具体的な猫のトイレのしつけ方法
早速、具体的な猫のトイレトレーニング方法をお伝えしましょう。
子猫の場合
- 1.トイレの場所を教える
- 2.床のニオイを嗅ぐ、ホリホリしていたらトイレに連れていく
- トイレの設置:トレーニング中は飼い主が様子を見る事が出来る場所に置く
子猫の場合はまずトイレの場所を教えてあげる必要があります。子猫がクンクンと床のニオイを嗅いだり、前足でホリホリしだしたらトイレを探しているサインです。優しく抱っこして、トイレに連れていってあげましょう。寝起きや食後などにもよおす事が多いようです。良く見ているとトイレサインが分かるようになってきます。
トイレに連れて行く時はあまりドタバタしてしまうと子猫がビックリしますので、なるべく静かにそして素早く連れて行きましょう。普段子猫がいる場所からなるべく近い所に、トイレを置いておくと良いでしょう。子猫の内は適当な大きさの空き箱などでも大丈夫ですので、いくつか用意しておくのも良いですね。トイレの場所は静かで猫が落ち着ける場所が良いのですが、トレーニング中は飼い主が様子を見る事が出来る場所に置きましょう。トイレが上手に出来たら、大げさな位に褒めてあげましょう。
成猫の場合
- 1.先住猫がいる場合は猫から教わる
- 2.初めて家に入った時に場所を教える
成猫にトイレを教えるのは更に簡単な場合が多いです。先住猫がいる場合は、飼い主が教えずとも先住猫がトイレを教えてくれる事もあるようです。家に迎えたらトイレまで連れていき、砂をかくなどして「トイレだよ」という事を教えてあげると良いですね。きっとそこでしてくれるはずです。
もし家に迎える前に使っていたトイレがあれば、そのトイレの砂を少し貰ってくると良いでしょう。前のトイレ砂を新しいトイレ砂の上に入れておくと、自分のトイレだと認識してくれます。これでほぼ100%、してくれるはずです。もししてくれない場合には、何か原因があるかもしれません。
粗相した場合
- 1.怒らない
- 2.ニオイをしっかりと取る
特に子猫の場合は遊びに夢中になってトイレに間に合わない事などがあります。もし粗相してしまっても、怒らないでください。飼い主を怖がる原因となったり、トイレをしてはいけないと思い、次回から隠れてするようになったりしてしまいます。
粗相した場所はおしっこのニオイをしっかりと除かないと、またそこでしてしまう事があります。床や絨毯などのニオイを取り除くには、まずおしっこを拭き取った後、クエン酸を水に溶かしたものやお酢を薄めたものをスプレーに入れて多めに吹きかけ、拭き取ります。最後に消毒用アルコールをかけ、乾燥させます。
洗濯物や布団などの場合は、おしっこが染み込んでいる場所に酸素系の漂白剤を塗り込み、更にぬるま湯に漂白剤を溶かし、そこに汚れたものを数時間つけ込みます。その後洗濯機で通常通りに洗濯します。
我が家でも元野良猫の方がトイレを気に入らず、何度かビーズクッションに粗相しました。大きいビーズクッションだったのでさすがに洗濯出来ず、一応はお風呂で洗ってはみたもののニオイは取れず、再度粗相をする原因にもなっていたので泣く泣く捨てました。(高かったのに・・・)このような場合には、捨ててしまった方が良いのかもしれません。
猫がトイレを失敗…しつけがうまくいかない理由
大抵の猫は砂があればそこがトイレだと認識してくれ、覚えるのも早いです。わざわざ教えなくても自らトイレに行き、用を足してくれる事さえあります。でも、ウチの子はトイレでしてくれない・・・という場合は、何か原因があるのかもしれません。
