1.ドライフルーツ
果物の栄養素がたくさん詰まっていて、とても健康に良さそうなドライフルーツですが、猫には食べさせてはいけないとされています。なぜドライフルーツが猫にとって危険かと言うとそれは、猫に中毒症状や健康被害をもたらす可能性のある果物が含まれているかもしれないからです。
特に危険なもの
例えばブドウやレーズンは猫に有害とされ、腎不全を引き起こす原因になるとされていますし、プルーンは種の中心の仁(にん)という部分が胃で分解されるとシアン化水素と呼ばれる有毒成分を発生させます。
その他にもみかん、ライム、レモン、グレープフルーツ、ゆず、すだちなどの柑橘類の皮にはリモネンという香り成分が含まれていますが、これは猫が摂取すると中毒症状を起こし場合によっては死に至ることもあります。また、柑橘類以外でもザクロ、モモ、アンズ、びわなども口にすると猫にとっては非常に危険です。
このように人間にはとても健康に良くても猫にとって危険な果物は非常に多いため、ドライフルーツは猫に食べさせるべきではない食品ということになります。
2.ナス科の野菜
ナス科の野菜にはナスの他にトマト、ピーマン、じゃがいもなどが含まれます。これらの野菜は神経に作用するソラニン(アルカロイドの一種)という成分を含んでいて、これは少量でも猫が誤って摂取することで死に至ることもある非常に危険なものです。
触るだけでも危険
また、食べずに触れるだけでも皮膚のかぶれ、結膜炎などを引き起こす可能性もあると言われています。これらの野菜類は実を食べることで健康被害があることもありますが、葉や茎、根などが特に有毒な成分を多く含むことが多いため、これからの季節家庭菜園などで夏野菜を育てる場合は、特に注意すべきでしょう。
3.ナッツ類
猫にはピーナッツ、アーモンド、マカデミアナッツなどのナッツ類も与えてはいけないとされています。これらの食品は硬く消化が悪いので、猫の腸に詰まってしまう可能性があります。それ以上に中毒症状を起こしてしまうことがあります。
特に危険なもの
また、その中でも特にマカデミアナッツやアーモンドは特に危険性が高いと言われ、例えばマカデミアナッツは犬の場合は少量でも痙攣や下痢、嘔吐を起こし、最悪の時には死に至ることもあり、これは猫にも完全に悪影響がないとは断定できないため、食べさせるべきではない食品と言えます。
同じ名前でも特に危険なもの
アーモンドにはスウィートアーモンドとビターアーモンドの2種類があり、どちらも猫にはよくありませんが特に有害なのは後者の方で、このビターアーモンドには青酸化合物という、人間も大量摂取すると危険な成分が含まれているそうです。この成分は猫が口にしてしまうと、少量でも呼吸困難や痙攣を引き起こし死に至ることもある危険な成分です。
ビターアーモンドは杏仁豆腐の香りづけに使われていたりする他、チョコレート、クッキーなど様々なお菓子にも使用されることが多いようなので、猫にアーモンドを使った食品をつまみ食いされないように、十分注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は猫に中毒等の危険を引き起こす可能性がある食品をまとめてみましたが、これらはほんの一部で、猫に有害となる物は植物だけでも700種類はあると言われています。
知らずに猫を危険な状態に置くのを避けるためにも、できる限り危険性の高い植物や食品については把握しておいた方がいいでしょう。