【猫柄】『サビ猫』が持つ魅力あふれる特徴3選 意外な性別割合や性格の傾向などご紹介

【猫柄】『サビ猫』が持つ魅力あふれる特徴3選 意外な性別割合や性格の傾向などご紹介

みなさんは「サビ猫」についてどれだけご存じでしょうか?今回は、「サビ猫」の基本的な性格から被毛パターンの豊富さ、遺伝子上の不思議まで、魅力たっぷりにご紹介します。「サビ猫」を迎え入れる際のヒントにしてみてください。

1.唯一無二の模様を楽しめる

サビ猫のアップ

「サビ猫」は、黒と茶色系(赤茶色、オレンジ色)の被毛がまだら模様になっている猫種で、広い意味で言うと、三毛猫の一種です。名前の由来は「錆びた鉄」にちなんでいます。

同じ黒と茶色系の色味であっても、個体によってさまざまな被毛パターンに分かれるのが、「サビ猫」の大きな特徴です。

黒毛がちな「黒サビ」、茶色の比率が高い「赤サビ」、縞模様が入った「麦わら猫」、全体的に毛色が薄めの「パステルサビ猫」、さらにオレンジ色が目立つ「べっこう猫」(鼈甲細工の色合いに似ている)など、唯一無二、多彩なラインナップがそろっています。

その魅力に惹かれて、根強いファンがいるのも納得です。「サビ猫」の模様には、日本の伝統文化、「わびさび」に通じる味わい深い趣があふれています。

海外では、「サビ猫」全般を「トーティシェル(tortoiseshell cat、鼈甲の猫)」と総称していますが、日本文化と重ねて、いずれ「Wabi sabi cat」と呼ばれる日が来るかもしれません。

2.賢くて空気を読める子も!?

何かを見つめるサビ猫

「サビ猫」の性格をひと言で表現すると、「賢い」に尽きます。持ち前の観察力をもとに、飼い主さんの行動に合わせてふるまえる聡明さは、「空気読解力」の申し子と言ってもいいかもしれません。

次のパートで詳しく述べますが、遺伝的にほとんどが雌であるため、雌猫特有の警戒心を持ち合わせていて、知らない人にはツンを発動させるドライな一面もあります。

ただ、いったん打ち解けてくれると、心をオープンにして愛情深くつき合ってくれるのも、「サビ猫」の醍醐味です。自分だけにしか甘えない愛猫は、おそらく、飼い主さんにとっては密やかな勲章でしょう。なぜだか誇らしげに思えてきます。

3.圧倒的に雌猫の割合が高い

女性に抱っこされるサビ猫

「サビ猫」は、分類上、三毛猫の一種で、遺伝的な確率により、雌が圧倒的な割合を占めています。

三毛猫の雄、雌を決定する要因は、性染色体の存在が密接に関わっています。雌猫は「XX」、雄は「XY」と並んでいて、黒と茶色の被毛をつくる性染色体は「X」上にしかありません。

三毛猫の誕生には、黒と茶色を司る「X」が同時に2つそろうことが必須条件です。そのため、「X」が1つしかない雄猫は、黒、あるいは茶色、どちらか一方の毛色しか現れません。つまりは、雄の「サビ猫」は、遺伝上、原則的に出現しないしくみになっているわけです。

ちなみに、約3万分の1の確率で発生する雄猫は、性染色体異常の結果だと考えられています。

もちろん、三毛猫の仲間である「サビ猫」についても、上記の例外ではありません。実は、みなさんが目にする「サビ猫」は、ほとんど雌猫です。

個体ごとのオリジナルな被毛パターン、賢さに加えて、ほぼ雌猫しかない遺伝子的な不思議さもまた、「サビ猫」の魅力を際立たせている、と言えるのではないでしょうか。

まとめ

飼い主に撫でられるサビ猫

今回は、「サビ猫」ならではの魅力について解説しました。

「サビ猫」の特徴を簡単にまとめると、「この世に二つとない被毛パターン」、「空気が読める聡明さ」、「遺伝的に雌猫が大半」、この3つが挙げられます。

言うまでもないことですが、本文で紹介した性格については一般的な傾向であり、すべての「サビ猫」に当てはまるわけではありません。

実際に「サビ猫」の愛猫と関わり、触れ合ったうえで、飼い主さんはその子らしさを見つけてあげてください。

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