猫の不整脈とは?
そもそも猫の不整脈はどのようなものなのでしょうか。猫の不整脈とは、心臓のリズムがおかしくなる状態をさします。色んな種類がありますが、主に心拍数が極度に増加をしたり減少したりすることで、大きく2つにわけることができます。
- 頻脈性不整脈
- 徐脈性不整脈
頻脈性不整脈は、極度に心拍数が増加をするもの、徐脈性不整脈は極度に心拍数が減少をするものがあげられます。不整脈は人間と同じで一定のリズムに乱れが起こるものなので、息苦しさを感じてしまうこともあります。
猫が不整脈になった時の症状
では、猫が不整脈のときに具体的な症状はどのようなことがあるのでしょうか。いくつかご紹介させていただきます。
猫の不整脈には、普段から呼吸が早い、歯茎などの粘膜が白い、すぐに息苦しくなったり疲れやすくなる等の症状があります。
症状か軽度の場合は、猫自身もさほど自覚症状はありません。しかし、病院に行ってみると途切れたりリズムが小刻みになったりすることが聴診してわかりますが、猫自身はさほど苦しさはないようです。
症状が重い場合は、失神や突然死を引き起こしてしまうことがあります。
猫が不整脈になる原因
では、不整脈になってしまう原因はどのようなことが考えられるのでしょうか。不整脈を起こす原因は様々ですのでなかなか断定をすることは難しいのですが代表としてあげられる原因についてご紹介させていただきます。
自律神経障害
若い猫に特に起こりやすいとされていますが、未だに原因は解明されていません。しかし、自律神経障害になると下痢や便秘などを引き起こします。また呼吸、循環、吸収、消化などの様々な機能に障害を来すことがあります。
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症は、猫の甲状腺ホルモンの分泌が異常に多くなってしまう病気です。これにより、心拍数の変動や消化器官へ悪影響を及ぼします。元気がなくなったり急に活発になったり、餌は食べるのに体重が減ってしまうことなどが症状としてあげられます。この病気の場合は、頻脈性不整脈を引き起こします。
睡眠不足
猫は睡眠不足であったり、疲労をためてしまうことによっても不整脈になりやすいです。寒くて寝れなかったりすることもありますので、猫が眠れる環境か今一度確認してみるようにしましょう。
心疾患
先天的や後天的に心疾患があると、不整脈になってしまうことが多いです。この場合は頻脈性も徐脈性も引き起こします。
以上のようなものがあげられます。また頻脈性不整脈の原因として、高血圧や心筋炎症、心筋挫傷。徐脈性不整脈の原因として高カリウム血症、敗血症、低血糖などもあげられます。他には、麻酔薬などのお薬の影響、中毒などでも不整脈を起こすことがあります。
猫が不整脈と診断された場合どうすればいい?
では、病院で不整脈と診断された場合に自宅ではどうすれば良いのかについてご紹介させていただきます。
ストレスを減らす
猫が病院で不整脈だと診断された場合に一番飼い主が気を付けなければいけないことは「ストレスを与えないようにする」ということです。
猫は寒かったりしてもストレスを感じますし、空腹なのに餌が空っぽでもストレスを感じてしまいます。
猫が過ごしやすい環境作り
これらのようなことは、飼い主が気を付ければ改善されることです。
ですので、飼い主が猫にストレスを与えてしまわないようになるべく猫のための生活環境を整えてあげましょう。
何か異変があれば、すぐに病院に連れていってあげることも大切です。日頃から猫の様子を見守ってあげることが早期治療に繋がるでしょう。
まとめ
猫の不整脈は、人間と同じように心拍に乱れが生じてしまうものです。
原因には色々なものが考えられます。飼い主が猫のために「ストレスのない生活」ができる環境を整えてあげることが大切です。