猫がおっさん座りする理由

猫がおっさん座りする理由

概要

  • 猫がおっさん座りをする理由はグルーミングのためと関節の負担を減らすため
  • おっさん座りには3つのパターンがある
  • 骨軟骨異形成による痛みを伴っている可能性がある

猫が人間のおっさんのように座っているのを見たことがありますか?猫がおっさん座りをする理由や、おっさん座りをした時に疑う病気についてご紹介します。

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猫がおっさん座りする理由

おっさん座りする短毛の猫

猫がおっさん座りをする理由は、大きく2つが考えられます。

  • 猫がグルーミングのためおっさん座りをする
  • 猫が関節の負担を減らすためおっさん座りをする

グルーミングのためにおっさん座りをする

猫がなぜおっさん座りをするのかというと、大きい意味では、グルーミングのためです。お腹が見える体勢にして、お腹のほうや、普段は体の下で隠れている手や足の裏部分、さらに股の部分をなめるために、おっさん座りの体勢を取るのです。

おっさん座りをする時は特に股まわり、陰部周辺をきれいにグルーミングするには、このような体制を取らないと舌が届きません。必ずしもお尻が床に付いているわけではなく、片足を上に伸ばした状態で、股を舐める猫もいます。

お腹周りや股をグルーミングしているうちにこのおっさん座りになり、大抵はその部分を舐め終わると、もとの体勢に戻ります。猫によっては、おっさん座りをしたまま、くつろいでいる場合もあります。

関節などが痛まないようにするためのおっさん座り

  • 関節の痛みを避ける体勢をするのでおっさん座りになる
  • スコティッシュフォールドが持つ遺伝的な疾患:常染色体優性遺伝による骨や軟骨の異常

スコティッシュフォールドに多く見られるおっさん座りは、関節の痛みを避けるためではないかと言われています。これは、スコティッシュフォールドが持つ遺伝的な疾患が理由とされています。

スコティッシュフォールドのいちばん大きな特徴は、折れ耳です。このような折れ耳の形になるのは、生まれつきの骨軟骨異形成によるためです。常染色体優性遺伝で、骨や軟骨に異常があるという状態なのです。

この遺伝子を持っていると、実は耳の軟骨だけではなく、他の関節にある軟骨にも影響を及ぼすことがあります。具体的には、手足の関節に炎症が起きたり、骨が異常な形になったり、尻尾がうまく動かせなくなったりといった症状が出ます。

発症する場合には、生後4、5ヶ月ごろから、成長するに連れて症状が現れます。手足の関節に痛みを伴うので、このおっさん座りをすることによって、手足の負担を減らしているのではないかということです。

猫のおっさん座りとは

おっさん座りする猫2匹

おっさん座りしている時の猫の骨格

猫のおっさん座りはおっさんが座っているような体勢ですが、人間と猫では骨格が違い、座っている時に床についている骨も違います。人間では、骨盤の坐骨結節という部分を、座面につけて、上半身を支えて座っています。仙骨よりも下の部分になります。

猫がおっさん座りをしている場合は、骨の形状も違い、尻尾も生えていますので、同じようには座れません。尻尾の上にある、仙骨の平らな部分を座面につけて、後ろ足を前に投げ出して、上半身を支えています。

猫がおっさん座りをしている時上半身がとても折れ曲がっているように見えますが、猫の脊柱は人間よりも柔らかく、腰椎の骨の数も多いので、猫には負担はないようです。

猫のおっさん座りの3つのパターン

おっさん座りしてグルーミングする猫

おっさん座りにも、微妙な違いによってパターンが分けられます。猫にも好きな体勢や、得意な体勢があるようです。

脱力系のおっさん座り

まず一つめは、お尻部分にしっかりと上半身の体重がかかり、脱力してもバランスを保って座っているパターンです。長時間この体勢でいられるのは、やはりスコティッシュフォールドに多いようです。

背もたれを使用したおっさん座り

次に、背もたれを使ったおっさん座りもよく見られます。壁やクッションなどによりかかり、上体をあずけて座るパターンです。体重が骨にかからないので、より骨や腹筋への負担が少ないと考えられます。また、あまり上手におっさん座りが出来なくても、体勢を保っていられるでしょう。

