猫の寄生虫がいる時の症状
症状1. 嘔吐や下痢を繰り返す
猫の寄生虫がいる時の症状は、下痢と嘔吐を繰り返すと言います。成猫の場合は、軽い下痢の症状が多いですが、子猫の場合は抵抗力が弱いので、重度な下痢や嘔吐の症状が見られると寄生虫がいる可能性が考えられます。
症状2. 反射神経が鈍い
猫が寄生虫に感染すると無症状で終わる事もあります。
しかし多数の寄生虫が感染すると、猫の栄養をどんどん吸収していくため、猫の行動に問題が出てきます。動きが鈍くなる、痙攣、てんかんからの発作などの症状が見られるようになる場合もあります。
症状3. お腹が腫れる
猫に寄生虫がいる時は、吐くなどの他にもひどい場合にはお腹が腫れる、膨れると言った症状も出る事があるようです。寄生虫が多数寄生してしまうと症状も酷くなる可能性があるようです。
症状4. 発育不良になる
寄生虫は猫の腸内に寄生するため、健康な成猫はあまり症状がない場合が多いそうです。しかし子猫の場合は、食べても嘔吐や下痢を繰り返す、体重が減少していくので発育不良を起こすのです。
症状5. 血便がでる
猫が寄生虫に感染すると軟便や下痢になります。猫の便から寄生虫が見つかる事もよくあるそうです。お尻に付着して発見されるケースもあります。猫の便に血が混ざっている時は、寄生虫がいる可能性が疑われます。
症状6. 貧血を起こす
寄生虫は猫の腸内で血を吸う、栄養分を吸い取るので貧血を起こしやすいそうです。足元がふらふらしていることや、元気がなくなる、毛の艶が悪くなる状態になります。
猫の寄生虫がいる時の治療法
便の検査
猫に上記のような症状を発見したら、寄生虫を疑いすぐに病院で検査を受けます。その時に検便検査をしてもらい、寄生虫の種類を調べてもらいます。
人の目では見えないものでも顕微鏡を通すとある程度わかります。猫が寄生虫に感染していたら、それに合う効果のある薬の投与や症状に合わせた治療法を行います。
駆虫薬を投与する
猫が寄生虫に寄生された場合、お腹の中にいる虫は死滅させる事ができるようです。
駆虫薬の効果は虫卵にしか効き目がないそうです。駆虫薬を投与して、寄生虫の卵が孵化してから成虫が見られなければ治療が終わります。猫の体内に、虫卵がまだいれば定期的に治療を続けていく必要があります。
定期検査と予防
猫が寄生虫に寄生されないようにする事も肝心です。症状がでなくても、子猫も成猫も定期的な検便検査とフィラリア予防をする事が大切です。フィラリア予防の薬は、回虫駆除に効果があると言われています。
また猫を外に出さないで室内飼いにする、トイレの掃除は早く処理するなどを心がけるのも大切です。
猫に多い寄生虫
猫回虫
回虫と言うのは猫だけでなく人間や犬にも感染するものです。
猫回虫と言われる寄生虫は主に小腸に寄生します。猫が虫卵を口から飲み込むことや、ネズミやミミズが幼虫を持ちそれを猫が食べる、母猫に幼虫がいると授乳から感染する事のある寄生虫です。
鉤虫
鉤虫は白色のミミズのような形の寄生虫です。幼虫は肉眼では見えにくい2cm程で土の中に生息して、猫の口や皮膚から体内に侵入するようです。猫の小腸まで移動して、小腸の粘膜を吸血して卵を産むとされています。
鞭虫
鞭虫は、白色で7cmまでの体調を持つと言われる寄生虫です。猫の腸管に寄生して、腸の粘膜に噛み付いて血液を吸い卵を産むそうです。鉤虫よりも鞭虫の方が吸血が激しいとされています。
条虫
猫に見られのは、猫条虫、瓜実条虫、マンソン裂頭条虫などの条虫と言われる寄生虫です。猫の直接感染というよりは、幼虫を持つものからの感染経路が特徴です。
猫条虫はネズミ、瓜実条虫はノミ、マンソン裂頭条虫はカエル、ヘビを通して感染するようです。50cm~60cmと言われるものから、マンソン裂頭条虫に関しては1m~2mになる事があるそうです。
フィラリア症
別名、犬糸状虫症と言われます。特に犬に感染するとされていましたが、近年は猫のフィラリア感染も報告されています。フィラリア症は蚊が吸血する事により感染する病気です。多くはフィラリアに感染している動物の血を吸った蚊が、猫に吸血する事で感染するようです。
猫への予防をしていれば感染は防げますが、フィラリア予防をしていないと症状も悪化して最悪死に至る事がある怖い病気です。
まとめ
猫が寄生虫に感染すると、症状がすぐに出ないことや無症状で終わる事もありますが、何年後に症状が現れる事もあるのです。
子猫や高齢猫に関しては特に免疫が弱いので注意しなければいけません。猫に寄生虫が寄生するのを防ぐ予防が大切になります。猫の体から寄生虫が自然消滅する事はないと考えた方が良いかもしれません。
猫に寄生虫がいる場合や、感染しないためにも定期的な検査や検便検査をしていくのが予防にもつながると言われています。