0歳の子猫
0歳の子猫の死亡原因、1位は「感染症」です。寄生虫症や猫白血病ウイルス感染症、パルボウイルス感染症などが挙げられます。
元野良猫の子猫の場合、保護したらまず動物病院へ行き、これらの感染症にかかっていないか検査して貰いましょう。寄生虫は高確率で持っていますし、人にも移る場合がありますので必ず検査してください。
「呼吸器の病気」も子猫の死亡原因です。肺炎や肺水腫、鼻炎などです。呼吸がしにくそう、鼻水が出るなどの異常が見られる場合は、早めに受診しましょう。放置しておくと命に関わる場合があります。
腸閉塞などの「消化器の異常」によって命を落とす場合も。消化器に病気があると、下痢や嘔吐を繰り返す場合が多いので、子猫の様子を良く観察する必要があります。頻繁に下痢、嘔吐をするようだったらすぐに病気へ。
1~6歳
1歳〜6歳の成猫の死亡原因で一番多いのは子猫と同じく「感染症」です。猫の感染症はいくつかありますが、1匹が感染すると他の猫にあっという間に広がってしまいます。
恐ろしい感染症はワクチン接種での予防ができますので、猫を飼う時はワクチン接種を検討しましょう。
「腎臓や泌尿器の病気」は、2番目の死亡原因です。猫は元々腎臓や泌尿器系の病気にかかりやすいので、日頃から水をしっかりと取っているか、またトイレに異常がないかなどを確認しておきましょう。
心臓病などの「循環器の病気」は、3番目に多い死亡原因です。心臓の筋肉が分厚くなってしまう肥大型心筋症は、猫がかかりやすい病気です。定期的な健康診断を受けて、早期発見に努めましょう。
7~10歳
中年期である7歳〜10歳の猫は、「腎臓や泌尿器の病気」で命を落とすことが多いです。日頃の猫の飲水量や排泄の様子を観察すると共に半年に1度、健康診断を受けましょう。
中年期に入ると、「ガン」で死亡する猫の割合が増えてきます。猫を肥満にしないことと、健康診断が大切になってきます。
3番目に多い死亡原因は、「ホルモンの異常」です。特に8歳以上の猫で気をつけたいのが、甲状腺機能亢進症です。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、体重の減少や多飲多尿、嘔吐、下痢などが見られます。異常に元気になることもありますので、その場合は受診をオススメします。血液検査で見つかることも多いので、定期検診で検査して貰いましょう。
11~20歳
11歳~20歳のシニア猫に一番多い死亡原因は、「腎臓や泌尿器の病気」です。腎不全で亡くなる猫が多いでしょう。
また二番目は「ガン」、三番目は「消化器の病気」となっています。消化器の病気には、腸閉塞、胃捻転、慢性胃炎、巨大結腸症などが挙げられます。
食欲がなくなることが多いので、猫がいつも以上に食べないようなら早めに受診しましょう。
まとめ
猫の世代によって、三大死亡原因は異なります。大切なのは早期発見です。7歳までは年に1回、8歳を過ぎたら半年に1回は、健康診断を受けるようにすると良いでしょう。