びっくり仰天!過去に英国紙上で報道された「超変わりもの」猫たち

びっくり仰天!過去に英国紙上で報道された「超変わりもの」猫たち

19~20世紀に英国の新聞で報道された記事の中には、現在の基準からみても「かなりめずらしい猫」を紹介したものがいくつもあります。そんな猫たちをご紹介しましょう。

ネズミに乳を与える猫

ネズミを見つめる猫

画像はイメージです

1906年10月にランカシャーの新聞「The Accrington Observer and Times」に掲載された記事では、「Rishton在住の老人Richard Townsendさんの飼い猫(2歳)は、ネズミに乳をあげて育てている」と紹介されています。

この猫は2匹の子猫を産んだばかりです。Richardさんは、子猫と母猫を引き出しの中に入れて静かに過ごせるようにしました。この猫は普段からネズミ捕りが得意です。彼はたまたま捕まえたネズミを、猫の栄養補給のために「差し入れ」として引き出しの中に入れてあげました。

すると猫はネズミの背中をつかみ、子猫の隣に並べて体を横たえ、3匹に乳を与え始めました。これに驚いたRichardさんは、いったんネズミを引き離したのですが、手を緩めるとネズミは自分から猫の元へと近づき、ふたたび子猫たちと一緒に乳を飲み始めたのです。

猫はその後もこのネズミの世話を続け、体を舐めて洗ってあげたりしていました。しかも不思議なことに、猫はこれ以外のネズミは捕獲して食べ続けたというのです。

カンガルーのような猫

後ろ足で立つ猫

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それから数10年後、「The Shield’s Daily News」で紹介されたロンドン在住の猫は「後ろ足だけで生まれたため、垂直に立ち上がって歩いている」ということです。まるでカンガルーのように歩くこの猫はIpseyという名前で、3匹の子猫を出産したばかりだそうです。なお、子猫たちには通常どおり足が4本あります。

Ipseyはチーズが大好物。飼い主にはサーカスなどの興行主らから「ぜひ買い取りたい」という申し出が絶えないそうですが、まったく手放す気はないということでした。

毛で覆われた「翼」をもつ猫

上を見上げる猫

画像はイメージです

もう1匹、体に特徴のある猫が記事になっています。1939年7月に「The Sheffield Evening Telegraph」で紹介されたのは、M. Roebuckさんが飼っている「翼」をもつ猫です。

同紙によると、猫は生後9ヵ月ほどの「一見ごく普通の白黒のオス」ですが、「走るときに長さ25センチほどの翼が伸びてきて、まるで雌鶏が翼を広げるかのようです。あくびをして、普通の猫のように背中を反らせた状態で翼を広げます」と記されています。ただしこの猫は飛んだり羽ばたいたりすることはありません。

肩甲骨のすぐ後ろにある翼は、毛で覆われています。普段は両側に折り返されており、毛深く尖った先端が後ろ足まで届いています。毛皮の下にある翼は、固い骨格だということです。

居酒屋に住む「酔っぱらいの猫」

ワインを飲む酔っぱらい猫

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全国紙の紙面を賑わせたもう1つの記事は、ストランド地区の居酒屋の「いつも酔っている猫」についてです。少し遡って、1899年8月に「The Globe」が報じました。

居酒屋で生活するうちに、この猫はデキャンタにワインが注がれるようすを見守り、こぼれたワインを舐め取る癖がついていました。猫はこの有害な飲酒習慣にすっかり溺れてしまい、夕方になると酔っぱらってよろめき歩くほどでした。

この猫の「お気に入りのアルコール」はポートワインだそうですが、それが手に入らないときは「ウイスキーか、ほかの身近なお酒を1口ずつ」飲んで我慢しているということでした。

出典:14 Remarkable Cat Tales From The Archive

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