猫が彼氏・彼女に塩対応…『愛猫』と『仲良くなってほしい人』の間を取り持つための3つの方法

猫が彼氏・彼女に塩対応…『愛猫』と『仲良くなってほしい人』の間を取り持つための3つの方法

大事なパートナーが愛猫にそっけなくされると、飼い主さんも少なからずショックでしょう。改善する方法はないのか?と悩むのも当然です。今回は、そんな問題を解決すべく、お互いに仲良くなれるコツを3つ紹介します。今後の良好な関係づくりに役立ててみてください。

1.ゆっくり静かに動いてもらう

ソファーの上を歩く茶トラ猫

個体差はありますが、猫は基本的に警戒心が強い動物です。人間に派手に動かれたり、大声で叫んだりされると、身の危険を感じ、すぐに遠ざかるか、物陰などに隠れてしまいます。

特に、過去に人間からつらい目に遭った猫ほど、ちょっとした動きにも驚くので注意が必要です。

その点を踏まえたうえで、愛猫と仲良くなってもらいたいなら、パートナーさんには、「ゆっくり静かに動いてもらう」ようにお願いしましょう。

猫目線では、たとえ小柄な人であっても、とても大きな存在に見えます。そんな「巨人」が「かわいい~!!!」と絶叫しつつ、腕をフリフリ、足をドタドタさせて近づいてきたらどうなるか?巨大怪獣の上陸と同じで、愛猫は一刻も早く逃げまどうほかありません。

立ち上がるときはそっと、歩くときは穏やかに、話しかけるときはやさしく(ややトーンを高めに)が鉄則です。むやみに迫ることなく、ほどよい距離感を保っていると、愛猫も安心できます。

猫は観察力が鋭い動物なので、危害を加えるような相手ではない、とわかると、同じ空間にいても必要以上に怖がらなくなります。さらに慣れてくれれば、猫のほうから少しずつ距離を縮めてくれるようになるかもしれません。

2.愛猫のお世話係(ゴハンやトイレ掃除など)を担当してもらう

ゴハンを用意する男性

2つ目のコツは、ゴハンのお世話やトイレ掃除を担ってもらうことです。

一般的には、猫は長くいっしょに過ごす人やゴハンをくれる人に懐きやすいと言われています。

最初は決まった時間にゴハンを用意することから始め、ある程度回数を重ねた後、大好物のおやつをスプーンであげてみるのも良いでしょう。

その際の注意点は、自分から近づかずに、愛猫のほうから歩み寄ってくるのを待つことです。同時に、凝視は猫にとって敵意のサインとなるため、目をじっと見つめないことも必ず守ってください。

もし過剰に怖がるようだったら、ケージ越しに試してみるのも効果的です。

ルーティンのごとく、ゴハンのお世話を繰り返しているうちに、愛猫のなかで、パートナー=ゴハンをくれる人=超イイ人、という認識が生まれます。

トイレ掃除やおもちゃ遊び、猫ベッドメイキングなども担当できるようになると、パートナーさんは、愛猫にとって、もはや七福神のような存在です。御飯豊穣、家猫安全、快眠来福、狩芸上達など、さまざまな福をもたらしてくれます。

はじめのうちはつれない反応でも、部活の基礎練習のように、地道にお世話し続けると、愛猫もだんだん振り向いてくれるようになるはずです。

3.あえて無関心を装ってもらう

寝転んで勉強する女性と猫

最後の3つ目は、あえて興味のない感じでふるまってもらうことです。

巷でよく言われる「猫が苦手な人ほど猫に好かれる」という言葉には、実は、一定の真理が含まれています。

猫が苦手な人は、まず、猫に近づこうとしません。同じ空間にいても、気づかれないように端っこや視界に入らない位置にこっそりいます。もちろん、調子外れのネコナデ声で話しかけることもありません。まるで透明人間のように佇んでいるだけです。

そんな人を猫スコープで見てみると、「他の人とは違う。もの静かで、思慮深くて、こっちのパーソナルスペースをとても大事にしてくれる…好きかも」と映ります。

夢は追いかければやがて叶う可能性もありますが、猫を追いかければ必ずや逃げられてしまいます。

愛猫と仲良くなりたいのに、猫ギライを演じるのは心苦しいですが、パートナーさんには理屈を説明して、あえて知らんぷりを貫いてもらってみてください。熱演ぶりによっては、のちにハリウッド映画ばりの大逆転劇(敵役と恋に落ちる)が起こるかもしれません。

まとめ

カップルと白猫

パートナーには自分の家族とも仲良くなって欲しいと願うものですが、猫の場合でも同じでしょう。ただ、猫は、しがらみがない分、率直に対応するので、苦手な相手なら距離を置き、好ましく思える人なら積極的にすり寄ってきてくれます。

今回は、パートナーさんがいかにクールな愛猫から信頼を勝ち取るか、3つのヒントを紹介しました。

控えめな行動と日頃のお世話、ほどよい距離感、この3つは、愛猫がその人を信頼できるかどうか判断するうえで非常に大切な要素です。

見ていないようでいて、猫はパートナーさんをじっくり観察しています。取り組みがうまくいって、「合格!」のサインが出れば、今までとはまるで違うデレデレの世界が待っているかもしれません。

本文で解説した内容を今後の対応に活かし、愛猫と良好な関係を築いてみてください。

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