猫の腹筋を使ったおっさん座り

最後に、お腹を上にしてグルーミングしているうちに、腹筋を使って上半身が持ち上がっているパターンです。多くは、お腹や股のグルーミングが終了すると、おっさん座りから、ごろ寝や横向き寝に変化します。

おっさん座りをする猫の呼び方

おっさん座りの長毛の猫

猫がおしりをぺたりと床につけて、後ろ足を前に投げ出し、上体を起こして座るという、まるで人間のおっさんが座っているかのようなおっさん座り。

猫のおっさん座りはスコティッシュフォールドがよくする座り方なので、別名『スコ座り』と言われます。英語圏では、座禅を組んだお釈迦様になぞらえて、おっさん座りの事を『ブッダ・ポジション』と呼ばれています。

おっさん座り通称「スコ座り」はスコティッシュフォールドしかできない座り方かというとそうでもなく、多くの他の種類の猫でも、雑種の猫でも、おっさん座りをします。

猫がおっさん座りした時に疑う病気

おっさん座りでグルーミングする猫
  • おっさん座りをする疾患:骨軟骨異形成
  • 骨軟骨異形成になりやすい猫種:スコティッシュフォールド、ペルシャ、マンチカン
  • おっさん座りをする、歩き方がおかしい時は病院へ

骨軟骨異形成

おっさん座りをしている時に考えられる病気は、先ほどあげた骨軟骨異形成です。手足の軟骨が変形したり、骨が瘤状になったりして、痛みを伴うために、負担がかからないような体勢をとっていると考えられます。

骨軟骨異形成になりやすい猫種

骨軟骨異形成を利用して生み出された猫は、スコティッシュフォールド以外にも、鼻が短いペルシャ、手足が短いマンチカンなどがいます。特徴を利用されて交配された猫なので、生まれた状態では、病気とは言えません。

おっさん座りをして問題がある時、無い時

  • 歩き方がおかしい
  • 手足に瘤や関節の固まりがある

骨軟骨異形成が手足の関節に異常を起こしたり、痛みをともなったりする症状が出たりすれば、その時には遺伝的な疾患が体に現れたと考えられます。

つまり、おっさん座りそのものは、猫にとってリラックス出来る体勢をとっているだけだと言えます。おっさん座りをしていても特に問題はありませんが、普段の時に、歩き方がおかしかったり、手足に瘤や関節の固まりが見られた時には、骨軟骨異形成を疑ってみた方が良いでしょう。

そしてこの症状が現れるのは、スコティッシュフォールドに多いとされます。特にスコティッシュフォールドの飼い主さんは、異常を発見したら、早めに動物病院に連れて行き、診察を受けさせましょう。

猫のおっさん座りまとめ

スコ座りするスコティッシュフォールド

猫がおっさん座りをしているのを見つけると、その愛らしさや面白さに魅力を感じる人が多いのではないでしょうか。おっさん座りは、お腹を見せてグルーミングしたり、リラックスしたりしている時の体勢なので、猫が安心している時だと言えるでしょう。

飼い主さんにとっては、猫が環境や飼い主さんを信頼している証拠であり、喜ばしい体勢なのです。猫がおっさん座りをしていたら、どんなパターンなのか、じっくりと見てみるのも面白いかも知れません。

その時は邪魔をしないように、そっと見守りながら観察してくださいね。

40代 女性 しゅーる

我が家の2匹の猫ちゃんのうちの1匹は、よくおっさん座りをします、キャットタワーの一番上でおっさん座りをして、窓の外をながめている姿には心を奪われます。我が家の猫ちゃんの場合は、股関節が痛いときにおっさん座りをすることがわかりました。
調子が悪く、股関節が痛いとき以外もおっさん座りをしますが、やはりぼーとしたいときにするみたいです。もう1匹の猫ちゃんは、おっさん座りの変形型になります。おっさん座りが苦手なようです。猫ちゃんがみんなできるのではないのですね。2匹揃っておっさん座りをする姿も見てみたいものです。
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