最新のペット医療が家計の負担に?!
人間の高度医療が発達し、これまで治療不可能とされてきた病気も、治療できる機会が増えてきました。それと同じく動物に関する医療も同じく日進月歩でめざましい発展を遂げています。
このような高度医療は様々な病気を治療することが可能ですが、そのためにはどうしても高額な治療費が必要になってきてしまいます。このように高度なペット医療と同時に飼育環境や食事内容も質の高いものになり、その結果ペットたちの寿命は以前に比べ格段に長くなっています。
ペットたちと永く暮らせることは飼い主にとって非常に喜ばしいことではありますが、それと同時に高齢化するペットたちは老齢化により医療を受ける機会が増え、時に高度医療を受けなければいけない機会が増えているのが現状です。
猫ちゃんの医療費事情(事例あり)
ペットには人間のように公的な健康保険がないため、医療費を飼い主が全額自己負担しなければいけません。
目安としてペットの通院にかかる費用を挙げると、通院した場合1回3000円〜10000円(1回)、入院だと3000円〜12000円(1回)、さらに手術となった場合には100000円〜400000円くらいが費用の目安といわれています。
病気やケガの治療については通院はもちろん、症状によっては入院や手術が必要になることもあり、そうなるとさらに費用は高額になってしまいます。特に特殊な手術が必要な場合には、医療費がさらに高額になってしまうことも。
▼猫の治療事例その1:結膜炎
医療費 | |
通院(6日) | 8,000円 |
入院・手術 | なし |
治療費合計 | 8,000円 |
▼猫の治療事例その2:腎不全
医療費 | |
通院(20日) | 86,000円 |
入院・手術 | 93,900円 |
治療費合計 | 179,900円 |
▼その他の猫の治療費用例
医療費 | |
骨折 | 160,000円〜 (最高額で70万円を超える例もあり) |
異物誤飲 | 40,000円〜 (最高額で60万円を超える例もあり) |
※医療費は動物病院によって異なります。上記はあくまで参考金額としてご覧下さい。
猫の医療費が高額になったらどうすればいいの?
大事な家族ともいえる愛猫がケガや病気で大変な思いをしている時、少しでも早く治療するためには動物病院への通院が欠かせません。
ですが先述の通り全額自己負担となる動物病院で必要な費用、一体どのような方法で備えて支払うのがベストなのでしょうか。
自身で貯蓄する場合
定期的に少しずつ貯蓄して費用を貯める方法は、既に実践している方も多いのではないでしょうか。時間は必要になりますが、この方法だと確実に貯蓄することができますね。
ですが、愛猫の「もしも」の時はいつ訪れるかわかりません。必要な蓄えができる前に、愛猫が病気にかかってしまったら…こう考えると、多少の不安は拭いきれないのが正直なところなのではないでしょうか。
ペット保険への加入
毎月決まった額を支払うペット保険への加入は、躊躇する方も少なくないと思います。「動物病院に行っていなくても支払わなければいけないので、何だか損したような気がする...」そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが愛猫の万が一の時、その医療費用の一部を保険が負担してくれると思うと安心できる気がしませんか?また本当にそのような時が訪れた時には実際に費用の一部を保険会社が支払ってくれることになりますので、実際に飼い主さんの負担が軽くなることも事実です。毎月の支払いで2つの安心を手にいれることができるとも考えることができますね。
ペット保険で愛猫の万が一に備える!
ペット保険はいろいろな会社から発売されていますが、そのほとんどが掛け捨てになります。実際にペットの治療があってもなくても決まった金額を支払わなければいけないので、考え方によっては無駄な出費になるのでは、と捉える方もいらっしゃるでしょう。
ですが人間同様、猫も元気な時もあれば体調を崩す時もあります。しかも猫は人間のように自分から体調の悪さを訴えることができないので、気づいた時には思ったより症状が悪くなっていた...なんていうことも少なくありません。そんな時でもペット保険に加入していれば、愛猫の治療に専念することができるのではないでしょうか。
「顧客満足度」を見てみよう!
それではたくさんあるペット保険、いったいどのような基準で選べば良いのでしょうか?月々の支払額や補償内容などはもちろんですが、その基準のひとつに「顧客満足度」というものがあります。
これは実際に利用した方々の商品レビューのようなもので、いわば顧客の「生の声」。顧客満足度が高ければ高いほど利用者からの信頼度も高いと言えますので、保険を選ぶ際のひとつの基準にすると良いかもしれません。
保険会社の種類を把握しておきましょう
ペット保険を取扱う保険会社には、損害保険会社と少額短期保険会社があります。損害保険会社と少額短期保険会社にはどのような違いがあるのでしょうか?
一つは事業規模です。損害保険は資本金は最低10億円です。また、年間収入保険料に制限はありません。少額短期保険は資本金1,000万円、年間収入保険料が50億円以下となります。
そして、一番の違いは契約者保護機構の存在です。損害保険会社は契約者保護機構への加入が義務付けられておりますが、少額短期保険会社には加入義務はありません。契約者保護機構へ加入している場合、万が一保険会社が破綻してしまっても契約者は保険金の補償が受けられます。少額短期保険会社ではその補償はありません。ただし、供託金の義務があり、万が一破綻した場合はこの供託金の中から契約者の保護が行われます。
少額短期保険会社は保険料が安くすむ場合もありますが、万が一破綻した場合等を考えると損害保険会社を選ぶ方が安心ではないでしょうか。
実際に支払う医療費はいくら?
ここで重要なのが、「支払割合」。これは実際の治療費用のうち、何割を保険会社が支払うか?という割合を指します。
では、実例を見ながら、実際の医療がどのぐらいの金額になってくるのか見て行きましょう。
▼猫が腎不全で入院した場合
コース | 医療費(※1) |
保険無し | 179,900円 |
支払割合70%コース | 53,970円 (-125,930円) |
支払割合50%コース | 89,950円 (-89,950円) |
(※1)手術+入院20日とした場合の医療費用で試算しています
※上記はあくまでも一例です。保険商品によっては、支払割合や医療費は実際と異なる場合があります。
「猫が腎不全で入院した場合」を例に見た時、支払割合70%コースなら全体のうち70%(例では125,930円)が、支払割合50%コースなら全体のうち50%(例では89,950円)が保険金から支払われることになるようですね。
どちらのプランでも、医療費の中でも高額になりがちといわれる手術と入院についてはカバーされていますので、保険が初めての方でも安心して加入することができるのではないでしょうか。
まとめ
筆者はこれまでに4匹の猫と暮らしてきており、現在5匹目にあたる3歳の子と生活しています。どの子も大変個性的で、身体的な特徴も様々ではありましたが、共通するのは「病気やケガと無縁な子はいなかった」ということ。
回数や内容に差はありますが、永く一緒に暮らせば暮らすほど必ず動物病院のお世話になることがあります。いま現在は良いとしても、これから先のことを考えた時...愛猫のためにもペット保険への加入を検討されることをお勧めしたく思います。