猫用ペット保険の基礎知識
愛猫や愛犬などのペットが、病気やけがをして動物病院等で治療を受けた場合に、治療にかかった医療費を補填してくれる制度を「ペット保険」と言います。
猫についても、このペット保険のプランの中から猫用の保険商品を選び、利用する事が出来ます。
ペット保険は、大きく分けると「定率補償」と「全額補償」の2つのタイプがあります。
「定率補償」と「全額補償」の保証内容の違い
定率補償の場合、実際にかかった治療費に対し、5割や7割といった一定の割合で保険金が支払われます。
一方、全額補償の場合、決められた限度内(使用回数)であれば、治療費全額が補償されます。
ペットの種類や年齢で保険料金が決まる
保険料は、おもにペットの種類(犬、猫、うさぎなど)や、猫であれば種類や大きさ、年齢で設定されます。保険によっては、保険会社と提携している保険対応の動物病院であれば、病院窓口で自己負担分のみを支払えばよいケースもあります。
その他、一度治療費を全額支払ったのち、書面などで申請して保険金を受け取る方法の保険会社もあります。申請の仕方は各保険会社により違いがあるので、よく確認してみることが大事です。
保険適用される内容
保険が適用される病気やけがの種類、治療の内容、保険金の支払い回数や各種のサービスなどは、保険会社の商品(プラン)ごとに異なり、契約時に前もってきちんと確認する必要があります。
終身タイプの保険
少し前までは、猫が満13~14歳など、一定年齢になると、契約を継続できなくなる保険が多かったです。今では、終身タイプが主体となりつつあり、最後まで保証が受けられる保険会社が増えてきています。
ペット保険の加入率
日本全体でのペット保険の加入率は、犬猫合わせ全体の約5パーセントです。
ペット保険は気になる!という人は多いものの、保険料が高かったり、まだ若かったり、病気にかかった際の医療費用が高額なことを知らなかったりと、他国に比べまだまだペット保険が浸透していない現状があります。
猫がペット保険に加入する際の注意点
ペット保険に入るには、人間と同じで条件があります。
年齢
保険に入るには、10歳以降は入れないなど、年齢制限をされているところが多いです。
病気の有無や既往歴があるか
生まれつきの疾患や、既に発症している病気、既に発症している病気に連携した病気などは、補償の対象外になる場合がほとんどです。
保険に入る前に発症している病気の治療に関しては、除外されてしまいますので、病気になる前に保険に加入することが大切です。
予防での通院は適応外
基本的に、ワクチンやフィラリア予防、健康診断などの予防医療や、サプリメントなどに関しては、保険補償が対象外の場合が多いです。なかには予防医療も適応される保険会社もあるので、問い合わせてみると良いと思います。
通院だけでなく手術や入院日数(回数)もチェック
猫の医療費用で高額になりやすいのは、手術や入院代金です。通院回数も大事ですが、手術や入院の際のプランを確認しておくことは大事です。手術や入院をメインとした保険もありますので、愛猫に合ったプランを探しましょう。
まとめ
最近では、数十種類のペット保険があります。保険会社により、料金や補償内容が異なり、さまざまなプランがあります。保険に入れる年齢制限を超えてしまったり、病気になったりしてからでは、保険に加入することは難しくなります。
筆者は、2つの保険に入った経験があります。1つの保険に入ったときは、長期治療が必要な病気があり、愛猫は通院していました。毎年の保険の継続期間に連絡が来て、次の年からは今長期治療している病気は除外しますとのこと。その他の病気に関しては、保険は使えますとのことでした。契約時にそのような説明がなかったのと、長期治療の費用が除外されるなら…と、解約した経験があります。
もう1つの保険に関しては、今でも治療中の病気が除外されることなく使わせていただき、高額な治療費がかかる今、すごく助けられています。
保険に入るにしても、たくさんの種類があります。その中で愛猫に合うものを選んで欲しいなと思います。