猫が『笑顔』のような表情をみせる理由3選 実際に笑っているの?考えられる心理とは

猫が『笑顔』のような表情をみせる理由3選 実際に笑っているの?考えられる心理とは

アメリカの研究では、猫にはなんと276種類もの表情があることがわかっています。たしかに一緒に暮らしていると、くるくる変わる表情に見とれてしまうこともあるでしょう。なかでも印象的なのが「笑顔」のような表情ですが、実際に笑っているのでしょうか?今回は、猫がそんな表情を見せる理由を3つご紹介していきます。

1.リラックスしているから

毛布にくるまってくつろぐ猫

猫が穏やかな姿を見せるのは、心も体も落ち着いているとき。

「リラックス」しているときの笑顔は、脱力しているように口元がゆるみ、目もとろんとしているのが特徴です。

お気に入りの場所で寝転んでいるときや、飼い主さんのそばでまどろんでいるときに見られます。

人間で分かりやすく言うならば、マッサージや温泉などで極楽な気分のときに見られる姿でしょうか。

喉はごろごろ鳴らし、目は半開きかほとんど閉じている状態なことが多いでしょう。

全体的にふにゃっとした雰囲気をまとっているので、飼い主さんもつられて心がほぐれていくことでしょう。

2.うれしいことが起きたから

猫じゃらしで遊んでいる猫

「うれしい」ときの猫の笑顔は、リラックスしているときとは少し違った笑みを見せます。

ポイントは目元。

瞳孔が開いて黒目がちになり、瞳がキラキラと輝いて見えるのが特徴です。

遊びやごはんの時間など、猫もよい出来事が起きればルンルン気分になるのです。

筆者の愛猫も、お気に入りのおやつを見せた瞬間にぱっと表情が華やぎます。

茶トラの愛猫の鼻はもともとピンク色ですが、うれしいときはさらに血色がよくなり、その変化を見るのもささやかな楽しみになっています。

3.まばたきをしたから

穏やかな表情を浮かべる猫

親しい猫同士で交わされる猫流の挨拶といえば、まばたき。

「敵意はないよ」と伝えるために、ゆっくりと目を閉じるのがそのサインです。

信頼している飼い主さんにも、このボディランゲージを使うことがあります。

もし猫があなたに向かって優しくまばたきをしたら、それは親愛の表れですので、ぜひ同じようにお返ししてあげてください。

その際は、猫の目をじっと凝視するのではなく、微笑みかけるようにゆっくりと目を閉じて開くのがポイントです。

以前から猫と仲良くなるためのコミュニケーションとして知られていましたが、近年の研究でもその効果が実証されています。

猫ならではの「笑顔」とは?

女性にうれしそうに撫でられる猫

猫は、人と違って「表情筋」があまり発達しておらず、人のように声を出して笑うことはしません。

そのため、人と同じ意味で「笑顔」と表現するのは少し難しいかもしれません。

しかし、これまでお話ししてきたように、猫にも「楽しい」「気持ちいい」といった感情はたしかにあります。

目や口元の変化によって、それが「笑顔」のように見えることがあるのです。

また、ヒゲや耳にも感情が表れます。

楽しいときはぴんと張り、リラックスしているときは力が抜けてやわらかく垂れるなど、全身で気持ちを表現しているのです。

表情だけではなく、体全体の変化に注目してみると、より深く愛猫の心を読み取ることができるでしょう。

まとめ

気持ちよさそうに寝ている猫

猫と人とでは、笑顔の意味が少し違います。

それでも猫が笑っているように見えるのは、安心しているときに表情がふっとゆるむからです。

うれしくて興奮しているときは、黒目がちの瞳でハツラツとする様子が見られるでしょう。

笑っているように見える瞬間は、あなたと猫との絆が深まっているサインかもしれません。

信頼し合う猫同士で交わされる「まばたき」も活用しながら、猫のハッピーな気持ちをさらに高めてあげましょう。

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