トイレが汚い
猫は基本的に綺麗好きです。綺麗の程度には個体差があるようですが、他の猫が使っていたり、1度用を足したトイレを嫌がったりする場合があります。飼い主がトイレ掃除をするのを待ってから、用を足す子もいるそうです。マメにトイレを掃除して、常に清潔に保つ必要があります。多頭飼いの場合は猫の頭数+1、トイレを用意すると良い、と言われています。もし潔癖な子がいる場合は、トイレの個数を増やしてみるのも良いでしょう。
トイレの場所が嫌
猫にとってトイレは無防備になり、敵に狙われやすい時間です。ですから、落ち着かない場所でのトイレを嫌う傾向にあります。部屋の隅や柱の陰など、人が頻繁に行かない静かな場所に置いてあげましょう。トイレトレーニングに限ってはこの通りでなくても大丈夫ですが、トイレが出来るようになったら少しずつ場所を移動して、落ち着く所に置いてあげます。
またトイレ中に飼い主がじっと見つめたり、大きな音を出したりすると、そこは安全ではない、と判断し、使わなくなってしまう事があります。ですから、猫がトイレをしている時は素知らぬ顔をして、静かにしてあげましょう。
トイレ自体が気に入らない
猫のトイレの形状も色々あります。オープンタイプ、ハーフタイプ、ドームタイプなどです。ドームタイプは人間にとってはニオイや砂の飛び散りが防げるので便利ですが、猫にしてみると中にニオイがこもる事があり、嫌う原因になる事も。もちろんドームタイプに限らずですが、愛猫の好みのトイレを使ってあげましょう。
猫砂にも様々なタイプがあります。粒の小さなもの、粒の大きなものから素材も紙製、木製など本当に沢山あります。もしかしたら、愛猫のお好みの砂ではないのかもしれません。我が家の最初の猫は最初は鉱物系の粒が細かい砂を使っていましたが、途中で便利かと思いシステムトイレ用のシリカゲルの大粒(直径1cm位)に変えたら、大き過ぎて猫砂と認識出来なかったのか、しなくなりました。もう少し小さい粒のものもありますが、粒が丸く掘っても元に戻ってしまうのが気に入らなかったみたいです。もちろん個体差があります。
今まで問題なく使っていたトイレや猫砂でも、急に気に入らなくなる事もあるようです。気まぐれな猫ですから、仕方ないと言えば仕方ないのかも・・・気に入るものを探して猫砂ジプシーとなる飼い主もいます。何を隠そう、かつての筆者もそうでした。
別の場所が気に入ってしまった
例えば飼い主としてはして欲しくないお布団や洗濯物の上、洗面台などで一度して、それ以来そこが気に入ってしまった、というケースもあります。猫がおしっこをして困る場所には近づけない、または片付けてしまうようにして、トイレを使うように再度教えましょう。トイレを使ったらおやつをあげる、褒めるなどして、良い事があると覚えさせることも大切です。
泌尿器系の病気かも
膀胱炎などの泌尿器系の病気になるとトイレが頻繁になり、間に合わずに粗相してしまう事があります。トイレに行く回数や粗相の回数が多い場合は、一度受診をしましょう。
猫のトイレのしつけについて
猫は本能的に「同じ場所でトイレをしたい」という習慣があります。ですから、一度覚えてしまえばすぐにトイレの場所を覚えてくれるでしょう。我が家の猫達も家に来てすぐ、トイレを覚えてくれました。ですが一筋縄ではいかない場合もあるようで・・・。そんな時の対処法も、後述します。
猫のしつけにオススメなトイレの選び方
トイレの好みは猫それぞれですが、どのような基準で選ぶのが良いのでしょうか?
