原因1.心因性
猫が自分で同じところをグルーミングし過ぎると、ハゲが出来てしまう場合があります。日常的に刺激が足りなさすぎたり、逆に刺激が多すぎたり猫が精神的にストレスを溜めてしまっている事が原因だと言われています。病気の脱毛とは種類が違うので、飼い主が日頃から様子を観察する事が大切です。
要因
具体的な要因としては多頭飼いでの我慢、大きな音が日常的にある環境、落ち着く場所がない、トイレが自由に出来ない、飼い主との接触がない等様々に考えられます。
対処としては原因を探り解決してあげる事が大切です。多頭飼いでのストレスは、最悪の場合ケージを利用したり別居しないと解決できないかもしれません。
原因2.アレルギー性
アトピー性皮膚炎やノミアレルギー性皮膚炎でハゲが出来る事があります。
ノミによるアレルギーは猫の血液を吸う時に出るノミの唾液に含まれるタンパク質、死骸や糞に対して反応が出てしまうので月に一度の寄生虫の忌避薬が予防に繋がるでしょう。
原因3.副腎皮質機能亢進症
左右対称の脱毛が見られるときは、この内分泌系の病気を疑った方が良いでしょう。しかし、この病気は犬では中齢期以降で発生頻度が高くなりますが、猫では非常にまれな病気です。
ステロイド剤などの長期の服用、炎症やアレルギー、副腎の腫瘍など原因は様々です。多飲多尿、食欲が亢進、毛艶が悪くなり左右対称にハゲができるなど特徴的な症状が出てきます。運動機能にも影響があるので速やかに受診しましょう。
原因の病気の治療が肝心ですが、投薬での発症は対症療法が必要でしょう。しっかりと獣医師に相談する事が大切です。
原因4.疥癬症
ヒゼンダニと言われるダニの寄生により激しい痒みを伴い悪化すると出血したり脱毛が起こる疥癬症です。予防としては定期的に猫の身体に予防薬を付ける、疥癬症になってしまったら病院を受診し疥癬に効果のある薬を投与しましょう。猫の生活スペースを清潔にしたり他の猫からも伝染しますので同居猫を隔離するなど注意が必要です。
原因5.皮膚糸状菌症
皮膚糸状菌の感染によりハゲることがあります。かゆみはほとんど無いようですが顔に円形の脱毛が起こり次第に全身へ感染します。フケが出たりカサブタができたり、細菌が二次的に感染すると痒みが起こります。
病院を受診すると消毒薬や軟膏抗真菌効果のある外用薬や投薬内服薬が処方されます。抗真菌作用のあるシャンプーが処方されることが多いので定期的にシャンプーしましょう。人間にも移る場合があるので猫に触れた手の殺菌や消毒、周りの物をこまめに洗濯するなど大掛かりな掃除も必要です。
まとめ
愛猫に「ハゲ」が!よくある原因と対処法5つについてお伝えいたしました。
人間も脱毛が起きてしまうとはなかなか治りませんが、猫も同じようで日頃の予防と早期発見が大切だと考えられます。動物病院を早めに受診し、しっかり治療していきましょう。