1.自分の心地よさを最優先

猫は自分のリズムで動く動物です。ペットとして人間に飼われていても、人間や他の猫に合わせることはありません。
眠くなったら寝る、動きたくなったら歩く。人の目を気にせず、無理に誰かに合わせることなく、気ままなペースで過ごす日々は「無理しない生き方」のとても良いお手本です。
2.居場所を見つける天才

猫は、自分にとって好ましい温度の場所を見つける天才です。寒い日は太陽の光があたる窓際にいたり、お風呂のフタや毛布の上にもいたりしますよね。逆に暑い日は玄関の土間や廊下で、熱を体に溜めないような体勢をしています。
猫は自分にとって快適な温度の場所を見極めるのがとてもスムーズ。また温度や感触だけではなく、静けさや空気などを含めて、居心地のよい居場所を見つけるのが天才的に上手なのです。
人間も、居心地のよい場所があることは、癒やしであり、リラクゼーションにもつながります。ぜひ猫をマネして、快適な場所を探す名人になりましょう。
3.必要な分だけしっかり休む

人間はどうしても「たっぷり休む=怠け者」というイメージをもたれがちです。休みの日に1日中寝てしまい、罪悪感を感じる人もいるかもしれません。
しかし、猫にとって寝ることは悪いことではありません。本来の猫は狩猟動物なので、狩りを成功させるために常に体力を温存しておくという習性があります。休息は狩りの一環で、下準備というわけです。
日本人は、休息を重んじるようになってきましたが、休まないことを美学とする風習がまだ残っています。休養も大切な生活の一部とする猫を見習いたいものですね。
4.自分の気分で甘える

猫は自分本位と言われる行動をよくします。こちらにまったく興味がない素振りをしていたのに、急に甘えてくることがありますよね。
人間は知恵や感情が複雑なので、甘えたいときに素直に寄り添えないことも多いものです。誰かを頼ったり、お世話をしてもらうことが苦手な人は「受け取り下手」なんて表現されることもあります。
人間も、ときには猫のように甘えられると、生きやすく感じるかもしれません。気持ちのシフトチェンジを思いのままに操れるとよいですね。
5.興味のあることだけに全力

猫は気が乗らないものには見向きもせず、好きなものには夢中になります。たとえば高価なおもちゃだったとしても、興味がなければ絶対に遊びません。逆に、ただのヒモ1本だったとしても、自分が気になれば全力で追いかけます。
人間の場合、さすがに興味のあることだけやることは難しいですが、すべてのことに全力で挑むことはありません。やるべきことはきちんとやったうえで、必要のないところにお金や時間を費やすことを避けると、自分がラクになりますよ。
6.拒む勇気をもつ

人間の社会には、常識や協調性が要されるので、ときに「嫌だけど、大丈夫なフリ」をしてしまうことがあります。それは大人だけでなく、子どもの世界でもありうることです。
しかし、猫は嫌なときはスッと逃げますし、拒みたいときは手を出して意志表示します。
人間がこれをやるには、最初はとても勇気が必要かもしれません。しかし、人間関係でもNOと伝えることはとても大切。一度「YESにしない選択肢」を体験すると、心がラクになっていきますよ。
ただし、人の心や思考回路は複雑なので慣れないうちは「拒んでしまったけど大丈夫かな…?」と、不安や罪悪感をもつこともあるでしょう。最初の方はラクでないこともあるかもしれませんが、断る場面を選びながら、少しずつ慣れていけるとよいですね。
まとめ

猫のいろいろな習性に共通していることは、「頑張り過ぎない」「自分の気持ちに素直でいる」ということです。
人間の場合、猫のようにすべてを自由にすることはできませんが、生活の一部に少し猫の習性を取り入れることは可能です。心に窮屈さを感じたときは「猫のマネ」を参考にするとよいでしょう。