猫インフルエンザとは
インフルエンザには、高病原性鳥インフルエンザ、低病原性鳥インフルエンザ、馬インフルエンザ、豚インフルエンザ、犬インフルエンザがありますが、ウイルス学の分類に猫インフルエンザウイルスは存在しないそうです。
人が感染するインフルエンザは猫にうつらない
私たち人が罹るインフルエンザは、正確には「ヒト季節性インフルエンザ」といいます。
猫の呼吸器感染症は呼吸器に負担のかかる外気温が低く乾燥した冬に多いので、人のインフルエンザがうつったんじゃないかと勘違いされがちですが、人と猫ではDNAも違えば感染するウイルスの方も違うので相互にうつることはないとされています。
猫のインフルエンザと言われる病気は存在する
猫の呼吸器に炎症を起こす代表的なウイルスは「ネコカリシウイルス」と「ネコヘルペスウイルス」の2つがあります。他にも呼吸器に炎症を起こすウイルスや細菌はありますが、今回は代表的なこの2つを紹介します。
猫のインフルエンザと言われている病気
- ネコカリシウイルスによる「ネコカリシウイルス感染症」
- ネコヘルペスウイルスによる「ネコウイルス性鼻気管支炎」
猫インフルエンザと言われているのはウイルス性の呼吸器感染症の総称です。
インフルエンザに似た呼吸器症状を起こすため、こう呼ぶこともあるのです。
なかでも猫インフルエンザは、主にネコカリシウイルスが引き起こす「ネコカリシウイルス感染症」と、ネコヘルペスウイルスが引き起こす「ネコウイルス性鼻気管支炎」を指します。猫のインフルエンザと言われる病気2つは感染経路も症状もよく似ています。
猫インフルエンザの症状
- 共通する症状:くしゃみ・鼻水・咳・ヨダレ
- ネコカリシウイルスの症状:口内炎、舌がただれる、肺炎
- ネコウイルス性鼻気管支炎の症状:目ヤニ、目の充血など
猫のインフルエンザと言われている病気「ネコカリシウイルス感染症」と「ネコウイルス性鼻気管支炎」に共通しているのはくしゃみ・鼻水・咳・ヨダレなど風邪のような症状から始まります。
ネコカリシウイルス感染症の症状
ネコカリシウイルス感染症は口内炎ができたり、舌がただれることで痛くて食欲不振になり、二次感染で肺炎を併発する恐れがあります。
ネコウイルス性鼻気管支炎の症状
ネコウイルス性鼻気管支炎は目ヤニや目の充血など目の異常が特徴で、重症になると呼吸音が大きくなったり鼻水・くしゃみをよく出すようになります。
猫インフルエンザの感染経路
猫のインフルエンザと言われている病気「ネコカリシウイルス感染症」と「ネコウイルス性鼻気管支炎」は感染した猫の唾液や鼻水がくしゃみによって飛沫し、それが体内に入ることでインフルエンザに感染する飛沫感染で感染します。
猫インフルエンザの治療方法
猫のインフルエンザと言われている病気「ネコカリシウイルス感染症」と「ネコウイルス性鼻気管支炎」など、猫のウイルス感染症には特効薬がないので、体内でウイルスに対抗する抗体が作られるのを待つことになります。
この間、インフルエンザ以外の他のウイルスや細菌に二次感染しないことが大切です。
軽症の場合は抗生物質や抗炎症剤を服用させたり、点鼻薬や点眼薬で症状が治まるのを待ちます。重症の場合は注射や点滴で栄養を補ったり、抗生物質を投与します。
一度猫インフルエンザウイルスに感染すると
一度でも猫インフルエンザウイルスに感染してしまうと、生涯ウイルスを保有する"キャリア"となってしまいます。回復後、症状が出ずに元気でも他の猫に感染させる恐れがあります。なので、猫インフルエンザに感染させないように予防することが大切になります。
猫インフルエンザを予防する方法
猫インフルエンザのワクチン接種を受ける
猫インフルエンザを含めた感染症は3種・5種・7種の混合ワクチン接種によって予防することができます。
幼猫だけ生後2ヶ月のときに1回目、生後3ヶ月のときに2回目と年に2~3回接種しますが、その後は年に1回追加接種を受けることで効果がずっと持続します。
