猫の成長を祝う『七五三』のアイデア5選 どんな準備が必要?特別な日にするコツをご紹介

猫の成長を祝う『七五三』のアイデア5選 どんな準備が必要?特別な日にするコツをご紹介

最近では、愛猫に七五三のお祝いをする飼い主さんが増えているそうです。飼い主さんと猫の関係は、親子関係に酷似しています。そのため、これまでの成長を祝い、これからの健康と幸せを祈願する七五三で、愛猫を祝いたいという気持ちも理解できます。そこで、愛猫にストレスをかけることなく、特別な日として思い出に残せる七五三を祝うアイデアをまとめました。

七五三の歴史

七五三詣の家族写真

猫の七五三を祝う飼い主さんが増えています。元々、七五三は人のための行事です。地方ごとに特色がありますが、一般的には3歳と7歳の女児、5歳の男児に行うのが、現在の一般的なスタイルです。ルーツを探ると、元々は別々の儀式でした。まずはルーツとなるそれぞれの儀式を簡単にご紹介しましょう。

髪置(かみおき):3歳

昔は「胎内のものは不浄」と考えられていたため、男女ともに3歳になるまでは髪を剃る習慣がありました。3歳になり、「白髪になるまで長生きできるように」と白い綿帽子を頭に置く髪置という儀式を経ることで、髪の毛を伸ばし始めました。

袴着(はかまぎ)&髪削(かみそぎ):5歳

初めて袴を着る儀式の袴着は平安時代に、3歳から伸ばし始めた髪の毛を鋏で切り揃える儀式の髪削は室町時代以降に始まりました。いずれも5歳の男女に対して行われていましたが、江戸時代になり、5歳男児のみの行事に変わりました。

帯直(おびなおし):7歳

帯直は帯直(おびなおし)とも呼ばれています。9歳の男児と女児を対象に、恵方を向いて立たせ、紐を使った幼児用の着物ではなく、帯を使った着物を着せる儀式です。江戸中期になり、7歳女児のみの行事に変わりました。

七五三への統合化のきっかけ

印刷技術が発達した江戸時代に、源氏物語などの平安文学が一般庶民にも普及し、その頃の文化が見直されるようになりました。その流れの中で、5代将軍徳川綱吉が11月15日に長男の健康祈願を行い、これが七五三の日に定められた由来とされています。

猫の成長を祝う七五三のアイデア

鳥居を背に座る猫

それでは、愛猫の七五三を祝うためのアイデアをご紹介します。

1.神社にお参り

東京都新宿区にある市谷亀岡八幡宮など、猫にもご祈祷をしてくれる神社があります。愛猫がお出かけをストレスと感じない性格で、一緒に出かけられる範囲にそういう神社が見つかれば、愛猫と一緒にご祈祷を受けると良いでしょう。

ただし、まだ猫のご祈祷をしてくれる神社はわずかです。お出かけ好きな猫もあまり多くはありません。飼い主さんが神社を参拝してペット用のお守りを授かってくるのが、現実的かもしれません。

2.愛猫へのプレゼント

直接愛猫に喜んでもらえるプレゼントを用意するのもおすすめです。古くなってきたベッドやおもちゃを新しいものに買い換えるなど、普段愛猫が喜んで使えるようなものをプレゼントすると、記念にもなります。

3.特別なご馳走

猫が何よりも大喜びするのが、大好きなフードやおやつです。とっておきのおやつや飼い主さんの手作り食でお祝いをするのも、特別な日として記念に残り、かつ愛猫も喜んでくれることでしょう。

4.家族揃って記念撮影

普段から愛猫の写真をたくさん撮っているかもしれませんが、愛猫へのプレゼントやご馳走を前に、家族全員が揃った記念撮影をすると、普段とは異なり特別な日の記念となる写真になるでしょう。

袴着や帯直にちなみ、愛猫に衣装を着せたい場合は、くれぐれもストレスにならないように気をつけましょう。また衣服の部品などを誤飲しないよう、必要以上に長く着せておかず、着ている最中は目を離さないような配慮も必要です。

5.愛猫の健康管理項目の見直し

そもそも七五三は、愛猫がこれまで健康に育ってきてくれたことへの感謝と、これから先の健康を願うためのお祝いです。そのため、七五三を機に、これまでの健康管理の内容を見直し、愛猫の健康寿命を延ばすための工夫を加える日にするのも良いでしょう。

7歳を過ぎると、シニア期の兆候を見せ始める猫も出てきます。心身の健康を維持するための刺激に富んだ遊び方を工夫する、愛猫が暮らしやすくなるための環境を整えるなど、愛猫の生活を見直す機会にしましょう。

準備を整えて特別な日にしよう!

新しいおもちゃで遊ぶ猫

事前にしっかりと計画を立て、準備をすることで、愛猫の七五三を特別な日にすることができます。七五三を愛猫やご家族とどのように過ごしたいのかを考え、それを実現するために必要な準備を整えましょう。

下記のような準備をすることで、飼い主さんと愛猫の特別な日を演出しましょう。

  • 愛猫と一緒に参拝できる神社を探して予約する
  • 近所の神社でペット用のお守りを授かれるか調べる
  • 愛猫が喜ぶプレゼントを用意する
  • 大好きなおやつや手作り食を用意する
  • 一眼レフのカメラを用意して撮影が得意な知人やプロに撮影を依頼する

まとめ

社務所

本来、七五三は人間のお子さんのお祝いです。必ずしも愛猫を祝う必要はありません。しかし、猫にとっての3歳は青年期が過ぎ成猫期に入る時期、5歳は成猫期の真っ盛りではあるものの人間でいうと人間ドックを受け始める頃、7歳は壮年期に入り早ければシニア期の兆候を見せ始める猫も出てくる時期と、ライフステージ的には節目の時期に当たります。

単なるお祭り騒ぎではなく、愛猫も喜び、ご家族揃っての記念ともなる特別な日にしながらも、これから先も愛猫が元気に長生きできるための準備をするきっかけの日にできると良いですよね。

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