猫が遊びに誘っているサイン

1.おもちゃを出してと要求する
猫は常に飼い主さんのことを観察しています。そのため、おもちゃがどこにしまわれているかをちゃんと把握しています。
そして飼い主さんと一緒に遊びたくなると、おもちゃをしまってある場所に行き、その前で鳴き声を上げて「おもちゃを出して!」とアピールします。
2.いきなり飛びかかってくる
おもちゃではなく、普段から飼い主さん自身を獲物に見立てて遊ぶことを覚えている猫の場合は、いきなり飛びかかって遊び始めてしまうこともあります。
特にスリッパを履いた足が猫の目の前でパタパタと動いているのを見ると、獲物が近づいてきたと興奮して待ち構え、飛びかかってしまう猫が多いようです。
3.高い声で鳴きながら自分をアピールする
おとなになった猫同士では、あまり鳴き声でコミュニケーションを図ることはありません。しかし、言葉でコミュニケーションを図る人間に対しては、猫も鳴き声を使ってコミュニケーションを図るようになることが多いです。
遠くから飼い主さんをじっと見つめながら鳴いたり、足元をうろつきながら鳴いたり、しっぽをピンと立てた状態で近づきながら鳴いたりなど、さまざまな方法で自分をアピールしながら「遊ぼうよ!」と誘ってきます。遊びに誘ったり甘えたりする時の声は、高い声を出すことが多いです。
4.お腹を見せて体をくねらせる
猫にとって、お腹は大切な臓器が詰まっているにも関わらず、骨に守られていないウィークポイントです。そのため、信頼している相手以外にはお腹を見せません。
そんな猫が、飼い主さんの前で仰向けに横たわり、お腹を見せながら体をくねらせている時は、かなり甘えたい気分が高まっている「遊んで!」のサインです。
5.体を擦り付けてくる
猫も年齢を重ねてくると、だんだんと体を動かすのが億劫になってくるようで、あまり自分から遊びに誘ってくることがなくなってきます。
しかし、飼い主さんの体に自分の体を擦り付けてくるときは、とても甘えたい気分が高まっていて、「かまってよ!」という甘えるサインです。こういう場合は、スキンシップを主とした穏やかな遊びで応えてあげると良いでしょう。
信頼関係が深まる応え方

遊びの誘いにはできるだけ応える
愛猫との間に信頼関係を深めたいのなら、遊びの誘いにはできるだけ応えるようにしましょう。猫は集中力に長けていますが、持久力はありません。
本気で遊んでも、10〜15分程度で疲れてしまいます。愛猫から遊びに誘われたときは、飼い主さんの休憩時間だという気持ちで、一緒に楽しく遊ぶと良いでしょう。
忙しくても無視はしない
そうは言っても、誘われた時にどうしても手が離せないということもあります。その時も、決して猫を無視してはいけません。「無視」をしてしまうと、遊びに誘う行為が嫌な記憶として残ってしまう可能性があります。一緒に遊べない場合でも、軽く頭を撫でながら「今はちょっと時間がないので、後で遊ぼうね」と声をかけるようにしましょう。
猫を上手に遊ばせるポイント

猫にとっての遊びは、擬似的な狩りです。そのため、おもちゃを獲物に見立てて、上手に動かしてあげることが最大のポイントです。おもちゃの動かし方が上手で、まるで本物の獲物のように感じさせることができれば、猫も夢中になって遊ぶはずです。
複数あるおもちゃを上手に使い分けて、1回の遊びの中でしっかり狩りをした気分を味わってもらいましょう。例えば、最初はポインタで注意を引き付け、途中から猫じゃらしや釣竿タイプのおもちゃ、投げたボールなどで獲物を追わせ、最後は蹴りぐるみでしっかり獲物を捕獲させるといった具合です。
1回の遊びは短時間で十分ですが、できれば朝と夕方の1日2回程度、ご飯をあげる前に遊ぶ時間を設けるのが理想です。もし、愛猫があまり自分から遊びに誘ってこないようなら、これらの時間帯を目安に、飼い主さんの方から愛猫を遊びに誘ってみてください。きっと、狩りに成功した満足感で美味しくご飯を食べられるでしょう。
まとめ

猫にもそれぞれの個性があります。今回ご紹介したサインは、猫との暮らしの中でよく見られるとされているサインです。
飼い猫は、どのように接すれば飼い主さんに自分の気持ちが伝わるかを研究していますので、その猫と飼い主さんの間だけの特別なサインが生まれるかもしれません。
普段から愛猫の様子をよく観察し、気持ちをしっかり汲み取れるようにコミュニケーションを深めていきましょう。遊びを通して信頼関係をより深めることで、猫との暮らしもより豊かで楽しいものになっていくことでしょう。