1.何もしていないときの体勢

幸せな猫は、何もしていないときにリラックスした体勢で過ごしています。というのも、猫の幸福度は「環境や人間を信頼しているか」で決まるからです。無防備な体勢であればあるほど、自宅が居心地いいと思っているし、飼い主さんを心から信頼しているといえます。
代表的なものでは、仰向けになって寝る「へそ天」があります。よほど信頼していないと、急所のお腹を出そうとはしません。ゴロゴロと喉を鳴らしたり、飼い主さんをじっと見つめてくるのも信頼の証です。
また、表情からも幸福度をチェックすることができます。家で暮らす飼い猫よりも野良猫の方が鋭い顔をしていると感じたことはないでしょうか。暮らしが満ち足りていると、猫の表情も優しく穏やかになります。
2.食欲の有無と生活環境

猫の幸福度は、食事や生活環境でも知ることができます。心身ともに健康なことは、人間にとっても幸せの条件といえるでしょう。また、猫は非常にきれい好きなので、家が清潔で整っていると幸せを感じやすいです。
毎日たっぷりご飯を食べて、適量の水を飲み、問題なく排泄ができていれば、基本的な健康状態は良好といえます。逆に、ストレスがたまると、食欲がなくなったりお腹の調子を崩したりするでしょう。少しの変化に気が付けるように、飲食や排せつの回数や時間を日々記録することをおすすめします。
また、猫の幸福度を上げるためには、トイレや寝床をきれいに保つことも大切です。猫砂や爪とぎは定期的に取り換え、寝床が汚れたら洗濯するようにしましょう。
3.睡眠時間と生活リズム

もともと1日の大半を寝て過ごすといわれる猫ですが、みなさんの愛猫はどれくらいの時間を睡眠に充てられているでしょうか?猫も、安心できない環境では落ち着いて寝ることができません。つまり、十分な睡眠を取れていることも幸せのポイントとなります。
もちろん、猫の睡眠時間は個体差もあるでしょう。しかし、用もなく家中をうろついていたり、1日中気を張っている様子が見られる場合は、ストレスを抱えている可能性があります。
睡眠時間と同じように、生活リズムが整っていることも重要です。例えば、野良猫は毎日同じルーティンで暮らしているといわれています。何時に縄張りの見回りに行って、何時にどこで寝るといった習慣が決まっているのです。
「毎日が同じであること」で安心できるのが猫の特徴です。引っ越しなどで生活環境が変わったときは、愛猫の変化に注意してあげるといいでしょう。
4.好奇心の有無

幸せな猫は、おもちゃに対して好奇心を持ちます。反対に、幸せでない猫はおもちゃにあまり関心を示しません。人間でも、心が健やかなときは色々な場所に旅行に行ったり、新しいことに夢中になれますが、そうでないときは積極的に好奇心を働かせようとは思わないでしょう。猫にとっても、毎日が退屈だったり、警戒ばかりしていて、遊んでいる余裕がなくなってしまうのです。
つまり、猫を幸せにしてあげたいなら、暮らしの中に適度な刺激をプラスしてあげることがポイントになります。定期的におもちゃを購入したり自作するなどして、猫の狩猟本能を満たすことが大切です。
とはいえ、性格的にあまり遊ばない猫がいるのも事実。好奇心の旺盛さは個体差があるため、興味もないのに無理に遊ばせようとする必要はありません。
まとめ

言葉を喋れない分、毎日の行動の中で猫の心境を想像してあげることが大切です。幸せな猫は、表情が柔らかく落ち着いていて、行動にも波がありません。
愛猫の生活を満たしてあげるために、生活環境の改善やコミュニケーションの見直しをしてみてもいいかもしれませんね。