猫のてんかんにみられる症状
猫がてんかんを起こす時の症状には違いがあります。その違いとはどんな場合があるのでしょうか。
- 体の一部だけが麻痺を起こす
- 体を弓のように突っ張らせる
- 全身が麻痺する
1:体の一部だけに麻痺が出る場合
猫が前足だけをつっぱらせたり、また後ろ足だけが動かなくなる場合もあります。
2:体を弓のように突っ張る場合
猫が突然に体や足を突っ張らせて、震えているような状態になります。
3:猫の全身が麻痺する場合
体全体を、ガクガクとさせて激しく震わせる、このような状態が数分間続きたり、猫が泡を吹いたりすることもあります。
愛猫の具合が悪くなり、とくに猫がてんかんを起こしてしまった時には、飼い主さんの心が不安になり慌ててしまいますが、できるだけ慌てずに、猫の様子を観察しておくことが必要です。
我が家の愛猫がてんかんに・・・
うちの愛猫がてんかんを起こしたのは、亡くなる前の尿毒症によるてんかんで、腎不全の末期にみられる症状でした。
わたしは、愛猫が突然てんかんを起こしていても何もしてあげられず、とても辛い思いをしました。
愛猫がてんかんを起こしている最中は、タオルなどで体を包んで、頭がぶつからないように気をつけたり、愛猫が何度か嘔吐もしたので、喉に詰まらないように配慮したことを覚えています。
発作の時猫は苦しい?
その時に、猫が痛い思いや辛い思いをしているのではないか?と感じて、獣医師さんに聞いてみたところ、「猫がてんかん起こしている最中は、意識がないのでわからないですよ」と聞き少し安堵しました。
猫がてんかんを起こした時に飼い主にできる3つの対処法
猫がてんかんを起こすと猫の体が突っ張りだして泡を吹いてしまったり、猫の意識がなくなってしまいます。この時猫の体が痙攣を起こすので、飼い主さんも、びっくりしてしまうことでしょう。
そんな時でも飼い主さんができることがいくつかありますので、愛猫にてんかんの症状が出てしまった時は、飼い主さんはできるだけ慌てずに猫を見守りその際の症状や状態をけいれんが落ち着いた後にメモに残しておきましょう。
1:猫が高い場所でてんかんを起こした場合
このような時には、猫が下へ落ちてしまわないように、タオルなどで猫を、そっと包んで安全な場所へ下ろしてあげてください。
2: 猫がてんかんを起こして嘔吐した場合
猫がてんかん中に嘔吐しまう場合も考えられますので、その時には気道に吐いたものが詰まらないようにする配慮が必要になります。
3:猫がてんかんを起こして走り出した場合
突然てんかんを起こした猫が、走り出してしまう事もあります。その際には猫が暴れて、タンスなどの家具にぶつかり怪我をしないように気をつけることが必要です。暴れてしまうこともありますので床に頭を打ち付けてしまわないように注意してください。
てんかんを起こした時の状況を記録に残すこと
猫がてんかんを起こしている間、飼い主さんが猫のてんかんの病状を止めることはできませんが、しっかり見守ってあげることはできます。猫がてんかんを起こしている間の症状を詳しくメモをしたり、スマートフォンで猫の様子を動画に撮っておくのもいいでしょう。
病院へ行く時は、記録したものを持って行き獣医さんに見てもらうようにしてください。てんかん発作が起きている時は以下のような内容がわかるよう記録しておくといいです。
- 猫がてんかんの発作を起こす前の過ごし方やいつもと違う様子
- 猫がてんかんの発作を起こした瞬間の猫の様子
- 猫のてんかんの発作が続いた時間
- 猫のてんかんの発作時の状態(嘔吐ありなし意識ありなし)
どんな些細なことでも大丈夫です。飼い主さんが気になったことや・昨晩の猫の行動・猫がてんかんを起こした時のメモを取っておくこと大切です。
まとめ
猫のてんかんには 「真性と症侯性」2つの原因がありますから、その病状によって猫のてんかんの出かたにも違いがあります。
真性のてんかんは 突発的に起こりますが、現在ではなぜ真性のてんかんが 突発的に起きるのかはまだ不明です。
てんかんを突然に起こす猫と、なんらかの病気が原因でてんかんを起こす猫もいますので、できるだけ慌てずに対処しましょう。
また猫がストレスで、てんかんを起こす場合もあると言われますが、猫に病気の疑いもありますので猫がてんかんを起こした際には必ず獣医師さん相談してください。