猫が脱水症状を起こしてしまったときの応急処置方法2つ

猫が脱水症状を起こしてしまったときの応急処置方法2つ

猫は、下痢や嘔吐などで多くの水分を失ってしまったり、飲み水が制限されている場合などに、脱水症状を起こします。脱水症状は、単純に水分が不足するだけではなく、電解質のバランスも崩れるため、体に様々な不調を引き起こします。万が一、猫が脱水症状を起こしてしまったとき、どのような変化が現れるのでしょうか?

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

脱水症状で現れる体の変化とは?

横たわる猫
  • ぐったりする
  • 食欲がなくなる
  • 動かなくなる
  • フラフラしている

脱水症状の見分け方

撫でられる猫

脱水症状を見分けるポイントで一番わかりやすいのは、皮膚をつまんでみることです。

猫の首の後ろから背中にかけてつまんでみましょう。通常、皮膚はすぐに元に戻りますが、脱水しているときは、手を放してもなかなか皮膚が元に戻りません。

脱水症状が疑われる場合、すぐに病院で受診するのが一番良いのですが、どうしても病院へ連れて行けない場合など、どのような応急処置をすれば良いのでしょうか?

1. 経口補水液を与える

ソファで横たわる猫

「経口補水液」は一般的なスポーツドリンクよりも電解質濃度が高く、脱水症状になってしまったとき、より適していると言えます。

人間用は糖分が多いため、できれば猫用が良いのですが、すぐに手に入らな場合は、人間用を薄めて与えるようにしましょう。

また、水1リットルに対し、塩1.5g、砂糖20gを混ぜたものを与えるのも応急処置として有効です。もし、自力で飲めない場合は、スポイトやシリンジなどで少しずつ与えましょう。

2. 涼しい場所へ移動させる

床で横たわる猫

体温調節が苦手な猫にとって、特に暑い夏場は、脱水症状から熱中症になってしまう危険性があります。直射日光が当たる場所では、猫の体温も上がり、大変危険です。すぐに涼しい場所へ移動しましょう。

まとめ

ぐったりする猫

猫の祖先は砂漠で生活していたため、元々水をあまり飲まなくても良い体にできています。しかし、全く飲まなくて良いわけではありません。猫も、水分が不足すると脱水症状になってしまいます。

新鮮な水を数ヶ所用意し、猫がいつでもたくさん水を飲めるようにしてあげましょう。上述した内容は、あくまでも応急処置ですので、万が一脱水症状になってしまったときは、早めに病院で診てもらってくださいね。

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