猫の「老衰」で起きることと対策4つ

猫の「老衰」で起きることと対策4つ

猫も人間と同じように平均寿命が長くなってきました。猫が長生きをしてくれると大変嬉しいのですが、人間と同じように起こるべくしておこる「老い」を飼い主がみていかなくてはなりません。それでは猫の「老い」を考えていきましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の老衰をどう捉えるか。

高齢の女性と猫

キャットフードや動物の医療の向上、完全室内飼い等、猫の様々な環境が良くなり長生きの猫が増えてきました。猫と暮らす時間が長くなるという嬉しい状況と共に、人間と同じように老後を介護をする必要も出てきました。

猫の老後の状態や状況を飼い主が「悲しむか」「当然と受け入れるか」で、猫との暮らしは全く違ってしまいます。

1.食事に関しての変化

餌を食べる猫

運動量の減少で今までの食事では肥満になってしまったり、逆に内臓の機能が低下して食欲が落ちてしまう、水を飲まなくなるなど食の変化がよく見られるでしょう。

肥満傾向の猫には、低カロリーでタンパク質がしっかりと摂れるキャットフードへ切り替え、内臓機能に優しいフードに変更すると良いでしょう。

逆に食欲が落ちてしまっている猫は、まず腎機能の低下などを疑い病院を受診しましょう。腎機能などに問題がなければ、少量のフードを回数多く与えたり、違うフードを取り入れたり、高額になりますがドライフードからウエットフードに変えてみる方法をとってみましょう。

常に新鮮な飲み水を飲めるように水の置き場所を多くしたり、流水型の給水器、高さを変えた置き場所に設置するなど工夫も必要です。ウエットフードの取り入れも水分摂取には有効です。

2.行動に関しての変化

眠る猫

今まで活発に動いていた子猫、成猫時代が過ぎて穏やかな時間の流れるのが高齢期であり、老衰期でしょう。睡眠時間が増えじっとしていると心配ですが、自ら体力温存を考えている猫の邪魔はしないようにします。

ただし、猫の寝床がノミやダニの温床にならないよう常に清潔に保つようにし、予防薬を毎月塗布しましょう。同時にブラッシングの回数も多くし、猫の身体自体も清潔に保つようにしましょう。

キャットタワーなど高い所にもジャンプして登れなくなりますので、気付かない振りをして階段を作ってあげたり、背の高いタワーは低くするようにし猫の自尊心を傷つけないようにしましょう。

聴覚や視覚の衰えもあり、認知症を発症し夜中に泣き叫ぶ猫も出てくるかもしれません。その場合は嘆くのではなく「自分で動けて良かったね」「どうしたの?」など、猫に話しかけ猫を安心させてあげましょう。

3.排泄に関しての変化

トイレにいる猫

排泄の問題が、一番飼い主を悩ませ困らせるのかもしれません。筋肉も弱まり感覚も低下してきた猫には、排泄に関しては色々あると考えた方が良いでしょう。トイレ環境の改善をすると共に、便秘や下痢などする猫には食事の改善も必要でしょう。

トイレの段差を無くして猫がすぐに排泄を出来るようにしたり、トイレの下や周りの壁にトイレシートを敷き汚れても良いようにしておきます。そして汚れたらすぐに処理が出来るように、掃除グッズも側に用意しておきましょう。オムツを利用するのも良い方法です。

4.環境に関しての変化

窓際の猫

猫は自分好みの場所を探す天才です。しかし感覚機能が鈍くなり日の当たる窓辺で熱中症になる事もあります。日光浴は猫には良い事が多いので、窓にレースのカーテンなどを取り付け直射日光が差さないように工夫をすると良いでしょう。

猫が気にお入りの場所に長時間いるようになりますので、布団等の洗濯や拭き掃除。コロコロでの掃除など、猫の居場所を清潔に保つように心がけていきます。お気に入りの場所は、季節や猫の気分であちらこちら流動的になると理解しておく方がよいでしょう。

安全に関して注意

お風呂場の猫

電気のコードや誤飲しやすい物は片付けるようにします。そして押し入れや隙間、ドアの出入り時に挟んでしまう、お風呂場のため水で溺れてしまう等、猫の存在に気が付かなくなることが出てきます。これまで以上に猫が安全に過ごせるような環境を考えましょう。

老齢になると身体も丸めないで眠るようになってきます。ベッドは広めに確保し猫が身体を自由に動かせるようにしてあげましょう。

今までツンデレであった猫が側にずっといるようになることも多くなり、猫と関わる時間も多くなるでしょう。

まとめ

うめ

猫の「老衰」で起きることと対策4つについてお伝え致しました。老衰になるという事は猫が長生きしている証拠です。今まで喜びと楽しみを与えてくれた猫に恩返しをするような気持ちで、老衰に向き合えると良いですよね。

飼い主として猫に配慮しながらも、人間自身にも居心地の良い状況や環境を作るのが、楽しく同居するポイントかもしれませんね。

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