1. 病気の可能性
食欲があったとしても痩せる場合、食欲がなくて痩せる場合、どちらも病気の可能性があります。前者では糖尿病や甲状腺機能亢進症が考えられます。後者では腎不全やガンなどです。
早期に猫の体重が落ちていることを発見するには、体のチェックをマメにすることや定期的に体重測定を行うことが有効。胸や背中の辺りに触れて肋骨や背骨が以前よりも出ていないかを確認してみましょう。1~3ヶ月に1回程度体重を量ることで変動が良く分かります。
2. 口内のトラブル
口内炎などの口の中のトラブルによってご飯が満足に食べられず、体重が減ってしまう場合も。歯周病の可能性も考えられます。3歳以上の8割の猫が歯周病にかかっているといいます。
意外と口内のトラブルは多いので、歯磨きをするなどして予防してあげてください。磨くのが難しい場合は市販されている歯のケア用品でお手入れしてあげましょう。
3. ストレス
ストレスによって痩せることも。食欲不振になってしまうのです。この他、嘔吐・下痢や攻撃性が高まるなどの症状が見られる場合も。猫は思う以上に繊細なので、なるべくストレスを感じさせないようにしてあげてください。
これくらい大丈夫と飼い主さんが思うことでも、負担になっていることがあります。十分気をつけてあげてください。
4. 加齢
老猫の場合、自然と食が細くなってしまったりフードが食べづらくなったりして痩せてしまうことがあります。ライフステージに合ったご飯を用意してあげましょう。一度に多くを食べられない場合は数回に分けて与える工夫も大切です。
もしフードが固くて食べづらいようならウェットフードに切り替える、お湯でふやかすなどの対策があります。猫の食欲が増すように匂いの強いかつお節などをトッピングするのも良いでしょう。かつお節などミネラルの多いものは尿路結石の原因になります。くれぐれも少量にしましょう。
5. 運動量やフード
季節により運動する量が増えたために痩せることが考えられます。多少の減少であればそこまで気にすることはありません。ですが大幅に減ってしまっている場合はカロリーを高くするか量を増やしてあげましょう。
またフードが猫に合っていないケースも。カロリーが足りていないのかもしれません。今一度猫に合っているフードなのかどうかを確認してみましょう。
まとめ
猫が痩せてしまう時は病気だけでなく、元気な場合も含まれています。体重変化にいち早く気づけるように、マメに体型チェックと体重測定を行ってあげましょう。