猫団子になって眠る理由と作り方

猫団子になって眠る理由と作り方

猫が体を丸めて寝ている「猫団子」は可愛らしく多くの方が一度は見たことがあると思います。猫団子になっているときは何らかの原因が関係している場合があり見過ごしてしまいがちです。なぜ猫団子になって眠るのでしょうか?あげられる要因や対処法、さらに心地よく眠れる猫団子になるコツを紹介します。

猫団子になって猫が眠る理由

猫団子

寒いから

猫は元々砂漠地帯で暮らしていたため暑さには強いですが、その反面寒さには弱い動物です。そのため猫が猫団子もように体を丸めている時は気温(室温)が低く体が冷えて寒いと感じています。とあるドイツの動物学者が調べた結果で一般的に猫は気温が13度以下になると寒く感じ体を丸めるようになり、逆に気温が21度以上になると体を伸ばしたり、お腹を見せて仰向けで寝ている様子がよく見られるとのことでした。

警戒、ストレスから

気温が高く暑いと感じている場合にお腹を見せて寝ることがありますが猫のお腹は一番弱点であるので、例え暑くても生活環境が猫にとって落ち着くことができず安心感を感じていないとお腹を隠すように体をまっていることがあります。そのため引っ越しや新しい人や同居猫が増えた、騒音で落ち着けないなど生活環境の変化やストレスが理由で体を丸めることがあります。

また猫の性格に関与しており穏やかで誰とでも仲良しになれる子はお腹を見せやすいですが、逆に臆病や怖がり、知らない人や猫に対して非常に警戒心を抱いている子は弱点であるお腹を一切見せない傾向があるといわれています。 また気温変化とストレスの2点により若干、猫団子の体勢が変わってきます。

安心感があるが、体が寒いとき

体を丸めるが、警戒心がなく安心感があるのでリラックスして寝れることができるため手足の裏は床(下)につけず肉球が見えたり足を伸ばしていることもあります。また頭を下に向いて疼くまるようなときも見られます。

ストレスで落ち着けず警戒心があるが、寒いとき

同じく体を丸める体勢をとりますが、いつでも動けるように手足の裏は床(下)についています。頭も常に周りの様子を伺えることができるように顎を手の上にのせています。

落ち着けないが、体が暑いと感じているとき

体が暑いと感じているが急所であるお腹を見せるわけにはいかないため、猫団子と似たような体勢でお腹を下にして程よく体を丸めています。安心感を求めてキャットタワーの上など高いところを好んだり、なるべく風通しが良くて涼しい場所に移動していることがあります。

同居猫との相性が良いから

猫単独で体を丸めて寝ていることもありますが、複数の猫が身を寄せ合って丸まっている可愛い姿も見たことがあると思います。 猫同士の相性が悪い場合は体をくっつけること自体ないといわれています。そのことから同居猫同士の相性が良く仲良しな関係のときに皆で体をくっつき一緒に体を丸くなっている傾向があります。相性が良いといわれている関係はいくつかあげられます。

  • 兄弟関係
  • オス猫とメス猫
  • 母猫(父猫)と子猫
  • 成猫と子猫

具合が悪いから

猫の体調が悪いときに冷たく静かなところで体を丸めてうずくまっていることがよくあります。猫は単独で生活していたため自分の体が悪いと感じたときに敵に見つからないように人目を避ける行動をとります。また体力や体温をなるべく温存させる意味でも体を丸まっているといわれています。

猫団子を作る方法

猫ベッド

市販の猫ベッド

猫は単独で生活をしていたため身を守るために狭いところを好む傾向があり、安心感を得られるといわれています。また夜行性なため1日の大半は睡眠を取っており約14時間ほど寝ています。そのため落ち着いて寝れる猫ベッドをつくってあげるとリラックスとした猫団子の姿で寝てくれるようになります。

ベッドは猫がすっぽり収まるサイズと縁付きなもの、更に柔らかく温かい素材ものが好ましいです。最近ではドーム型やハンモック型など多種多様な猫ベッドが販売されていますが簡単に猫ベッドができる作り方があります。

