猫の老後に寄り添う『施設・サービス』3つ 利用方法や費用、特徴までわかりやすく解説

猫の老後に寄り添う『施設・サービス』3つ 利用方法や費用、特徴までわかりやすく解説

猫も年をとると、介護や特別なケアが必要になる時期が訪れます。しかし、飼い主さんだけで介護を続けるのが不安な状況になることも…。この記事では、猫の老後を支える施設やサービスを3つご紹介します。

1.ペットの訪問介護サービス

元気のない老猫

ペットシッターさんが、自宅に訪問してくれるサービスです。投薬や食事、トイレのお世話などをサポートしてくれます。

利用シーンとしては、飼い主さんの出張や入院、急用、旅行など。老化した愛猫を自宅で留守番をさせるのが心配なときに、ペットシッターがきてくれるというものです。

猫は不慣れな場所にストレスを感じる動物なので、年老いた猫や介護が必要な猫にとっては自宅がベスト環境。中には家事代行を併設しているところもあるので、愛猫の介護が最優先で家のことが進まないという人には便利なサービスです。

このようなペットシッターの費用は、1回30分~60分で、2,000円~6,000円が相場。ただし、地域やサービス内容によって価格帯は異なります。

猫が2匹以上の場合は+500円~1,000円必要になったり、都内と地方では単価が異なったり、また交通費別途、年末年始やGWの割増し料金もあるでしょう。

2.動物病院のデイケア・入院施設

獣医に健康管理をしてもらう猫

動物病院で行う、獣医師や看護師による医療的なケアサービスのことです。目的はあくまでも必要な医療を受けるというものなので、通院ではできない点滴や酸素吸入、持続的な薬物投与などの処置や検査が必要な場合により対応されるもの。ただし、方針は動物病院によって異なり、希望された方には対応してくれるところもあります。

また入院というスタイルで、介護や介助をおこなってくれる動物病院もあります。病状が重い場合は、緊急の集中治療(ICU)で対応してくれる場合もあります。

動物病院の日帰りデイケアの費用は、5,000円~が目安。入院となれば1日1万円以上かかることは予測され、ICUに入院となれば、1日3万円~5万円になることもあります。

利用方法は、かかりつけの動物病院やその主治医に相談となります。

3.老猫ホーム(終生預かり施設)

自分の部屋で過ごす老猫

飼い主さんの代わりに老猫のお世話を受けてくれる施設があります。「老猫ホーム」とは、飼い主さんが何らかの事情でお世話ができなくなったときに頼れるサービス。短期間や終生預かりのプランもあり、愛する猫が穏やかな老後を過ごせるようにサポートしてくれるのです。

利用するためには、それぞれの施設ごとにルールは異なりますが、面談や健康状態のチェック、ワクチン接種の有無や健康管理などがあります。

年老いた猫は、基本的なお世話に加え、医療費やオムツやペットシートといった消耗品費もかさみます。また居心地の良い余生を提供してくれるとあって、費用は高額です。年間で40万円から50万円、内容によっては年額100万円必要な施設もあります。

なお、施設によって金額に差があるように、サービス内容や医療費の有無などもそれぞれです。ご自身の生活状況と愛猫の状態に応じて、より適切な施設を選びたいものですね。

まとめ

快適に過ごす猫たち

愛猫に介護が必要になってきたとき、自宅に来てもらうのか、通いのサポートを受けるのか、または施設にお引っ越しをして終生のお世話をお願いするのか。

いずれにしても、複数のサービス(施設)を比較するのは大切です。料金だけでなく、猫たちがどのような生活をしているのか、実際の利用者さんの口コミなどは必ずチェックするようにしましょう。

また契約内容を細かく確認したり、面談を重ねて、小さな疑問でも投げかけるのが大切。愛猫を安心してお任せできるのかしっかりと見極めてくださいね。

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