高齢ネコにとっての快適なシニアライフ
ネコも人間も高齢化
昔に比べると、ペットはとても大切に扱われるようになりました。ペットは大切な家族の一員です。
それに伴い、飼い猫の平均寿命も延びて10歳以上は当たり前になりました。
野良猫の平均寿命は5歳前後に対して、飼い猫の平均寿命は10歳以上、20歳を超える飼い猫も珍しくなくなりました。人間の世界の高齢化に比例して、飼いネコの世界でも高齢化が進んでいます。高齢になった飼い猫には、優しいサポートが必要ですね。
これって老化現象?
一見、元気で丈夫そうな飼い猫。「うちの子はまだまだ大丈夫」と思っていても、実際はかなり老化が進んでいる場合があります。
前はピョンと軽く飛び乗っていた場所に、飛び乗れなくなったりしていませんか?前は何の気なしに飛び乗っていたのに、今は飛び乗る前に一旦止まって、距離感や踏み込みの姿勢を整えてから飛び乗ったりしていませんか?
普通に飼い猫に近づいただけなのに、やたらと飼い猫がビックリしたことがありませんか?飼い猫の名前を呼んでも気がつかないことがありませんか?それらは、飼い猫の筋力・視力・聴力が落ちたことによる老化現象かもしれません。
老化による体型の変化
飼い猫の老化による体型の変化をチェックしてみましょう。若かりし頃は筋肉がついてしっかりとした体つきですが、年とともに筋肉が落ちて体に張りがなくなってきます。肩の回りの筋肉も落ちて、肩の骨がとがって見え出します。体も硬くなるのでグルーミングしても体全体に舌が届かなくなり、毛のつやがなくなってきます。
高齢ネコには優しいサポートが必要3つのケア
高齢ネコには飼い主さんの優しいサポートが必要です。快適なシニアライフをおくれるように、愛情を持ってケアとサポートをしてあげましょう。
高齢ネコのケアその① グルーミングのお手伝い
高齢ネコは飲み込んだ毛を吐き出しにくくなります。毛球がたまって毛球症になる恐れもあります。
優しくブラッシングして、グルーミングのお手伝いをしてあげましょう。ブラッシングは皮膚が刺激されて、血液やリンパの流れをよくするので老化防止にもなります。
高齢ネコのケアその② お気に入りの場所へのサポート
高齢ネコは、昔のように高い場所に飛び乗れなくなります。お気に入りの場所が高い場所の場合、とてもかわいそうですよね。お気に入りの場所に行けるサポートをしてあげましょう。
地面からお気に入りの高い場所の間に、イスなどの踏み台を置いてあげましょう。高齢ネコへの負担が少なく、簡単にお気に入りの場所に行ける環境を整えてあげましょう。
高齢ネコへのケアその③ 家具の配置を変えない
高齢ネコは、視力が落ちたり方向感覚が失われたりといった老化現象が現れます。自分の中に根付いた感覚で家の中を歩くようになります。
家具の配置を変えてしまうと、根付いた感覚が通用しなくなってしまいます。飼い猫が高齢の場合、なるべく家具の配置を変えないようにしましょう。インテリアより、飼い猫優先で優しくサポートしてあげましょう。
飼い猫に快適なシニアライフをプレゼント
高齢ネコは昔に比べると寝る時間が多くなります。老化により体力が落ちるので、寝て体力を回復させようとします。
子ネコと高齢ネコのライフスタイルが違うのは当たり前です。飼い主さんの優しい上手なサポートで、高齢ネコに合った生活環境を作ってあげましょう。長年連れ添った家族の一員、飼い猫に快適なシニアライフをプレゼントしましょう。