飼い主を「わが子」と思っている猫の行動3つ

飼い主を「わが子」と思っている猫の行動3つ

猫と暮らしていると、猫に子ども扱いされているような、そんな気分になることがあります。何だか上から目線だな、と感じることすらありますが、どうやらそれはおとなの猫だからこそ見せてくる愛情表現。科学的に証明はされていませんが、そう解釈した方がつじつまがあいそうです。

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猫が飼い主を子ども扱いするってどういうこと?

グレイ&白大小2匹の猫

おとなの猫は、独り暮らしを好む反面、たいへんな寂しがり屋でもあります。同時に愛情深い面も持ち合わせていて、野良猫でもいったん友だちになると、しばしば行動を共にし互いにいたわり合います。しかも、世話好きな子は本当にお世話好き。しつこく世話を焼いて小さなケンカに発展することも少なくありません。しかし、相手の世話を焼くという行為は、おとなの猫にとって大切な愛情表現です。

人間同士でもありますよね。寒そうな友人に自分のマフラーをかけてあげたり、水にむせた人の背中をさすってあげたり。相手をいたわりたいという気持ちは、好きな相手に対して心の奥から湧き上がってくるごく自然な感情です。そしてこの感情は猫にもあり、猫に対してだけでなく母と慕う飼い主さんにも向けられます。

おそらくその時のしぐさや雰囲気が、「自分の子どもだとでも思ってるのかな?」と思わせてしまうのでしょう。しかし、それは無理もないことなのです。なぜなら猫は猫の作法しか知りません。そして、猫が相手をいたわる時の方法は、まさに子猫を世話する時の方法そのものだからです。では、そのいたわりの気持ちは、どんな行為として現われてくるのでしょう。

1. 舐める

サバトラを舐める白猫

身体を舐めるという行為には、色々な意味があります。しかし、究極の目的は自らの存在を消すことです。言い換えるなら、自分のニオイを他の生き物から分からなくすることで、敵から身を守り、狩りをしやすくするということです。そのため、猫たちは長い時間を費やして熱心にグルーミングを行います。

それが子猫に対してならなおのこと。それはそれは優しく丁寧に舐めています。しかも不思議なことにうっとりした顔もしています。舐めると口いっぱいに愛するものの匂いが広がって、幸福感が増すのでしょうか。もしその時の猫に吹き出しを付けるなら、「これは私の宝もの。大事に大事にしなくちゃね」というセリフがぴったりしそうな雰囲気です。

飼い主さんは宝物

飼い猫にとっての1番の宝ものといえば、やはり飼い主さんです。その大切な飼い主さんを舐める時、母性愛のようなものがあふれてきても、何らおかしいことはありません。しかし、一方で、猫は飼い主さんが子猫でないこともちゃんと知っています。どこかで冷静に飼い主さんの様子を見つめていますので、意に反したことがあれば、母性スイッチは割と簡単に切れてしまいます。

もし、熱心に舐めている最中、突然ふいっとどこかへ行ってしまったとしてもそれはご愛敬。「愛は十分伝わった。子どもじゃないんだからもうこれで分かるわよね」ということでしょう。

2. 添い寝をする

赤ちゃんに添い寝する茶の老猫

飼い猫の中には、人間の赤ちゃんが大好きな子がいます。その赤ちゃんは飼い主さんの子どもであることが多く、自分の妹か弟だと思うのでしょうか、ずっとそばにいて面倒をみています。そして、ぐずる時には側に行って、スリスリしたりそっと舐めたりして慰めます。

彼らの得意技は、赤ちゃんを寝かしつけること。相手が自分より大きいので抱き寄せたりはできませんが、自分の身体をそっと預け、温めるようないたわるようなそんな優しいしぐさをします。そして、喉の奥でゴロゴロ子守歌を歌います。また、それが通じて赤ちゃんたちがよく眠ってくれるのも面白いところです。

ゴロゴロ音にはリラックス効果が

実際、猫のゴロゴロにはリラックス効果があるそうです。雑誌などでその効果について特集されているのをよく見かけますし、科学的にも証明されているのだとか。それに加え、猫の毛皮の手触りや、歌っている時の猫の顔の表情も、緊張をほぐしてくれる効果があるようです。

ゴロゴロは子守唄

それを知ってか知らずか、猫は飼い主さんと一緒にベッドに入る時、ゴロゴロ歌を歌ってくれます。自分が眠りに落ちてしまいそうになっても、飼い主さんが起きていることに気がつくと、また歌い始める熱心さで。聞こえるか聞こえないかの低いゴロゴロは、飼い主さんへの愛の子守唄です。相手が子どもであろうとおとなであろう、またその猫がオスであろうとメスであろうと「大切な私の宝もの」を安眠に導くために、猫たちは今日もどこかで歌を歌っていることでしょう。

3. 遊び相手をする

猫に手を上げる赤ちゃん

猫は自分の子猫のすることなら、大抵のことは許します。上にどすんと落ちてこられても、針のような歯でしっぽをかじられてもじっと我慢。まるで、相手が何をいっても分からない年齢だとちゃんと理解しているようです。

人間の子供にも寛容

しかも、人間の幼児に対しても、同じように振る舞うのが面白いところです。子ども好きな猫は、添い寝をするだけでなく、遊び相手も務めます。その時、かなり手ひどいことをされても、決して怒りません。得意の猫パンチも繰り出さず、痛ければ小さな抗議の声を上げるか、少し距離を取る程度。驚きの忍耐力でおもちゃになってあげるのです。その姿からは、「少しくらい痛くても、この子がいいならそれでいい」そんな心の声が聞こえてきそうです。

大人でも若干は相手にしてくれる

しかし、その相手が人間のおとなだった場合には、さすがにここまで許してはくれません。とはいえ、飼い主さんのイタズラに付き合ってくれることは割とあるものです。例えば、しっぽ。猫は子猫を遊ばせるためにしっぽをパタパタさせますが、それを真似してしっぽをつかむと、けっこう相手にしてくれるのです。

ただし、その時の猫の顔は若干不思議そうです。まるで「遊びたいなら遊んであげるけど、いい年をして私のしっぽで遊びたいの?」とでもいわんばかり。以前は猫じゃらしをくわえて「遊んで!」といっていた猫が、年を取るにつれだんだん「遊んであげようか?」という雰囲気でやって来るようになるのを見るのはけっこう複雑な気分です。

猫も楽しい

しかし、「一緒に遊ぶと飼い主さんは喜んでくれる」そう思って、わざわざやってきているようにも見うけられます。おそらく猫は、飼い主さんが楽しい気分でいてくれると自分も嬉しいのでしょう。だから一肌脱いであげようと思っているのかもしれません。

そのことに対し、「上から目線だな」と思うか「その気持ちが嬉しいよ」になるかは飼い主さん次第です。しかし、少なくとも猫が飼い主さんを気遣ってくれていることだけは、感じてあげてくださいね。

まとめ

さぬき

猫は飼い主さんを「わが子」だとは思っていません。ただ、猫が飼い主さんをいたわりたい時、彼らは猫の作法しか知らないので、飼い主さんをわが子を扱うのと同じように扱っているだけです。

しかし、猫に子ども扱いされていると感じる時、猫は間違いなく飼い主さんのことを「わが子と同じくらい大切な宝もの」だと思っています。ですから、たまにはその愛に甘えて子猫気分にひたってみるのも悪くないかもしれませんね。

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