猫がいる部屋に『空気清浄機』を設置するときの注意点3選 選び方は?安全に使うには?

猫がいる部屋に『空気清浄機』を設置するときの注意点3選 選び方は?安全に使うには?

猫を飼っていると、抜け毛やおしっこのニオイなど、少々困った問題も出てきます。今回は、みなさんのちょっとした悩みを解決すべく、「空気清浄機」を導入する際の選び方と注意点を解説します。これから比較検討するための判断材料にしてみてください。

1.静音性が高く、適用床面積の2~3倍の機種を選ぶ

空気清浄機のある部屋で眠る猫

まず、空気清浄機選びで肝心なのは、「適用床面積」の2~3倍の機種を選ぶことです。

「適用床面積」とは、空気清浄機を30分間稼働させて空気がキレイになる範囲のことです。この数値が大きいほど空気洗浄能力が高いと言えます。

ただし、数値通りの広さの部屋で使用すると、空気がクリーンになるまでどうしても時間がかかってしまいます。なるべく効率的に部屋の空気を変えるためには、規定の数値(適用床面積)の2~3倍の機種を選んでみてください。

たとえば、10畳分の部屋であれば、20~30畳の「適用床面積」を備えた機種が理想的です。その分、空気がキレイになる時間も短縮されます。

また、猫は聴覚が非常に優れており、空気清浄機の稼働音を嫌う子もいます。余計なストレスをかけず、安心して過ごしてもらうことは、愛猫暮らしの基本です。静音性に配慮した機能(静音モード、おやすみモードなど)がある機種を選択するようにしましょう。

2.目的に応じた機種を選ぶ(抜け毛、脱臭、加湿など)

猫の抜け毛

2つ目のポイントは、各家庭の要望に合った機種を選ぶことです。

たとえば、特に長毛種猫のおうちの場合、年間を通じて愛猫の抜け毛問題が気になるところでしょう。小まめに掃除しても追いつかない、と飼い主さんも途方に暮れているかもしれません。

そんなおうちでは、「HEPAフィルター」を搭載した空気清浄機が重宝します。

「HEPAフィルター」とは、花粉やホコリ、ウイルスなどの微細粒子を99.97%以上の確率で捕集できるフィルターのことです。部屋のあちこちを舞い、家具などのうえに積もりがちな愛猫の抜け毛をせっせと吸い込み、部屋の空気をキレイにしてくれます。

さらに、愛猫のおしっこのニオイ対策には「活性炭フィルター」搭載の機種、冬場の乾燥対策には加湿機能付きの機種、といったように、飼い主さんが困っている問題に合わせたものを選ぶと、おうち環境もよりいっそう改善されやすくなります。

ちなみに、脱臭機能に特化した「脱臭機」(匂いの元となる原因物質を除去する)もあり、通常の空気清浄機では間に合わない場合、導入も検討してみてください。

3.効果的な設置場所と安全性を確保する

ベッドルームにある空気清浄機

空気清浄機をおうちに取り入れたものの、設置場所を誤ると、せっかくの機能をフルに活用できません。同時に、愛猫のトラブル防止のため、安全性についても考慮する必要があります。

空気清浄機を設置する際には、洗浄機能の効率性と安全面を両立させるべく、飼い主さんは以下のポイントを踏まえておきましょう。

  • 壁や家具などから一定の距離を離す(空気の取り込み口や排出口を塞がない)
  • 部屋の中央辺り、少し高い位置に置く(抜け毛を取り込みやすい。頑丈な台などを利用)
  • 空気清浄機のまわりに囲いをつくる(愛猫の誤作動や侵入を防ぐため)

このほかにも、電気ポットに代表されるように、おうちの家電に乗りたがる愛猫対策として、空気清浄機のうえに猫除け用のトゲトゲを敷くのも効果的です(100均やホームセンターで入手できる)。

空気清浄機の導入時には、機能の特性を最大限に高める設置場所の見極めと、愛猫の安全性を確保することが何よりも重要です。

まとめ

空気清浄機の前で佇む猫

愛猫暮らしのみなさんにとって、「空気清浄機」はもはや欠かせない家電パートナーかもしれません。

今回は、「空気清浄機」を導入する際のポイントを3つに分けて解説しました。

「適用床面積の2~3倍の清浄力」、「飼い主さんのニーズに合ったもの」、「安全面に配慮した設置場所」は、部屋の空気をキレイに保ち、安全性に基づいた快適な暮らしを実現させるために必要な条件です。

どんな「空気清浄機」を選んで良いのかわからないときは、上記の要点をベースにして、それぞれのおうちの事情にふさわしいものを選択してみてください。

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