猫も『冷え性』になることがあるの?健康に与える影響や改善方法を解説

猫も『冷え性』になることがあるの?健康に与える影響や改善方法を解説

冬に丸まってばかりいる愛猫を見て「ただの寒がり」だと思っていませんか?実は猫も「冷え性」で体調を崩すことがあるのです。見逃しやすい冷えのサインや健康への影響、そして今日からできる簡単な温め方のコツを分かりやすく解説します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫も冷え性になる?

毛布に包まる猫

猫の祖先は砂漠で暮らしていました。砂漠は昼は暑く、夜は冷え込むこともある厳しい環境なので、猫もある程度寒さには耐えることができます。

しかし、日本の寒さと砂漠の寒さには違いがあり、そのうえ、家の中で暮らす猫たちは、一年中温度が一定に保たれた環境に慣れています。ちょっとした気温の低下で、猫の体が冷えて冷え性のような状態になることがあるのです。

猫の「冷え」のサイン

猫の肉球を触る人の手

一番わかりやすいのは、耳の先、肉球、しっぽの先を触ってみることです。触ったときにいつもより冷たくなっている場合は、うまく体温を維持できていない可能性があります。

また、一日中じっとして動こうとしないときも、ただ寒がっているだけでなく、冷えによる体調の変化が起きていることが考えられます。特に、筋肉量が少ない子猫やシニア猫、運動不足の猫などは、体温をうまく維持できずに体が冷えやすいため注意が必要です。

冷えによる健康への影響

聴診器を当てられる黒猫

猫の体が冷えると、抵抗力が下がりやすくなり、鼻水が出るような猫風邪をひいたり、お腹が冷えて下痢や便秘になったりすることがあります。特に気をつけたいのが、おしっこの病気です。

寒さで動くのが面倒になると、猫は水を飲む回数を減らし、トイレに行くのも我慢してしまうことがあります。

膀胱炎などの病気を引き起こすきっかけになることもあるため、早めに対処してあげることが大切です。猫の体調がいつもと違うと感じたら早めに動物病院を受診しましょう。

すぐにできる猫の冷えの改善方法

毛布の中で寝る猫

寝床

暖かい空気は部屋の上にたまり、冷たい空気は床の方にたまります。猫のベッドを床に直接置くのではなく、少し高さのある場所に移動させたり、下にマットや段ボールを敷いたりするだけで、床からの冷えを遮断できます。

ふわふわした毛布を一枚入れてあげるのも、自分の体温を逃がさないために効果的です。

飲み水・食事

冬は飲み水をぬるま湯に、ウェットフードは少し温めて与えましょう。ドライフードは器を床から離し、温度低下を防ぎます。ただし、温度の変化を嫌う猫もいます。

冷たい水を好む子や食の変化に敏感な子もいるため、愛猫の好みに合わせて無理のない範囲で取り入れてください。

暖房器具の使用

部屋全体を20〜23度に保ちつつ、寝床には湯たんぽ等の「スポット暖房」を置き、猫が場所を選べるようにしましょう。

ただし、暖房器具との接触による「やけど」や「低温やけど」には注意が必要です。直接肌に触れさせない工夫をし、安全に温まれる環境を整えましょう。

まとめ

クッションの上に座る猫

猫は言葉で「寒い」と言えませんが、耳や肉球の冷たさ、そして行動の変化でサインを送っています。暖房で部屋を整え、湯たんぽなどでくつろげる場所を作りましょう。飼い主さんの小さな気遣いで、猫は冬を元気に過ごせます。

今日からさっそく、愛猫に優しく触れて、心地よく過ごせているかチェックしてみてください。もし、猫が冷えによって体調を崩していると感じたら早めに動物病院を受診してください。

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