいので思わず愛猫と一緒に食べたいと思ってしまうかもしれませんが、注意が必要です。人は平気でも猫には害な野菜があるからです。必ず与える前に危険はないかを確認して、与えるようにしてあげてください。

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