愛猫とシェアできるおやつ5選

愛猫とシェアできるおやつ5選

日頃、美味しく食べているものを愛猫にも分けてあげたいと思う飼い主さんは多いでしょう。意外にも果物は猫でも食べられるものが多いのです。今回は一緒に食べられるおやつとしてフルーツをご紹介いたします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫と一緒に食べられるもの

ハートの苺と猫

我々人間は雑食、猫は肉食動物です。主食とするものは異なりますが、物欲しそうに見つめられると何だか罪悪感を覚えることがありますよね。

愛猫と一緒に食べられるものがあれば、もっと楽しくなるのではないかと思うでしょう。そこで、今回は一緒に食べられるおやつとして、いくつかフルーツをご紹介いたします。

1. バナナ

バナナと猫

バナナは、季節を問わず楽しむことができるうえに比較的安価なフルーツです。そして、猫も食べることができます。猫にバナナを食べさせる場合は以下のことに注意しましょう。

注意点

  • 皮をむいて小さくカットする(潰しても良い)
  • 猫にとってはカロリーが高いため少量に留める
  • アレルギーのリスクがあることを知っておく

皮は消化に悪いので必ず実だけを食べさせます。そして、少量(厚さ1cm程度)に留めておくことが大切です。最初は一口だけ食べさせて様子を見ましょう。万が一、下痢や嘔吐、痒みなどの症状が見られた際は動物病院に相談しましょう。

2. さくらんぼ

さくらんぼと猫

もう間もなく、さくらんぼが旬の時期を迎えます。実が小さくて食べやすく、おやつやデザートとして好む方も多いのではないでしょうか?

猫も半分程度であればさくらんぼを一緒に食べることができます。ただし次のようなことに細心の注意を払いましょう。

注意点

  • 食べられるのは実の部分のみ(種を抜く)
  • 種や葉の部分は有毒成分を含む

さくらんぼの葉にはクマリンという成分が含まれており、猫が摂取してしまうと肝臓に悪影響を及ぼします。また、種の部分にも中毒症状を引き起こすアミグダリンという成分があり、最悪の場合は命を落としてしまうことがあるほど危険です。

3. 桃

桃と猫

みずみずしくて甘い桃は、水分補給としても最適なフルーツです。実の部分を細かく刻み、大さじ1杯程度であれば猫も食べることが可能です。

注意点

ただし、種には中毒を引き起こす可能性があるので誤飲も含めて注意しましょう。

4. 梨

梨

梨は桃に比べて果肉が硬いものの、水分を多く含むフルーツとして、愛猫と一緒に味わうことができます。

摂取量の目安は大さじ1杯程度です。実が硬いので喉に詰まらないように注意しましょう。細かく刻んだり、すりおろしたりする工夫が必要になります。

5. スイカ

スイカと猫

夏といえばスイカもという方も多いでしょう。これもまた水分が多く、暑さを和らげるには最適です。猫も、種を除いたものを大さじ1杯程度であれば一緒に食べることができます。

注意点

猫にスイカを食べさせるにあたっては禁忌事項があります。それは、腎臓や心臓に疾患を抱えた猫には食べさせてはいけないということです。スイカにはカリウムを多く含むため、これらの疾患がある場合は控えなければならない成分なのです。

猫にとってフルーツとは?

りんごと猫

冒頭でも紹介したように、猫は肉食動物です。フルーツは栄養を補うというよりも、水分補給やちょっとしたおやつ感覚として食べることが好ましいでしょう。

時々一緒に食べる程度にしてください。そして、愛猫が好まない場合は無理に食べさせる必要はありません。

まとめ

めいさん

種や皮には毒性があることが多く、気をつけなければなりませんが、一緒に食べられるフルーツは意外と多いものです。

水分補給の一環として時々取り入れてみるのも良いかもしれません。ただし美味しくて、ついつまみ食いするようになる恐れがあります。

有毒成分を誤飲する原因の多くはこれです。猫と一緒にフルーツを楽しみたいという方は、猫の手が届かない場所で保管するように徹底しましょう。

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