トイレは大き過ぎず小さ過ぎず
- 理想的な大きさ:愛猫の頭からお尻までの長さの1.5倍以上
- 理想的な深さ:深すぎず、浅すぎず
トイレは大き過ぎず小さ過ぎず、愛猫の頭からお尻までの長さの1.5倍以上の大きさがあるのが理想的です。小さ過ぎるトイレは好まない子が多いので、愛猫の体のサイズに合わせ、愛猫が1周出来る位の大きさにしましょう。トイレの深さもポイントです。深過ぎると入りにくいですし、浅過ぎても猫砂が飛び散りやすいので飼い主の掃除が大変になります。適度な深さのものを選びましょう。
屋根のないオープンタイプな形状
- ニオイがこもらない、安心感がある
- 入り口の入りやすさ
- トイレを丸洗いしやすい
形状はドームタイプよりも屋根のないオープンタイプの方が良いようです。ニオイがこもらないのと、見晴らしの良い方が猫としては敵の接近を見張れるので、安心のようです。入り口の入りやすさも重要です。特に子猫や老猫は入り口が高いとそれだけで使わなくなってしまう事がありますので、愛猫の入りやすさを重視しましょう。また、月に1度はトイレを丸洗いした方が良いですので、飼い主が洗いやすいトイレを選ぶと後々楽でしょう。トイレを洗った後は天日干しをすると衛生的に保てます。
使いやすいトイレの形状
- 箱形かシステムトイレが使いやすい
- システムトイレは掃除が楽
使いやすいトイレの形状はオーソドックスな箱形かシステムトイレです。普段の掃除が楽なのは、システムトイレかと個人的には思います。参考までに、我が家の猫トイレは市販されているシステムトイレに木製の猫砂とペットシーツを組み合わせて使っています。有名なシステムトイレをそのメーカー純正の猫砂と吸収シートで使ってみた事もあるのですが、我が家の猫の好みには合いませんでした。コスト的にも安く済んで助かっています。
猫にとって良いトイレを探す
箱形も使いましたが、普段の掃除が少し面倒なのとおしっこで汚れた猫砂が取りきれずにニオイが発生し、トイレにうるさい方の子が嫌がり、前述したビーズクッションへの粗相攻撃をされてしまいました。ですのでやむなく使うのを止めました。あくまでも個人的な意見ですので、トイレを選ぶ際には愛猫と飼い主の1番良いものにしてくださいね!
まとめ
- 子猫の場合:トイレを確認しやすい場所に置きトイレのサインをしたら連れて行く
- 成猫の場合:始めて家に入った時にトイレまで連れて行くと自然にできる
- 失敗した場合:絶対に怒らない、臭いをしっかり取る
- トイレが汚いと違う所でする
- トイレの設置場所が気に入らないとトイレをしない
- トイレの形が嫌だと違う所でする
- 病気の可能性
猫の健康を保つ為にもトイレのしつけは重要です。たかがトイレ、されどトイレです。愛猫も飼い主もストレスを感じないトイレ選びには、少し時間と手間がかかる場合もあります。色々と試す必要がある場合があるからです。愛猫と飼い主にとってベストな着地点を見つけるまで、諦めず楽しみながら探せると良いですね!前向きに取り組んでいけば、きっと良いトイレが見つかるはずです♪
女性 まき
今のところは粗相もしたことがないので、本当に助かっています。
40代 女性 かな
うちのやり方は、おしっこを失敗してしまった場所からペットシーツにおしっこを染み付けてトイレへ持っていき、そのペットシーツでトイレに臭いをわざと付けます。
そして、猫ちゃんがそわそわしだしたら、トイレに連れていっておしっこの臭いを嗅がせて根気強く待ちます。少しすると必ず成功します。お試しくださいね。
30代 女性 しおり
猫ちゃんも、素早くトイレに連れていってあげた方が、速やかにトイレの場所を覚えてくれます!
子猫ちゃんは特に遊びの延長で、楽しく覚えてくれますので、慌てずににこやかに躾をしましょうね。成猫の場合は、実際にトイレが汚かったら嫌がりますのでこまめに掃除をしてあげましょう。布団におしっこをしてしまった場合は、臭いがとれにくくて再び失敗してしまわないように布団は処分した方がいいでしょう。