長毛、短毛の両方いる猫の種類と特徴
1.スコティッシュフォールド
たれた耳に丸い顔と目で体型は、ころっとしているのが特徴です。子猫は普通の耳で生まれ、生後2~3週頃から耳がたれ始めますが、たれた耳とたれない耳との繁殖では耳がたれない猫が半分ほど生まれると言われています。たれ耳の中にも、様々なたれ具合があります。
スコティッシュフォールドの長毛は、ペルシャタイプの猫から受け継いだ性質です。スコティッシュフォールドの長毛タイプとして、独立した猫種ではなく1つのバリエーションとして扱っている団体もあるし、「ハイランドフォールド」などという名前で独立した猫種として扱う団体もあるそうです。
2.マンチカン
足が短いのが特徴です。ルーツは突然変異で生まれた短足の猫と言われています。足が短いことに不便ないようでよく動き回ります。足の短さは優性遺伝するので、両親ともに足が短くても足の長いタイプの子が生まれることもあるそうです。
猫種として固定されるまでに様々な猫と交配されたので、長毛も短毛もいます。
3.ソマリ
アビシニアンの長毛バージョンとされ、こちらも突然変異で生まれたそうです。しかし、長毛の他の猫の血が入ったことで長毛のアビシニアンが品種化されたとも考えられているそうです。他の猫種との交配は、戦争によってアビシニアンの数が減ってしまった時に行われたそうです。もちろんアビシニアンの特徴もそのまま受け継がれているそうです。
4.ラパーマ
名前の通りにパーマをかけたようなクルクルとした毛が特徴の猫です。。長毛と短毛がいますが、長毛の方がカールが強く、短毛の子ではウェーブ状の毛が多く見られるようです。尻尾はカールした毛で覆われています。また、ヒゲやまつ毛まで全身くるりんヘアになっています。
巻き毛は突然変異によって生まれたもので、優性遺伝します。生まれた時の毛には様々な状態があるようです。生後約2週から体の一部がはげたり毛が生えてきたりを繰り返し、大体生後4~5か月で全身の毛がそろうことが多いようです。
5.エキゾチック
エキゾチックはペルシャの短毛バージョンです。ブリーダーたちの「ペルシャの特徴を持ち、毛の手入れの楽な短毛種を」という希望により、最初のエキゾチックはペルシャとブリティッシュショートヘアを交配させて作られました。その後アメリカでバーミーズやアメリカンショートヘアとも交配されました。離れ気味についている丸い目と潰れたような鼻が印象的です。
個性的な猫の種類
スフィンクス
宇宙の彼方から飛んできた「毛のない猫」と言われていて、謎めいた見た目の猫です。無毛と言われますが、よく見れば短くて細い柔毛が薄く生えています。耳は大きく、目はレモン型の猫です。胸骨が前方によく伸びていて肩幅が広く、お腹もぽっこり出ているので典型的ではないのですが、セミフォーリンタイプに分類されています。
セミフォーリンとはスレンダーとずんぐりむっくりの間の中間的な体型で、フォーリンタイプは少しずんぐりしている細身の猫のことを言います。セミフォーリンタイプの猫には他にも、マンチカンやアメリカンカールなどが挙げられます。
マンクス、キムリック
マンクスは、短毛ですが、キムリックは長毛猫です。それぞれを別の品種として扱う団体と、キムリックはマンクスの1つのバリエーションとして扱う団体があります。
特徴は、 尻尾のない猫とされ、尻尾の短い猫は他にもいくつかいますが、尻尾のない猫はこのマンクスとキムリックしかないのだそうです。うさぎのようにぴょんぴょんと跳ねるように歩くのも特徴です。マンクスとキムリックの尻尾がない性質は優性遺伝します。
前足は短くてがっしりしており、後ろ足の方が長いので腰高体型になっています。尻尾のない猫とされていますが、実は尻尾の長さには色々あります。
- 完全に尻尾がないタイプ『ランピー』
- 尻尾はないが、軟骨や骨のでっぱりがあるタイプ『ランピライザー』
- • 短い尻尾が折れたりねじれたりしているタイプ『スタンピー』
- 一般的な長い尻尾に近い長さを持つタイプ『ロンギー』
キャットショーでは、『ランピー』か『ランピライザー』だけがマンクスまたはキムリックとして出場できるそうです。
まとめ
長毛と短毛の両方いる猫では、子猫のときにどちらに育つか楽しみでもあります。子猫のうちはどちらになるのか見分けるのが難しい場合もあるのですが、1つの見分け方として、耳の先を見て毛が飛び出ている猫は、成長すると長毛になると言われているそうです。
また、長毛と短毛では短毛が優勢遺伝するので、長毛と短毛の掛け合わせから生まれた子猫は、短毛になるそうです。猫にも毛の長さや種類がたくさんあって楽しいですね。