1.醤油

猫に塩分が良くないことは、聞いたことがあるのではないでしょうか。もともとあまり塩分を必要としない猫が塩分を過剰摂取すると腎臓に負担がかかり、腎臓病のリスクを高めてしまいます。
もちろん、適量の塩分は猫にとっても健康維持に欠かせないものです。しかし、総合栄養食のキャットフードを食べていれば、必要な塩分量は足りています。それ以上摂取すると塩分過多の恐れがあるのです。
また、醤油の原料は大豆です。大豆にアレルギー反応を起こす猫もいるため注意が必要です。
醤油は頻繁に使われますね。テーブルに醤油さしを置いていたり、食事中に醤油皿を使用することも多いかと思いますが、猫に舐められないよう 気をつけてくださいね。
2.料理酒

猫の肝臓は人間と違い、アルコールを分解することができません。そのため、料理酒を口にしてしまうと、たとえ少量でもアルコール中毒を起こす恐れがあります。
命に関わることもあるため、猫が料理酒やその他のアルコール類を口にしてしまったときは、すぐに動物病院に連絡して指示を仰いでください。
みりんにもアルコールが含まれているため、舐められないように気をつけましょう。
3.香辛料

胡椒などの香辛料は刺激が強く、猫が食べてしまうと胃腸障害を引き起こす恐れがあります。特に消化器官が未成熟な子猫や、消化機能が低下している高齢猫は要注意です。
また、香辛料でアレルギーを起こすこともあります。
猫が香辛料を直接舐めることは考えにくいですが、香辛料の使われている料理を食べてしまうことはあるでしょう。人間が食べているときに欲しがるからと、安易に与えるのも危険です。
香辛料の使われているソースやケチャップ、ドレッシングなども注意が必要です。これらは香辛料だけでなく、猫に有害なタマネギやニンニクなどが使われていることも多いため、絶対に食べさせないでくださいね。
猫が調味料を口にしてしまったら?

猫が調味料を口にしてしまったときはどうしたらいいでしょうか。調味料を食べた後、嘔吐や下痢の症状が出ている場合は、早急に動物病院へ連れて行ってください。元気がなかったり、食欲がないなど、いつもと違う様子のときも受診しましょう。
異変はすぐに表れるとは限りません。猫の様子を観察し、気になることがあれば動物病院で診てもらってくださいね。特にアルコールを摂取してしまった場合は、異常が見られなくても受診することをおすすめします。
判断に迷う場合は動物病院の指示を仰ぎ、決して吐かせるなどの処置を自己判断で行わないでください。
動物病院では、いつ、どれくらい、何の調味料を食べてしまったのかを伝えられるようにしておくと診察がスムーズです。
まとめ

猫に危険な調味料をご紹介しましたが、これだけではありません。人間の料理に欠かせない調味料のほとんどは、猫に与えない方が良いものです。
調理中や食事中は、猫のつまみ食いに気をつけてくださいね。
猫に手作りのごはんを与える場合も、調味料は不要です。