鼻水が増えた
鼻水というのは鼻が詰まってしまって呼吸が苦しくなったり、普段の日常動作に集中ができなくなってしまったりと不快な気分にさせられるかと思われます。
猫ちゃんも人間と同じで、鼻水の量が多くなるといつもより調子の悪い日々を送る事になってしまいます。この鼻水、人間ではおなじみですが猫ちゃんの場合は、どのような病気が疑われるのかをまとめてみました。
飼い主さんとしてある程度知識をもっておくと、過度に心配しすぎたり動物病院へ連れていく際の問診に答えやすくなるかもしれません。ぜひ参考にして下さい。
1. 猫風邪
愛猫の鼻水の量が多くなるのを見つけたら、まず最も該当しやすいのが猫風邪です。人間にとっても風邪の症状の1つとして鼻水があるかと思います。猫ちゃんも同じで鼻水やくしゃみ、発熱といった症状と併発して見られることがあります。
猫ヘルペスウイルスが原因
ここでいう猫風邪とは、猫ヘルペスウイルスが原因で起きる「猫ウイルス性鼻器官炎」や「猫カリシウイルス」をまとめて言います。唾液のような微量な分泌物から簡単に感染しまうため、地域猫のほとんどが潜在的にこのウイルスを持っていると言われています。
猫ちゃんによって免疫が異なるため、感染してもすぐに症状が出ない子もいますが、一般的には2日から10日ほど経て風邪のような症状が起きるようです。
再発の可能性がある
治療で治ってもヘルペスウイルスは体内に潜伏しますので、 ストレスがかかったり免疫力が低下したときに、また再発してしまう可能性があります。この点も人間と似たような感じかと思われます。
2. 鼻に異物が入った
鼻の粘膜を刺激することで鼻水が出てしまうこともあります。花粉やハウスダスト、煙といったものが主な原因です。透明でさらさらの鼻水が見られることが特徴です。
飼い主さんが把握できたら、その原因となる物質がないか心当たりを探ってみましょう。外にいる猫ちゃんだと、こういう場面は室内飼い猫ちゃんよりも起きやすいかと思われます。
3. クリプトコッカス症によって出る鼻水
真菌というカビの一種が原因で起きる感染症であり、感染した場所によって症状は異なりますが呼吸器に感染すると鼻水やくしゃみ、肺炎といった症状が見られます。外に居る鳩などの鳥類の糞が感染源となって菌を吸い込むことで観戦してしまうことがあります。
また鼻の常在菌として存在していることもあり、それが猫エイズなどで免疫力が低下したときに発症することがあります。これは猫だけではなく、人や犬にも感染してしまう可能性がありますので、注意が必要です。
まとめ
たかが鼻水と思いたくなりますが、なるべく早めに動物病院へ連れていき診てもらいましょう。原因の特定はプロにお任せしたほうが安心です。治りも早くなりますのでかかりつけ医に相談しましょう。