猫の臭いの原因とは
猫は基本的に、体臭がほとんどしない動物です。稀に長毛種がうんちをして毛にくっついてしまい臭う、という事はありますが、健康な子の場合、臭わない、と思っておいて良いでしょう。猫の臭いが問題となるのは、トイレの臭いや、オス猫によるスプレー臭です。病気の可能性がある場合も、体臭がする事があります。
猫の臭いの原因その1:トイレ臭
猫トイレは、マメに掃除をしないとすぐに臭いが溜まり、帰宅すると臭いが気になったり、来客に顔をしかめられてしまったりする事も。
トイレ臭の原因
猫が用を足したのにすぐに片付けない、猫砂を長期間替えていないなどです。猫はキレイ好きな子が多いので、トイレが不潔で気に入らない為に、トイレ以外の場所に粗相する事もあります。粗相をした場所は、その都度臭いをしっかりと消しておかないと、これもまたクサイ臭いの原因となります。
対策法
トイレをマメに掃除するのが1番ですが、日中は仕事で家を空けている事が多い場合は仕方がない事もあります。猫砂に消臭効果のあるものを使ったり、トイレをシステムトイレに替えるだけで、臭いの問題がなくなったりします。
出来ればトイレ自体は週に1度程洗い、猫砂は汚れてきたら新しいものに取り替えるようにしましょう。また、脱臭剤や脱臭機を使うのも効果的です。
猫の臭いの原因その2:発情中のオスに見られるスプレーの臭い
特に去勢をしていないオスは、自分の縄張りを主張する為、「スプレー」と言って非常に臭いの強い尿を、家の中でもしてしまう事があります。
スプレー臭の原因
オス猫は発情期になると自分の縄張りを主張すると共に、メスに自分がどれだけ強い猫なのかをアピールする為、スプレーをします。スプレーの尿はフェニリンと言う臭いの元を含んでいますが、このフェニリンは、オス猫が摂取したタンパク質の量により、変化します。
つまり、タンパク質を沢山摂っている=狩りがうまく強い猫だ、というメス猫へのアピールになります。タンパク質を多量に摂っている、という事はフェニリンの量が多い、すなわちそれだけ尿が臭くなります。
対策法
去勢手術を行うことで、スプレー行動を減らす事が出来ます。一度でも発情を迎えたオスのうち、10%は去勢手術をしてもスプレー行動が減らない事もありますので、出来れば生後半年以前の、発情を迎える前に手術をすると、良いでしょう。
一度スプレーした場所は、臭いが付いていると再びする可能性が高いので、クエン酸や消毒用アルコール、バイオミックス、ミョウバン水などを使い、猫が分からないように消臭します。どうしてもスプレーを辞めない時は、獣医師に相談しましょう。
猫の臭いの原因その3:病気による体臭
上記でお伝えしたのは猫自体が臭い場合ではありませんが、病気が原因で、猫の体臭が臭くなる事があります。
放っておくと危険な口内環境の悪化
3歳以上の猫の8割が歯周病と言われています。愛猫の歯茎、赤くなっていませんか?歯周病を放っておくと歯が抜けたり、口臭がキツくなったりします。当然ヨダレも臭くなるので、その口で毛づくろいをすると臭いヨダレが全身に付くので、体が臭うようになるのです。
歯周病は体臭だけでなく、内臓にも影響を及ぼします。マメに歯磨きを行い、愛猫がご飯を食べづらそうにしていたら、受診するようにしましょう。歯周病だけでなく、ガンの場合もありますので、愛猫の体臭や口臭が強くなった時には、注意が必要です。
命に関わる腎臓機能の低下
腎臓は、血液からの老廃物や余分な水分を排出する為、尿を作り出している非常に重要な器官です。腎臓の機能が低下するとうまく尿を作れなくなり、様々な問題が出てきます。多飲多尿と言ってやたらに水分を摂り、尿を出す行動をし出したら、腎臓に何かしらの異常がある事を疑いましょう。
体臭がアンモニア臭くなる事もあります。腎臓機能の低下は、命に関わる問題となりますので、愛猫の体や口臭が尿臭くなったら、早急に受診するようにしましょう。
まとめ
猫の周りを清潔に保つようにしていれば、いわゆる生き物臭のような臭いがする事はあまりありません。我が家でも紙の猫砂を使っている時は多少臭いが気になりましたが、木のチップを使うようになってからはほとんど気にならなくなりました。
愛猫と暮らす楽しさを、臭いの問題で邪魔されないように、出来る事はしていきたいですね。体臭がする時に限らず、普段からの愛猫の健康管理も重要ですね!私も、セッセと愛猫の歯磨きに勤しみます☆
40代 女性 かず
獣医さんに相談すると、口の中を診察してくださいまして、結局、歯槽膿漏になっているということがわかり、口臭の原因が判明しました、
治療を始めるとすぐに、歯槽膿漏は完治して口の臭いも無臭になり、家族みんなで喜びました。これからは、たまには歯磨きをしてあげたいと思い、遊びの延長でできるように訓練中です。