1.病気や怪我
人間でも痛い時痒い時に触ったり押さえたりするように、猫もお腹の内外に問題が起きていると、そこを何度も舐めるのです。
皮膚が問題の場合は、
- ノミやダニ
- 皮膚病(皮膚糸状菌症や疥癬)
- アレルギー
- 手術の傷
内臓なら、
- 便秘などの消化器疾患
- 膀胱炎などの泌尿器疾患
などの原因が考えられます。
対処は主にお薬です。そのままにすれば、皮膚の場合は人に移ることもありますし、内蔵の場合は、重症化するかもしれません。何となくでもおかしいなと思った時には、すぐに病院に相談してみましょう。
2.ストレス
この場合のストレスとは、生活環境の変化です。
- 引っ越し
- 就職など飼い主さんが外出気味になった
- 隣によく吠える犬が来た
- ペットや家族の数が増えた、または減った
など、今までと違う環境になった場合です。この場合は、とにかく猫を観察して不安の原因を探ることです。そして原因を取り除けるなら取り除き、無理な場合は猫が落ち着くための工夫をしましょう。
- 避難場所を作る
- キャットタワーや猫トイレを増やす(縄張り強化)
- 不仲な新入りとは、いったん距離を取って少しづつ接触の機会を増やす
- 遊びやスキンシップを増やし「大好き」を伝える
- いなくなった人やペットの匂いのするものを置く
など、猫に安心してもらえそうなことなら何でも試してみてください。もしそれでもダメなら、病院で気持ちを落ち着けるためのサプリやフェロモン剤などを処方してもらうことも可能です。
3.退屈している
人間の貧乏ゆすりのように、ある程度ならクセの1つとして放っておいて構わないかもしれません。しかし、ハゲるほど舐められると気になりますし、毛を必要以上に飲み込めば毛玉症も心配です。
この場合は、暇つぶしや気分転換になること、たとえば新しいおもちゃやタワーの設置を考えます。しかし、飼い主さんと遊ぶ時間を増やす方が効果はもっと上がります。ブラッシングやマッサージでスキンシップを図るのもいいですし、おやつを使って遊びながらお座りやハイタッチを練習するのも楽しそうです。
実利を兼ねてキャリーバッグに入る練習などもおすすめです。しかし、これらはあくまで「楽しく」「お遊び感覚で」がポイントです。
まとめ
猫がお腹を舐める姿は可愛いものですが、気になるくらい頻繁になれば、まず病院に相談しましょう。検査で何もない時は、猫をよく観察して原因を探ります。
とはいえ、今現在、目の前で舐めているのを止めたいと思ったら、猫を遊びに誘ってみましょう。一瞬かもしれませんが、遊びは猫の気持ちをお腹(=気になっていること)からそらし、猫の心を楽にしてくれるはずですよ。