1.長時間の外出も安心

「自動給餌器」とは、あらかじめフードをセットしておけば、決まった時間に決まった量を出してくれる優秀なマシンです。ドライフードだけでなく、ウェットフードに対応したタイプもあります(ドライよりも商品は少数)。
「自動給餌器」の最大のメリットは、外出中(仕事や用事)で遅くなったとき、愛猫を待たさずに済む点です。たとえば、急な残業が入って、いつもの時間に帰れなくても、「自動給餌器」さえあれば、愛猫が待ちぼうけを食うこともありません。
愛猫を心配するあまり、早く帰らなくちゃ、と焦れば焦るほど、目の前の仕事に集中できなくなる――愛猫想いの飼い主さんであれば、誰しもが感じるジレンマかもしれません。
そういう意味では、「自動給餌器」は、飼い主さんの業務効率化を後押しする力強いパートナーです。
猫の視点に立てば、多くの猫がルーティンを好むので、毎日、同じ時間にゴハンが出てくると、余計なストレスもなく安心できます。
2.出先のトラブル時にも強い

大雨や地震、台風などの自然災害、交通事故による渋滞、電車の運行停止など、さまざまな出先のトラブルで、飼い主さんが帰宅困難に陥るケースもあります。
そんなときに、「自動給餌器」があると非常に便利です。たとえば、スマホアプリ対応の機種であれば、遠隔操作によって、きめ細やかな給餌設定(時間、量、回数)のうえ、愛猫に欠かさずゴハンを用意できます。
しかも、カメラ機能がついていると、リアルタイムで愛猫の食事風景もチェック可能です。「留守のときでも、うちの子はちゃんと食べているのか…」とつい不安になりがちな飼い主さんにとっては、心配事の解消にもつながります。
外出時にどんなハプニングに直面するかどうかわからないからこそ、万が一に備えて、「自動給餌器」を導入してみるのも賢い対策かもしれません。
3.休みの日でも寝坊できる

「自動給餌器」は、飼い主さんの不在時だけでなく、在宅時にも大いに活躍してくれます。
3つ目の魅力は、「自動給餌器」のおかげで、休みの日でも寝坊できることです。
月曜日から金曜日まで遅くまで働きっぱなしでクタクタ、さぁ、明日の土曜日はたっぷり寝るぞ!―という飼い主さんの意気込みをあっさり打ち砕くのが、愛猫の「おはよう早起き運動」です。
猫の正確な体内時計に関しては、飼い主さんは日々、リアルに体験しているところでしょう。たとえ休日であれ、愛猫は遠慮というものを知りません。いつもと変わらず、5時キッカリになると起こしにやってきます。愛猫の目的のほとんどは、「早く、ゴハン!」です。
「自動給餌器」を雇い入れると、チョイチョイ猫パンチ、髪の毛ホリホリ、枕ブロック、プロレス風メキシカン・ダイブなど、愛猫が繰り出す「目覚ましアタック」に無理やり起こされ、安眠のひとときを強奪されることもありません。
飼い主さんがベッドで気持ち良くまどろんでいる間も、「自動給餌器」がせっせと愛猫をもてなしてくれます。セットした時間通りに、一定量を出してくれる、本当に律儀で賢いやつです。
「自動給餌器」でただひとつ、懸念すべきなのは、食後、満足した愛猫が仕掛けてくる猛烈な「かまってアピール」に対しては、ひたすら無力なことです。
いずれ最新テクノロジーの髄を極めた「自動撫撫器」が開発されたとしても、飼い主さんは、愛猫とのスキンシップだけは機械に譲るわけにはいかないでしょう。
結局、「まだ6時にもなっていないのに…」とボヤキつつ、甘えてくる愛猫をやさしく撫でながら、早め早めの休日がスタートします。
自動給餌器を選ぶ際のポイント

機種ごとの違いはありますが、「自動給餌器」には、見守りカメラをはじめ、録画機能、リアルタイム視聴(会話)、自動追尾機能、リモート給餌などの機能がそろっています。
ちなみに、「自動給餌器」を選ぶコツについて簡単に記すと、以下の通りです。
- フードの好みに合わせる(ウェットが好みなら専用のものを)
- ダイエット中なら、複数回の食事設定ができる機種を選ぶ(食事量を減らし、回数を増やす)
- 災害時の対策としては、電池式がおすすめ
- 多頭飼育には、猫につき1台が理想的(横取り防止のため)
- 仕事などで外出が多い飼い主さんは、リモート給餌できるものを選ぶ
まとめ

今回は、飼い主さんの暮らしをサポートする「自動給餌器」について、3つの魅力を紹介しました。
結論から言うと、「長時間の外出」や「出先のトラブル時」「休日の朝」にこそ、「自動給餌器」は大いに役立ってくれます。
便利な家電を導入するだけで、生活が一変することもあります。飼い主さんにとって、「自動給餌器」はその可能性を秘めたマシンと言えます。
機種によってさまざまな機能があるので、もし購入を検討中であれば、いくつか見比べて、自分の暮らしに合ったものを選んでみてください。