猫が自分と違う動物の世話をするのはなぜ?優しい猫様のお気持ち

猫が自分と違う動物の世話をするのはなぜ?優しい猫様のお気持ち

猫に関するニュースでよく聞くのが、猫達が自分と違う動物の面倒を見るというものです。ただ自分の子供と勘違いしているという見方もできますが、猫という動物自体が母性の強い生き物であるとも言われているのです。

自分と違う動物のお世話をする猫達

アヒルと猫

子リスを育てる猫ミミ

猫は他の母親から生まれた子猫の世話もすることで知られていますが、時には猫ではない動物のベビーもお世話することがあります。例えばアメリカに住むマリー・カミンズさんの飼い猫のミミは、ある日、木から落ちたと思われる子リスを2匹運んで自分のベッドで育て始めたそうです。

この家にはミミ以外にも猫がいましたが、ミミは子リス達を他の猫から守り世話をしたということです。結局、飼い主が専門家にリス達のお世話は引き継いでもらったものの、この子リス達は元気になり無事野性に戻っていったそうです。

ハリネズミを育てる猫ムーシャ

また、ロシアの動物園では母親ハリネズミを亡くした8匹の赤ちゃんをムーシャという名前の黒猫がお世話しました。ハリネズミ達はムーシャのおかげで現在は自分で餌を食べられるまでに成長したそうです。

その他にもいる優し猫達

他にもリスザルの赤ちゃんを背中に乗せて育てたり、アヒルの赤ちゃん達のお世話をするなどといったこともあるようです。このように猫の母親はとても母性が強く、猫以外の動物のベビーの面倒を見ることも多々あるようです。

メスだけでなくオスも猫は愛情深い?

子猫と猫

このように猫のメスは非常に母性が強いようですが、実はオスも愛情深いところがあるとされています。

プリティボーイ

アメリカにある保護猫や里親を探す猫を助けている団体に住んでいるオス猫のプリティボーイは、同じくそこで飼われているメスヤギのコッパーと大の仲良しです。

コッパーが妊娠した際も側に寄り添うようにしていた他にも、生まれた子ヤギ達を母親が見られない時は、変わりに見張りをするように側にいるそうです。

このように猫のオスも子猫の身体を舐めたり、温めたり、寝床へ運んであげたり、時には母乳を吸わせるような行為も見せるとされています。

猫はメスだけでなくオスもまた愛情深いところがあるとされているのです。また、これは猫や他の動物だけでなく飼い主に対して向けられることもあるとされています。

猫が他の子供を育てる愛情を持つ理由

子猫と母猫

ではなぜこのように猫は他の動物も育てるような愛情の深さを持っているのでしょうか。

生まれた子猫はみんな育てる!精神

科学的に説明すると猫が多胎動物であるからというのが一つの説のようです。多胎動物というのは1度に1匹でなくたくさんの子供を産む動物のことです。ちなみに一度に1匹しか産まない動物は単胎動物です。

この多胎動物である猫はたくさん子供を出産するため、どの子がどの子などはっきりと見分けがついていません。とにかく生まれた子は全部育てるというざっとした考えなので、私の子供でないとかはあまり気にしていないようです。

そのため、他の猫の子供でも、時には他の動物の子供でもおかまいなしに育ててしまうということがあるそうです。

しかしながらこの愛情の深さも猫の育った環境によりけりというところもあるようで、あまりにも早く親や兄弟から離された猫は社会性が身に付きにくく、性格も神経質で臆病になりがちです。

こうなると当然ながら同種の猫以外にも飼い主以外の人間、他の動物とも仲良くすることが難しくなってしまいます。ペットショップなどであまりにも小さい子猫を売ることが禁止されているのはこのためです。

逆に子供の頃から母猫、兄弟猫、他の人間、もしくは他の動物と接してきた猫は、飼い主以外の人や動物と仲良くするハードルがかなり低くなるそうです。他の動物を育てる猫は、元々の性格もありますが、幼少期にきちんと社会性を身に付けた猫と言えるかもしれません。

共感能力

また、他にもこれは猫だけに限ったことではないのですが、哺乳類には共感する能力、つまり、痛いとか、寂しいとか、不安であるという気持ちを他の生物と分かち合おうとする本能があるのではないかとされています。

猫はよく人間に寄り添ったりそういうところが強い生き物ですから、そこが他の動物への愛情に繋がっているのかもしれません。

まとめ

三匹の猫

いかがでしたか?猫はメス、オス共に愛情深いところがある生き物のようですね。しかしながらもう一方で猫はハンターであるのもまた事実、このような一面があるとしても基本的には猫が餌の対象にしてしまうような小動物とは一緒にせず、目を離さないようにしましょう。

スポンサーリンク