猫の血糖値平均はどれぐらい?糖尿病を予防する3つの方法

猫の血糖値平均はどれぐらい?糖尿病を予防する3つの方法

猫も血糖値がずっと高ければ、糖尿病を発症します。猫の血糖値は、どれぐらいで危険なのでしょうか?猫の血糖値と糖尿病について書きました。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫の血糖値から糖尿病を判断

目を閉じたグレーの猫

猫の血糖値

猫の正常な血糖値は、約74~150/dlだそうです。 猫はストレスから血糖値が一時的に高くなることがあるので、判断が難しい場合があります。

猫の血糖値が300mg/dl以上であれば注意が必要かもしれません。なお、病院や測定する機械により判断基準が異なる場合もあります。

猫が糖尿病になりやすいのはどうして?

糖尿病は、インスリンと言われるホルモンの分泌が上手く働かずに、血液の中の糖が多くなってしまう病気です。

猫の場合、インスリンが出ていてもそのインスリンがうまく働かないケースが多いようです。猫の体は血糖値が上がりやすくインスリンの分泌が少ないといわれています。そのために糖尿病を発症しやすいと言われています。

糖尿病の診断で絶食時の血糖が正常範囲を超えるようであれば糖尿病の可能性があり、詳しく検査 をしていかなければいけません。 血糖値が高いのは糖尿病によるものか、興奮、ストレスによるものかを判断するために、尿検査で尿糖が出ていないか、尿に異常がないかを調べます。

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他にはフルクトサミンというもので確認する場合もあります。 グルコースは採決時のものなので判断がつかない場合もありますが、フルクトサミンは一週間の間に血糖値があがったかどうか見れる指標になります。 疑わしい場合や治療中の場合これをモニターすることもあります。

加藤桂子
大学病院
獣医師
獣医師
加藤桂子

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫の症状から糖尿病を判断

獣医師に診察をされる猫

糖尿病になりやすい猫

糖尿病になりやすいのは、肥満の猫、メスよりもオス猫、6歳以上の猫がなりやすいようです。ストレスからの発症もあるようです。

生活習慣、遺伝、体質から糖尿病になる猫が多いようです。肥満の猫、メスよりもオス猫、6歳以上の猫がなりやすいようです。特に言われているのは、ストレスからの発症もあるようです。

猫の行動から症状を見る

  • 水を大量に飲む
  • おしっこの量が増える
  • 多食

重度

  • 元気がなくなる、ふらつく
  • 嘔吐
  • 脱水症状
  • 食べても痩せる
  • 黄疸

猫を糖尿病から守る3つの方法

ご飯を食べる肥満気味の猫

もしも、猫が糖尿病を発症してしまったら一生付き合っていかないといけない場合があります。 もちろんどんな子でもなりえる可能性はありますが、そうならないためにも猫の生活習慣の改善で予防していきましょう。

1.食事で予防

一度に与える量が多いと、血糖値がぐんと上がりやすくなります。もし一気に食べてしまう猫の食事は一日のご飯の量を、小分けにしてあげるといいですね。特に去勢・避妊手術をした猫は、太りやすいので調整が必要です。

2.運動で予防

やはり糖尿病になりやすい猫に多いのは、肥満から来るものです。過度な運動はよくありませんが、全く体を動かさないという事がないように、毎日適度に猫に運動をさせましょう。

3.環境で予防

猫はストレスをかかえやすいので、ストレスを与えない、溜めないようにしてあげたいですね。
猫がストレスを感じていても気づいてあげられないときもあり、悪化してしまうケースもあります。猫の嫌がることは避け、安心できる環境にしておくのが大事です。
また、猫に刺激や楽しみを与えることもストレス発散になります。

まとめ

ぽっちゃり猫を抱っこする男性

猫の血糖値から糖尿病予防について書きました。 猫の血糖値は興奮や緊張ですぐに上がってしまったり、猫によっては血糖値の値だけでは判断できなかったりして、わかりづらいのが難点です。 糖尿病になると完治するのが難しい場合もあり悪化しないようにしていくしかありません。 インスリン投与や食事制限などで治療していくのです。 そして猫の糖尿病は、早期発見も難しいので、症状が出てから検査をして診断されます。 猫の生活習慣を正して守っていきたいです。

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