猫が『お尻を撫でられたがる』理由3つ 愛猫を虜にさせる上手な撫で方のコツも

猫が『お尻を撫でられたがる』理由3つ 愛猫を虜にさせる上手な撫で方のコツも

猫の頭や背中をなでているうちに、だんだんお尻が上がってくることがあります。「猫はお尻トントンされるのが好き」と聞いたことがある人も多いでしょう。多くの猫は、腰からしっぽの付け根あたりを撫でられるのが大好きです。猫はなぜこの部位を撫でられるのが好きなのか、その理由と撫で方のコツをご紹介します。

猫がお尻を撫でられたがる3つの理由

診察台のメインクーン

猫がお尻を撫でられたがるのは、シンプルに気持ちが良いからですが、なぜこの部分がそんなに気持ちいいのでしょうか?

そこには猫の体ならではの3つの理由があります。

1.マーキングに似て満足するから

猫のしっぽの付け根の背中側には、尾腺と呼ばれるフェロモンを出す臭腺があり、個体特有のニオイを分泌しています。尾腺は発達した皮脂腺の集まったものなので、しっぽの付け根の毛が、少しベタついているのをみたことがある人もいるかもしれませんね。

猫はこの部位をこすりつけてニオイを残すことで、自分の存在を示したり、環境や仲間に安心できる情報を残したりします。

撫でられる刺激は、この「自分のニオイを広げる行動」に近いため、脳内で安心や満足と結びつくことから、「もっと撫でてほしい」という反応につながるのです。

2.身体的に心地よい刺激になるから

猫のしっぽの付け根は、ちょうど骨盤と脊椎をつなぐ部分にあたります。骨盤内から出る神経は、後ろ足やしっぽなどの後半身までつながり、運動と感覚の両方と関係しています。そのため、撫でられると、筋肉と神経反射が刺激されてお尻を高くあげるのです。

この付近を強すぎない適度な力で撫でると、触られた刺激が神経にスムーズに伝わり、猫の中で「気持ちがいい感覚」として認識されます。

人間でいうと肩揉みの要領で肩や首の付け根を「ほどよい力加減」で押される感覚に似ているのでしょう。触り方が強すぎると不快に感じます。

3.親和行動で安心するから

猫は信頼している相手に、体を近づけたり、無防備な場所を触らせたりします。これは敵意がないことを示して仲良くするための社会的な行動のひとつで、すり寄ってきた猫が、お尻の側面をくっつけてくるのが代表例でしょう。

猫同士では、直接的にしっぽの付け根に触れることはあまりありませんが、このように「背後」を許すのは、強い信頼があるからといわれています。

猫としては、自分では見えにくく、毛づくろいもできないしっぽの付け根を、信頼できる飼い主に撫でてもらえることで、安心して心地よい気分を楽しんでいるのです。

愛猫うっとり!お尻の上手な撫で方のコツ

お尻を掻かれる猫

猫がお尻を撫でられて喜んでいるときは、お尻を高く上げる、しっぽを立てる、喉をゴロゴロ鳴らす、目を細めるなどの仕草が見られます。これは「いい気持ち」「もっと撫でてほしい」というサインです。

触れるときは、背中からしっぽの付け根の方に向かって、毛並みに合わせて撫でるのが基本です。最初は軽い力加減から始め、猫の反応を見ながら徐々に強さを調整します。一定のリズムで撫でると、猫はリラックスしやすくなります。長毛の猫は、ややしっかりめでも問題ありません。

一方で、鳴き声のトーンが変わる、しっぽを激しく振る、耳を後ろに倒す場合は、不快や興奮のサインなので、すぐに撫でるのをやめましょう。猫によって好みの力加減も異なり、そもそも撫でられるのを嫌う猫もいるため、愛猫の様子をよく観察しながら、その子に合った撫で方を見つけることが大切です。

まとめ

お尻が上がる猫

猫がお尻を撫でられたがるときは、基本的に飼い主に甘える気持ちを持っているときです。ほんの少しの時間でも、猫がすり寄ってきたときなどに、優しく撫でてあげることでコミュニケーションができます。

猫の中には、撫でるよりもトントン軽くたたく方を好む猫もいます。個体差も大きいので愛猫がやってほしいと思うやり方を模索していくとよいでしょう。

ただし、子猫はまだ発達途中で刺激には敏感です。そのため、すり寄ってきたときでも、しっぽの付け根に刺激を与えると、くすぐったがってじゃれついてきたり、不快に感じて嫌がったりすることもあります。

猫の多くが好んでも、やりすぎは禁物ですから、猫が「もうやめて」のサインを出したら、すぐに休憩を入れてあげましょう。

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