猫インフルエンザ予防には清潔を保つ事が大切
インフルエンザなどのウイルスや細菌は肉眼で見ることができません。外で活動する猫はともかく、完全室内飼いの猫も動物病院や飼い主さんとのお出かけで外に出る機会はあり、いつどこでインフルエンザに感染するか分かりません。
インフルエンザに猫が感染しないようトイレやごはんの食器など病原体が潜んでいそうなものは清潔に保ちましょう。
特に幼猫や老猫は病原体への抵抗力も弱いので注意が必要ですし、多頭飼いしているお家は一匹が感染すると他の猫にもすぐに感染してしまうので気をつけましょう。
猫のインフルエンザについてまとめ
- 猫は人のインフルエンザには感染しない
- 猫インフルエンザウイルスというものは存在しない
- 「ネコカリシウイルス」と「ネコヘルペスウイルス」が猫のインフルエンザと言われる
- 猫インフルエンザと言われる病気は飛沫感染でうつる
- 猫インフルエンザの予防には、ワクチンと清潔な環境が大切
今回は猫のインフルエンザについてご紹介しました。猫の世界には、インフルエンザという病気はありませんし、犬や人に感染したインフルエンザが猫にうつる事はありませんでした。しかし、猫のインフルエンザは「ネコカリシウイルス」と「ネコヘルペスウイルス」という病原体があり、猫のインフルエンザと呼ばれる病気は「ネコカリシウイルス感染症」、「ネコウイルス性鼻気管支炎」と言われる病気がありました。
猫がインフルエンザにならないためには、ワクチンで予防する他に、普段から感染源になりそうなトイレや食器を常に清潔にする事や、猫を外に出さない事で猫がインフルエンザに感染するリスクをぐっと抑えられるという事でした。
もちろん、猫を家の中で飼っていても、私達飼い主が、インフルエンザに感染している猫と接触し、そのまま愛猫を触る事でインフルエンザに感染してしまう可能性もありますので、外の猫を触ったら、必ず手を洗う、服を着替えるなどして病気を未然に防ぎたいですね。
女性 百日紅
我が家の猫は野良出身でウイルスを保有しているのかはわかりませんが、ワクチンは欠かさずしています。冬になると発症するのは人間と似ていますよね。愛猫は寒くなると咳をすることがあり、猫インフルエンザなのかと心配してしまいます。空気が乾燥したり、毛づくろいでも咳が出るそうなので、冬に出た症状は獣医師に相談した方が良いかもしれませんね。また、ワクチンで体調が悪くなることがあるので、それも含めて相談した方が安心ですね。愛猫は、ワクチンで熱が出てしまい静かにしていましたが、翌日には元気になっていました。
20代 女性 サン
呼吸器に負担がかかる乾燥した冬に多いみたいです。人がインフルエンザを猫に移したのではなくて、感染するウイルスが違います。なので移ることはありません。
猫の唾や鼻水が体内に入って空気感染が発生します。
くしゃみ・鼻水・咳・よだれなどの風邪の症状で感染が始まります。
ネコカリシウイルス感染症は舌がただれることで痛くて食欲不振になり二次感染で肺炎になってしまう恐れがあります。
薬がないので体内でウイルスに勝つ抗体が作られるのを待つことになります。
軽症の場合は抗生物質を服用させます。重症は注射や点滴で栄養をあげたりします。
猫インフルエンザのワクチンがあります。打つことで感染を防ぎたいと思います。
女性 ラルコ
30代 女性 しおり
でも、カリシウス感染症などがあります。感染している猫ちゃんのくしゃみや、鼻水でうつりますし熱が出て危険です。
人間のインフルエンザと同じくちゃんと、治療しないと死に至ります!うちの猫ちゃんが子猫の時に感染してしまい、治療しました。
他の猫ちゃんとの接触がなかったので、他の猫ちゃんにはうつりませんでした。
その時、カリシウス感染症になっていた猫ちゃんは今では、元気に暮らしています。しっかりと、治療をすれば早く治る病気です。
他の猫ちゃんも、飼っている場合には、カリシウス感染症になっている猫ちゃんは隔離しなければいけません。感染を拡大させないことが大切ですね。