命にかかわることも!猫の『おしっこトラブル』に要注意

命にかかわることも!猫の『おしっこトラブル』に要注意

最近猫の「おしっこ」の様子、おかしくないですか?頻繁にトイレに行ったり痛がったり。そんな症状があれば何かの病気かもしれません。おしっこトラブルが猫の命にかかわることもあり得ますので、注意してあげましょう!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

回数が増える

トイレに入っている猫

泌尿器系にトラブルがあると、トイレに行く回数が増えることがあります。FLUTDと呼ばれる猫下部尿路疾患や尿路結石、膀胱炎、尿道閉塞などに多い症状。猫は一般的に1日に2~3回トイレに行きます。個体差がありますので健康な時のおしっこの回数をチェックしておくと良いでしょう。

もし頻繁にトイレに行くと感じたら、何かしらの異常が生じている可能性があります。おしっこの様子をチェックして、動物病院に連れていくようにしましょう。

排尿時に痛がる

トイレに入る猫

排尿時に痛がって鳴く場合、FLUTDや膀胱炎の疑いがあります。早急に病院を受診すると良いでしょう。いつも側に張り付いて見ている必要はありませんが、何となく気にしておいてあげると異常に気づきやすいでしょう。

お腹を触ろうとすると怒ることもあります。この場合は、何らかのトラブルが起きている疑いが強い状況ですので、早めに動物病院へ連れて行ってあげてください。受診の際は排尿時の様子を獣医師に伝えると診断の助けになるでしょう。

トイレに行くけど出てない

トイレに入る猫とみる猫

猫がトイレには行くけどその後チェックすると何も出ていない、という場合も要注意。FUSの可能性があります。雄猫に多い疾患です。FUSとは尿閉症や尿石症などの総称で、排尿困難や血尿、尿道閉塞などが主な症状となっています。

尿路閉塞を起こすと行き場をなくした尿が腎臓にとどまってしまい、腎臓の組織にダメージを与えます。この状態が続くと急性腎不全を起こしてしまい、命にかかわります。

雄猫は尿道の途中で急に細くなる部分がある為に、詰まりやすいのです。ですので雌猫よりも注意が必要です。排尿の様子がおかしくないか気にしてあげると良いでしょう。

血尿

トイレットペーパーと猫

細菌性の膀胱炎や腫瘍などにより血尿が出ることがあります。排尿後のおしっこの色を掃除の際にしっかりとチェックしておきましょう。

血尿以外にも食欲や元気がない、嘔吐、ほぼ血が出ているなどの症状があると危険度が高いです。早めに受診してください。可能なら尿を持参すると検査ができますが、猫砂やシーツに付いているものしかない場合は写真を撮って獣医師に見せましょう。

ちょっとずついろんな場所にする

トイレに入る猫

猫がトイレ以外の場所に頻繁に粗相してしまう場合、泌尿器に異常がある場合とトイレが気に入らない場合の2パターンが考えられます。最近トイレを変えたり清潔でなかったりする時は、単に抗議しているのかもしれません。環境を改善してあげましょう。

それ以外の場合はやはり泌尿器系の異常が考えられます。排尿の様子をチェックした上でかかりつけ医に相談しましょう。早めの対処が必要です。

まとめ

トイレに入る猫

猫は泌尿器系に異常を抱えやすい動物です。おかしなところに気づいてあげられるのは飼い主さんだけ。猫が排尿で苦しんでいないか、しっかりとチェックしておいてあげましょう。

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