豆苗は猫が食べても大丈夫?猫草の代わりにしたい場合は注意

【獣医師監修】豆苗は猫が食べても大丈夫?猫草の代わりにしたい場合は注意

栄養価が高く、お財布にも優しい豆苗。使用した残りの根の部分を水に浸けておけば、再び芽が出てきます。豆苗が好きな猫ちゃんは、多いのだとか。水に浸けておいた豆苗を、猫が食べていたなんて話もよく聞きます。でも、猫は豆苗を食べても大丈夫なのでしょうか? 豆苗を猫草の代わりにするには、注意しなければいけないことがあります。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

豆苗は猫にあまり与えないほうがいい

ざるに乗っている豆苗

豆苗ってどんな野菜?

豆苗はえんどう豆の若菜です。豆苗は根がついた状態でスーパーなどで売られています。アクが少ないので下茹での必要はなく、生で食べることもできます。

様々なお料理に活用できるので便利ですよね。食べる部分をカットして、残った根を水に浸けておけば再び芽がのびてきて、2~3回食べることができます。豆苗は栄養価も高く、特にβ-カロテンが豊富。体にも良くてお財布にも優しく、栽培も楽しめちゃう豆苗。嬉しい野菜ですね。

豆苗には毒がある?

この豆苗が好きという猫は多いです。水に浸けて栽培していた豆苗を、いつのまにか猫が食べていた、なんていうことも。豆苗は少量なら猫が食べても大丈夫です。

ただ注意するべきは、生の豆苗にはレクチンという毒素が含まれていることです。豆苗に含まれるレクチンは、人間が生で食べても害が出るほどではありませんが、猫がどの程度食べたら症状が出るのかなど、詳しいことはわかっていません。

豆苗は消化しにくい

猫が猫草を食べるのは、体内にたまった毛玉を吐くためや、便秘解消、ビタミン補給などといわれています。もともと猫は植物を消化しにくいのですが、豆苗は特に消化が悪いので、その点も気をつけた方がいいでしょう。

豆苗を猫に与える場合の注意点

フードボウルの前の猫

ごく少量を与える

猫に豆苗を与える場合はごく少量にしておきましょう。生の豆苗は、猫にとって消化が悪いので、食べ過ぎないようにしなければいけません。わずかな量をたまに与える程度でしたら、問題はないといわれています。

加熱する

豆苗を加熱すると消化が良くなります。また、豆苗に含まれるレクチンも熱に弱いので、猫に与える場合は、火を通してからにするといいでしょう。

カットする

消化吸収のしにくい豆苗は、小さくカットすることで食べやすくなります。

無理に与えない

豆苗を好んで食べる猫もいますが、そうではない猫もいます。食べたがらない猫に、無理に豆苗を与えるのはやめましょう。

豆苗は猫草の代わりになる?

水に浸してある豆苗

豆苗は猫草の代わりにはならない

豆苗は、えんどう豆の若菜です。イネ科の植物の猫草とはそもそも種類が違いますから、豆苗は猫草の代わりにはなりません。

猫が少量食べても害になることはありませんが、猫草のように毎日猫が食べたいだけ食べさせるというのはやめましょう。猫草を食べさせる場合は、できれば猫専用として売られている物を用意してあげたいですね。

豆苗以外で猫草の代わりになるもの

草むらの猫じゃらし

エノコログサ

エノコログサは、いわゆる猫じゃらしと呼ばれている雑草です。空き地や道ばたでよく見かけますよね。猫じゃらしを取って来て猫と遊んだことがあるという人は多いかと思います。

遊んだ後、猫が猫じゃらしを食べることも。おもちゃにもなって猫草の代わりにもなるので、一石二鳥ですね。でも、穂先がぽろぽろと取れて散らかるので、遊ばせる時は要注意。

さつまいも

便秘解消なら食物繊維が豊富なさつまいもも、猫草の代わりになる野菜のひとつです。生のさつまいもは固いので必ず蒸かしてから与えましょう。

皮付きのまま小さくカットして、ごく少量をキャットフードに混ぜて与えます。食べ過ぎると下痢になってしまうので、気をつけて下さいね。

レタス

普段の食事で補いきれていないビタミンの補給を目的としてなら、レタスも猫草の代わりにできます。レタスは、火を通すと栄養価が落ちてしまいますので、生のまま少量を細かくカットしてキャットフードに混ぜて与えましょう。

ただ、総合栄養食のキャットフードをきちんと食べているなら、必要な栄養は足りていますので、それほど与える必要はありません。

水菜

水菜も猫草の代わりに与えることができる野菜です。ビタミンの摂取ができ、シャキシャキとした食感が好きな猫もいるようです。少量を生のまま細かくカットし、キャットフードに混ぜて与えましょう。

サプリメント

体内の毛玉を排出するための猫草の代用なら、サプリメントもあります。猫の毛玉ケアサプリメントなら、体内の毛玉を便と一緒に排出し、毛玉ができにくくなる予防効果もあります。サプリメントには、食物繊維の他、乳酸菌や酵素が含まれています。

猫は毛玉を吐く習性がありますが、あまり吐きすぎるのも猫の体に負担になります。猫草や、豆苗などの野菜を食べて吐くことが多い猫なら、便と一緒に毛玉を排出してくれるサプリメントを使用するのもいいでしょう。

毛玉ケアサプリメントは、ペーストタイプが多く、猫が好む味付けがされています。ただし、無理やり飲ませるのはやめましょう。

まとめ

水に浸してある豆苗

猫は豆苗を食べることがあります。猫草の代わりになるなら、手軽で便利ですよね。しかし、豆苗を少し食べたからといって、猫の害になるわけではありませんが、猫草とは違いますので継続的に与えるのはやめましょう。レクチンが含まれており、摂取することで消化器症状が起こることもありますので少しの量でも注意しましょう。

時々少量を食べさせる程度なら問題ありません。その際も、できれば小さくカットし、加熱した方が良いです。豆苗以外にも猫に食べさせて良い野菜は色々ありますが、いずれも食べ過ぎには気をつけて下さいね。

その他、猫が食べていいもの・悪いもの

今回紹介した食材以外にも、人間には安全でも、与え方や量によっては猫にとって有害な食べ物が数多くあります。場合によっては命に関わるような食材もあるため、飼い主さんは正しい知識を身につけておくことが必要です。万が一のことが起こってしまわないよう、「猫が食べていいもの・悪いもの」を事前にチェックしておきましょう。

猫が食べてはいけないもの一覧

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