猫が迷惑に感じている『余計なお世話』5つ

1.過度な抱っこやスキンシップ
猫は自由を愛する動物であり、抱っこやベタベタしたスキンシップを常に喜ぶわけではありません。
飼い主にとっては「可愛いから抱きしめたい」という気持ちでも、猫にとっては「自由を奪われた」とストレスになる場合も。
特に抱っこ嫌いな猫に無理やり触れ続けると、信頼関係を損ない、飼い主を避ける行動につながりかねません。
そのためスキンシップは、猫が自ら近寄ってきたときに「猫が許す時間」のなかで行うのが理想です。愛情を押しつけず、猫のペースを尊重して関係性をより良いものにしていきましょう。
2.遊びの押しつけ
猫には「遊びたいとき」と「休みたいとき」の切り替えがあり、無理に遊ばせようとするのは、猫にストレスを与えてしまいます。
たとえば飼い主が「もっと運動させなければ」と思っておもちゃを振り続けても、猫が興味を示さないときは逆効果です。
無理やり遊ばせようとすると、「余計なお世話だニャ」といわんばかりに逃げたり隠れたりして、かえって距離が生まれることもあります。
そのため猫が「のんびり・おひとりモード」のときに無理に遊ばせようとせず、猫からの誘いがあったときや、飼い主に積極的になっているときに一緒に遊んであげましょう。
1日15分程度の遊びでも、運動不足や心身の健康を保つのに役立ちます。猫の狩猟本能を刺激するような遊び方を、意識してみてください。
3.頻繁な環境の変化
猫は自分のテリトリーに強いこだわりを持ち、匂いや配置を把握することで安心感を得ています。
そのため引っ越しや家具の配置換えなど、生活環境を頻繁に変えるのは控えましょう!
愛猫のために「やっぱ家具はこっちのほうがいいかな~」と試行錯誤するのは良いことですが、やりすぎには要注意。
模様替えは猫にとって安全だと思っていた場所が急になくなったり、自分のにおいが消えたりするので猫が不安になってしまいます。
やむを得ず環境を変える場合は、猫が慣れるまで時間をかけ、お気に入りの場所や匂いのついたものをそのまま残してあげるなどの工夫をしてあげましょう。
4.洋服を着せる

SNS映えを狙って猫に洋服を着せる行為は、猫にとっては迷惑以外の何物でもありません。
猫は自由を好むので服によってその動きが制限されたり、毛づくろいできなくなることで、衛生面にも悪影響が出たり、猫自身のストレスにもつながります。
どうしても着せたい場合は、短時間で様子を見ながら行い、猫が嫌がるようならすぐに脱がせてあげましょう。
SNS映えやかわいさよりも、猫の気持ちを第一に考えてくださいね。
5.過剰な食事管理
猫の健康のために食事をコントロールするのは大切ですが、極端なダイエットや急な食事内容の変更は猫にとって大きなストレスです。
たとえば「太らせたくない」と思って急激にフードを減らすと、空腹から不安やイライラを感じたり、突然メニューが変わると不信感から食事をしなくなる場合もあります。
また「おいしいから」といって、飼い主の判断で勝手に人間の食事を与えるのも危険です。
人間の食材には、猫にとって有害な食品が多く存在し、好意のつもりが命に関わるリスクにつながる場合もあります。
そのため健康管理は獣医師と相談しながら無理のない範囲で行い、猫の満足感と栄養バランスの両立を目指すように行いましょう。
まとめ

猫との暮らしにおいて、飼い主の「愛情」が時に「余計なお世話」になってしまうことがあります。
今回紹介した5つの行動は、いずれも猫にとってストレスや不快感を与える可能性があるもの。
ストレスは心身の健康に大きなダメージがあるので、できる限りストレスの少ない環境を目指してください。
愛猫の性格や習性を理解し、愛猫のペースに合わせた理想的な接し方を心がけましょう。