愛猫にさせてはいけない『危険なお留守番』5つのNG事項とその理由

愛猫にさせてはいけない『危険なお留守番』5つのNG事項とその理由

愛猫にお留守番をさせるとき「大丈夫かな?」と不安になることはありませんか?実は、気づかないうちに猫にとって危険な環境で留守番させてしまっているケースも少なくありません。この記事では、猫にさせてはいけない“NGなお留守番”の代表的な5つのパターンと、その理由、そして安心して留守を任せるための工夫について詳しく解説します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫のお留守番のNG行動5選

お留守番中の猫の様子

猫は比較的お留守番が得意と言われていますが、油断すると思わぬ事故やストレスの原因になることも。「これくらい大丈夫」と思っている環境が、実は猫にとって危険だったというケースは少なくありません。

ここでは、猫を安全にお留守番させるために避けたいNG行動5つと、その理由をわかりやすく解説します。

1.小さな物やビニール袋を放置する

床やテーブルにひも・ビニール袋・小さなパーツ付きのおもちゃなどを置きっぱなしにしていませんか?猫はこういったものに興味を示しやすく、誤飲や窒息事故の原因になる恐れがあります。

2.窓・ベランダを開けっぱなしになっている

猫は高いところが好きで、網戸越しに外を見るのも日課という子も多いですよね。しかし、不意の物音に驚いたり、鳥や虫に反応して網戸を破って飛び出す事故が実際に報告されています。

3.フードや水の準備が不十分

外出前にフードと水を入れておくだけでは、時間帯や室温によって蒸発・こぼれ・不足が起きることがあります。特に夏場は脱水リスクも高まるため、油断は禁物です。

4.エアコンを切って外出する

「エアコンはもったいないから…」と切って出かけるのは危険です。特に夏の高温・冬の寒さは、体温調整が苦手な子猫や高齢猫にとって命に関わる問題になります。室内でも熱中症になる恐れがあるため特に夏場は注意が必要です。

5.照明を完全に消して出かける

猫は暗い場所に強い動物ですが、真っ暗な環境が不安やストレスになる場合もあります。特に長時間の暗闇は、安心感の低下や問題行動の引き金になることも。

安心して猫をお留守番させるための工夫

おもちゃで遊ぶ猫

猫が安全でストレスなくお留守番できる環境を整えるには、事前の準備とちょっとした工夫が欠かせません。事故を防ぎ、猫の気持ちにも寄り添えるような、おすすめの対策をご紹介します。

安全な空間づくりを意識する

猫が誤って飲み込んでしまいそうなもの、爪が引っかかるもの、倒れやすい家具などがないか、部屋全体を見直してみましょう。コンセントやコードも要注意です。カバーを使うなどして物理的に防ぐ工夫が効果的です。

おもちゃや爪とぎを設置する

猫は退屈するとストレスを感じやすくなります。お気に入りのおもちゃや爪とぎスペースを複数用意することで、ひとりの時間も楽しく過ごせます。知育玩具やキャットタワーなどもおすすめです。

カメラで様子を確認できるようにする

外出先からスマホで確認できるペットカメラがあると、猫の様子をリアルタイムで見られて安心です。声をかけられるタイプもあり、猫にとっても飼い主の気配を感じられる良いアイテムです。

帰宅後はたっぷりスキンシップを

お留守番を頑張った猫には、帰宅後にたっぷりとスキンシップや遊びの時間を取ってあげましょう。飼い主との触れ合いで、猫は安心し、ストレスも軽減されます。

まとめ

スキンシップ中の飼い主と猫

猫は静かにひとりで過ごせる動物ですが、安全で快適な環境を整えることが何より大切です。
ちょっとした不注意や「これくらいなら大丈夫」という油断が、大きな事故につながることもあります。

毎回のお留守番前にチェックを怠らず、猫の命と心を守る工夫をしてあげましょう。

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