1. 脳の血管障害が原因
猫の脳内血管に障害が起こることで、同じところをクルクル回る神経症状が出てしまう場合があります。この血管に障害を起こす原因は様々にあり特定は難しいようです。
クルクル回るだけではなく歩行が困難になったり、痙攣が起こる、吐き気が見られる、意識がなくなるなどの症状が伴った場合は、血管の障害を疑った方が良いかもしれません。
2. 前庭症候群など脳に関する病気が原因
突発性前庭症候群は猫の年齢に関係がなく原因も不明です。その他には耳の病気である内耳炎、腫瘍、家の内外を問わず事故等による外傷、化学薬品などへの中毒が原因で前庭症候群の起こる場合があります。
クルクル回るだけではなく、食欲がなくなったり水も飲まなくなったり、頭がフラフラして吐いたりします。それぞれの症状への対症療法で回復へ向かう事ができます。
3. 栄養バランスの崩れによる病気が原因
我々人間や猫と同じような立場の動物である犬に比べると、猫には必要とするビタミンが多いために欠乏症がおこりやすくなります。クルクル回る場合はビタミンB1の欠乏症が疑われます。
ビタミンB1を分解するチアミナーゼという酵素を含んだ食品を多く摂取したり、酸化して劣化したキャットフードを食べる事によっても欠乏症の起こる事があります。
糖代謝に関わるビタミンB1が足りなくなると脳中の代謝に異常がおこり、同じところをグルグルまわるだけではなく腰がフラフラするなど運動障害が見られ、瞳孔が開いてしまう、立ち上がれない、そして痙攣を起こし昏睡に陥り命の危険に関わる場合があります。
まとめ
突然何が起こるか分からないのが、人生であり日々の暮らしなのかもしれません。しかし可能性を知っていれば、いざという時に慌てないで対応ができ選択肢を増やす事ができます。
猫と暮らすということは、猫の一生を預かる事と一緒です。なるべく快適に充実した猫生を送ってもらうために、飼い主も無理をせずに楽しく努力していきたいですね。