1.気軽に外出や旅行ができなくなる

猫を飼い始めると、これまでのように思い立ったらすぐに旅行に出かけたり、友人との飲み会で終電を気にせず過ごしたりすることが難しくなります。猫は非常にデリケートな生き物であり、長時間の留守番や環境の変化は大きなストレスになるからです。
そのため、数日家を空ける場合は、ペットホテルに預けたり、ペットシッターに依頼したりするなど、事前の手配が必要になります。また、これらには費用もかかるため、気軽な旅行は控えるようになるでしょう。
猫の安全と心身の健康を第一に考える必要があるため、猫を飼うことはライフスタイルそのものを見直すことになります。
2.インテリアや部屋の清潔さを完璧に保つのが難しくなる

猫との暮らしでは、部屋を完璧な状態に保つことが困難になります。猫の爪とぎによって壁や家具は傷つき、抜け毛は季節を問わず舞うため、日々の掃除は欠かせません。
猫がお気に入りの場所でくつろいだり、遊び回ったりすることで、どうしても部屋は汚れてしまいます。また、猫が誤って口にすると危険なものや、転倒の恐れがあるもの、割れやすいものを置かないようにしなければなりません。
おしゃれなインテリアを追求するよりも、猫にとって安全で快適な空間作りを優先する必要があるのです。
3.睡眠や生活リズムが猫中心になる

猫との生活は、飼い主の睡眠や生活リズムに大きな影響を与えます。猫は明け方や夕暮れ時に活発になる『薄明薄暮性』の動物であり、人間が寝静まった夜中や早朝に動き回ることも。いわゆる「夜中の大運動会」が始まれば、睡眠を妨げられることも少なくありません。
また、猫の食事は毎日決まった時間に与える必要があるため、朝早くに起こされることも頻繁に起こります。これまでの自由な生活リズムは崩れ、猫の食事や遊び、睡眠時間に合わせて行動するようになるでしょう。
4.金銭的な自由度が少なくなる

猫を飼うことは、当然、金銭的な負担が増えるということです。毎日の食費やトイレの砂代などの消耗品費はもちろん、予期せぬ病気やケガをした際の高額な医療費に備える必要があります。
特に、猫は体調不良を隠す習性があるため、気づいた時には病気が進行していることも珍しくなく、治療費がかさむケースも多いです。
また、高齢になった際の介護費用も考慮しなければなりません。猫の生涯にかかる費用を考えると、これまでのようにお金を自由に使うことは難しくなるでしょう。
まとめ

猫を飼うことは、時間やお金、そして生活の自由度を猫と分かち合うということです。
猫との暮らしで「できなくなること」を覚悟し、その代わりに得られる、かけがえのない喜びと幸せを心から楽しめるよう準備することが大切です。