  1. 100円ショップでもある座布団5枚用意する
  2. 座布団を半分に折り、長辺を縫い合わせます(これを4つつくります)
  3. 4つ縫い終わったら、両サイドをそれぞれ縫い合わせリング状にします(側面部分)
  4. 最後に側面である座布団1枚と繋ぎ合せた側面を合体させたら完成です

猫ベッドに安心できるものを置いてあげる

猫は柔らかくてフワフワしたものに対して前足をふみふみするなど赤ちゃん返りをすることがあり、また気分が落ち着いたり安心感が得られる効果もあるといわれています。そのため、柔らかくて手触りが良いクッションやぬいぐるみを置いてあげると心地よく感じ、ギュッと抱きながらぐっすり寝てくれるようになります。

猫の団子になっていた時の対処法

猫団子の子猫

適切な温度にする

猫の体温は平均約38度といわれており人よりも少し高いので、私たちがちょうどいい温度でも猫にとっては寒いと思っていることがあります。猫の種類など個体差はありますが快適だと思う温度は25度前後といわれています。しかし室内の温度が適温でも湿度が低すぎても高すぎても猫にとっては快適だと感じない傾向があり、約50〜60%をキープしてあげると良いです。

猫団子のように体を丸めているからといってエアコンやストーブで室内の温度をあげると空気が乾燥しやすくなるため加湿器も使用することが大切です。その他にも窓を開ける時間を設けて空気の換気をおこなったり、濡らしたタオルを置いておく方法もあります。

同居猫との距離をつくる

同居猫との相性が悪くて寝ているときの体勢が猫団子だが手足を床(下)についていたり、頭が上がっている場合は飼育環境の改善が必要であり、同居猫との距離をつくってあげることが大事です。猫は単独動物なためパーソナルスペース(他の猫が近づくと不快や恐怖など感じる距離)を持っているため、それぞれ猫だけのスペースをつくってあげることが必要です。

せめて「猫の数=自由に行ける部屋の数」ぐらいゆとりがある空間が必要であり、キャットタワーなど安心できる高いところを複数用意することです。またトイレも数も頭数より多く設置しこまめに掃除し清潔感を保つことも必要です。

生活環境の改善

猫が安心できる生活環境を心がけなければいけません。特に臆病で警戒心が強い性格の猫の場合は突然の来客が来てもいつでも落ち着けるスペースに避難できるようにベッド下や隙間など狭いところを確保してあげると良いです。

また高いところが好みな動物なのでキャットタワーなどを用意し、お気に入りの物を側に置いてあげると安心感が増します。大きい物音が嫌いなため静かでなるべく人通りが少ない部屋やスペースに設置するのがポイントです。

他に何か症状がないか

具合が悪いときでも猫団子の体勢になっていることがあるためいつもと比べて元気食欲があるかどうか、下痢や嘔吐をしていないか、息づかいが荒くないかなど何か症状がないか確認する必要があります。特に猫は腎臓の働きが悪くなる腎不全になりやすく、水を多く飲んでいたりトイレの回数が増えていないかチェックすることも大事です。

もし何らかの症状があった場合は病気を発症している可能性があるので病院に受診したり、また猫の年齢が高齢の場合は定期的に検査することで早期発見することができます。

まとめ

猫団子で眠っている子猫

猫団子のように体を丸くなって寝ている姿はとても可愛らしくほっこりする気持ちになります。ですが猫団子でも手足の置き方や頭の位置などの違いで、もしかしたら体が寒く感じていたり、警戒し身を守っている、具合が悪いなどの可能性があります。

猫が本当にリラックスしているのか、他に何らかの症状がないかなどチェックすることが大事です。適切な温度と湿度を保ち、猫ベッドを用意するなど安心できる空間をつくってあげると猫がリラックスしている猫団子姿になってくれるかもしれません。

スポンサーリンク