危険な状態な猫の病気のサイン
危険な状態な猫の病気のサインは、どのようなものがあるのでしょうか。
危険な状態にある猫や、急性的に重篤な病気になっている猫は、一刻も早く病院へ連れて行かなければ、命に関わってしまう可能性もあります。危険な状態な猫の病気のサインは、どのようなことや症状があげられるのでしょうか。
ここでは、危険な状態な猫の病気のサインについて、ご紹介させていただきます。
口呼吸
猫はふだん口呼吸をすることはありませんが、口を開けて犬のように呼吸をしているときがあります。
- 口を開けて息を荒く呼吸をしている
- 舌が出ている
- よだれが大量に出ている
これらのような症状があれば、猫は危険な状態にある可能性があります。
飼い主はいつもと違った変な顔をしてると、初めは猫のしんどいということを理解できないこともありますが、この猫の症状は「息がしにくく苦しい」というサインです。
このようなときには、猫の心臓や肺に何らかの病気を発症しているサインである可能性があります。猫の命に関わってしまう可能性もあるのですぐに病院へ連れて行ってあげましょう。
震え、痙攣
猫が手足を震わせていたり、顔面がピクピクと痙攣をしたりしているときは「脳や心臓」など神経系の病気のサインである可能性があります。他には、低血糖、尿毒症なども震えや痙攣が起こりますので、糖尿病や腎不全になっている場合は注意です。
突然のことにパニックになってしまいますが、まずは冷静になって猫を優しくケージやかごなどに入れて病院へ連れて行くことが重要です。猫もびっくりして引っ掻いてしまう可能性もありますので注意をしてください。
血尿
猫のおしっこに血が混ざっているときには「泌尿器系」の病気の発症をしているサインの可能性があります。また血尿だけでなく、トイレをするときに
- 出にくそう
- トイレに居座る
- 痛そうに鳴く
- トイレにしゃがんでいるが尿が出ていない
これらのような症状を併発するときもあります。膀胱のトラブルは猫が起こりやすい病気の1つですのですぐに病院へ連れて行き、処置をしてもらうようにしましょう。
大量の出血
人間と同様に猫が大量の出血をしているときにはショック状態になり、命に関わってしまう可能性が高いです。
猫の耳や口、鼻、肛門などから大量の出血の症状があれば何らかの病気を発症していることが考えられるので、すぐに病院へ連れて行く必要があります。
痛がる
- 特定の場所を痛がって触らせてくれない
- じっとしたまま動かない
- 鳴き続ける
これらのようなサインがあれば骨折や打撲、血栓症、関節炎などの病気のサインである可能性があります。
痛がっている部位が特定できているのであればタオルで固定をするようにくるみ、早急に病院でレントゲンを撮ってもらったり、診察してもらうようにしましょう。
酷い咳をしている
猫が苦しそうに咳こんでいたり、空咳が続いたりするようであれば、肺など呼吸器系の病気のサインである可能性があります。咳を続けると激しく嘔吐をしてしまうこともあるので病院へ連れて行くようにしましょう。
誤飲
猫は小さいものや美味しそうに見えたもの、遊んでいるときに口にいれて誤飲をしてしまうことがあります。誤飲したものによっては命に関わる可能性もあるのですぐに病院へ連れて行きましょう。また、病院へ行く際には
- いつ
- なにを
- どれくらいの量
ということをメモをして、実際に誤飲したものがあるのであればそれも一緒に持って受診するようにしましょう。
激しい嘔吐
猫が激しい嘔吐をしているときや、何度も繰り返しているときは病気のサインである可能性か高いです。
誤飲などが原因である場合や、腎不全などを引き起こしている可能性もあるので早急に病院へ連れて行きましょう。また可能であれば、吐いたものも袋に入れて持参するようにしましょう。
意識がなくなる
猫の病気のサインとして突然「意識がなくなる」ということがあります。
名前などの呼び掛けにも反応が薄かったり、昏睡状態になったりすると「肝臓」「腎臓」「血糖」「心臓」などに何らかの異常をきたしているサインです。意識が回復をしたとしても、また引き起こしては危険ですのですぐに病院へ連れて行きましょう。
経過観察が必要な猫の病気のサイン
経過観察が必要な猫の病気のサインはどのようなものがあるのでしょうか。
猫に病気のサインがあっても、いつも通りご飯を食べていて元気であれば「一応元気だけど、経過観察をしようかな」「すぐに病院は行かなくても大丈夫そうかな」と考えることもありますよね。
そこでここでは、経過観察が必要な猫の病気のサインについてご紹介させていただきます。
軽い嘔吐
猫が毛玉などを吐くために軽く嘔吐した場合などには、経過観察をしましょう。猫は換毛期には毛玉を1か月に3回ほど吐くことがあります。ですので、毛玉を吐くような症状はあまり心配は必要ありません。
しかし、毛玉が出ずに液体などの軽い嘔吐が続く場合や食欲不振、元気がないなどは、「消化器系」に何らかの病気の発症をしているサインの可能性もありますので、経過観察をしてくださいね。2~3日経っても治らない場合には、病院に連れて行ってあげるようにしましょう。
軽い下痢
猫が軽い軟便のようなお腹の調子のときには、経過観察をしてあげましょう。軽い下痢は食べ物があわない場合や、ストレスなどが原因によって、消化器系に何らかの病気の発症をしているサインである可能性があります。
また下痢が治まるようであればそのままで良いのですが、脱水になりやすいのでウェットフードを与えたり、水分がとりやすい環境にしておいてあげたりしてくださいね。2~3日経っても治らない場合には病院に連れて行ってあげるようにしましょう。
痒がる
猫が痒がって走り回ったり、イライラとストレスを感じているというような症状があったりする場合は、病院へ連れて行きましょう。
ノミやダニである可能性もありますし、アレルギーや病気によって痒みを引き起こしていることもあります。痒いあまりに酷く引っ掻いて身体が傷付いてしまう可能性もあるので、注意してあげましょう。
猫が体を痒がっている場合には、経過観察をするようにしましょう。
ノミやダニなどの寄生虫が原因だと分かっている場合には、病院へ連れて行きノミ・ダニの予防薬を処方してもらい、痒みがあまりにもひどい場合は注射または内服薬が必要になります。血液検査の結果、ホコリなどのハウスダストなどが原因のアレルギーだとわかっている場合は、病院で診察してもらい薬を処方してもらいましょう。
猫は軽い症状であれば、経過観察も可能ですが、いったんは診察を受けてください。経過観察をした結果、次の日には悪化してしまうことがないとは言えません。しかし、
- 元気がない
- 食欲がない
- ぐったりしている
- トイレが多い、少ない
- どこかを痛がっている
これらのような症状があれば、経過観察せずなるべく早く病院へ連れて行ってあげてくださいね。
まとめ
猫は病気を発症しているとき、口呼吸をする、痛そうにしている、出血をしているなど様々なサインがあります。
苦しそうな場合や、餌を食べないなどのことがあれば、早急に病院へ連れて行ってあげるようにしてください。
猫の様子がおかしいときは、様子を見ないでまず受診することが大切です。