愛猫を『長生きさせる食事』のポイント3つ 飼い主が取り入れるべき健康維持の秘訣とは

愛猫を『長生きさせる食事』のポイント3つ 飼い主が取り入れるべき健康維持の秘訣とは

愛猫の健康と長寿を叶えるには、食事が重要な鍵を握ります。本記事では、猫の年齢や体質に合わせた食事選びのポイントから、健康を維持するための食事の与え方まで、今日から実践できる秘訣を解説していきます。

SupervisorImage

記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫を「長生きさせる食事」のポイント3選

ご飯を食べた猫

1.年齢やライフステージに合わせた食事選び

猫の健康と長寿を支えるためには、その子の年齢や成長段階に合わせた食事を選ぶことが重要です。子猫期は、成長を促すために「高カロリー・高タンパク」なフードを与えましょう。

成猫期には、適正体重を維持するためのバランスの取れたフードに切り替え、肥満を防ぎます。そして、7歳以上のシニア期に入ったら、腎臓や関節への負担を減らすため、リンやナトリウム、タンパク質が調整されたフードを選びましょう。

病気を抱えている場合は、獣医師と相談して療法食を取り入れることも重要です。このように、時期に合わせた適切な食事管理が、猫の健康な体づくりをサポートします。

2.適切な食事量と回数を守る

愛猫を長生きさせるためには、食事の量と回数を正しく管理することが重要です。猫はもともと、少量ずつ頻繁に食事を摂る習性があるため、1日2〜3回に分けて与えるのが理想的です。

特に、室内で暮らす猫は運動量が少ないため、与えすぎは肥満につながります。肥満は糖尿病や関節炎など、さまざまな病気を引き起こすリスクを高めるので気を付けましょう。

フードのパッケージに記載されている給餌量を参考にしつつ、その子の体重や活動量に合わせて量を調整してください。また、置き餌にすると食べすぎてしまうことがあるため、時間を決めて与える「自動給餌器」を使うのも効果的です。

3.新鮮で安全な水を与える

猫の健康維持において、食事と同じくらい大切なのが水分補給です。猫はもともと水をあまり飲まない傾向があるため、意識的に飲水を促す必要があります。

新鮮で清潔な水を常に用意することはもちろん、複数の場所に水飲み場を設置したり、猫用ファウンテンを利用したりして、猫が水を飲みやすい環境を整えましょう。飲水量が少ないと、尿路結石や慢性腎臓病などの病気を引き起こすリスクが高まります。

特にドライフードを主食としている場合、水分が不足しがちになるため、ウェットフードを食事に取り入れることも、水分補給を促す有効な手段となります。

飼い主が取り入れるべき食事以外の健康維持の秘訣

飼い主と遊ぶ猫

愛猫の健康と長寿は、食事だけでなく、日々の生活習慣全体で守られます。まず、適度な運動を確保することが重要です。

猫じゃらしなどのおもちゃを使って毎日遊び、体を動かすことで肥満を予防し、ストレスを軽減させます。筋肉量の維持にもつながります。

また、定期的な健康チェックも欠かせません。自宅で体を触ってしこりがないか、体重の増減がないかなどを確認するほか、年に一度は動物病院で健康診断を受けさせましょう。

さらに、猫が安心して過ごせる快適な生活環境を整えることも大切です。静かで落ち着ける場所を提供し、常に清潔に保つことで、心身ともに健康な状態を保つことができます。

まとめ

水を飲む猫

愛猫の長寿を願うのであれば、食事の質と量、そして新鮮な水の提供に気を配ることが基本となります。

しかし、それだけでは十分とは言えません。食事管理と併せて、日々の運動や定期的な健康チェック、安心できる生活環境を整えることが重要です。

これらを総合的に取り入れることで病気を未然に防ぎ、愛猫が心身ともに健康で、私たちと長く幸せな時間を過ごすことができるでしょう。

スポンサーリンク