1.ノルウェージャンフォレストキャット

ノルウェージャンフォレストキャットは、ノルウェーを原産とする長毛種の猫です。日本でもファンが多く、知名度が高い猫種といえます。その歴史は非常に深く、北欧神話にも登場することでも知られています。
ノルウェージャンフォレストキャットの魅力といえば、まずはそのたくましい体型でしょう。ボックス型といわれるしっかりした骨格に、フサフサと広がるような毛並みが気高さを際立たせます。雪の中で堂々と佇む姿は、猫とは思えないほどの迫力です。
その反面、非常に穏やかで甘えん坊な性格であることも魅力のひとつ。なでられることが大好きで、信頼関係が結ばれれば犬のように甘えてくれます。そのギャップが、多くの人を魅了するのかもしれませんね。
2.ベンガル

ベンガルは、アメリカを原産とする短毛種の猫です。特筆すべきは、ヒョウのような模様とスマートな体。他の猫種と比べると頭部が小さく、野性味あふれるワイルドな容姿がかっこいい猫種です。
また、ベンガルは、非常に遊び好きな性格であることも特徴です。運動神経がよく、他の猫ができないようなことも平気でやってのけます。水が苦手でないことも、ベンガルならではの特徴といえるでしょう。
「肉食」といった強めの雰囲気が魅力のベンガルですが、実はとってもフレンドリー。子供とも仲良くすることができるほど、穏やかな性格の持ち主です。とはいえあまりベタベタされるのは好まないようで、いわゆる「ツンデレ」なタイプの猫種といえます。
3.シャム

シャム猫の歴史は長く、500年以上前からタイの王室で飼われていたといわれています。基本的には貴族のような上流階級の家でのみ飼育を許可された猫種で、タイの王族からイギリス大使に贈られたことで世界中に広まったのだとか。
シャムの体格は非常にスリムで、他の猫種と比べても細長いスタイルをしています。とはいえ筋肉は発達しており、貧相な印象は与えません。どちらかというと女性的なしなやかな体型で、高貴なかっこよさが魅力です。
正式な猫種として登録されていますが、目の色はサファイアブルーしか認められていません。引き込まれるような深いブルーは神秘的で、貴族しか飼えなかったことも納得できるほどです。やや気難しい性格ではありますが、信頼できる相手には愛情深くスキンシップを取ります。
4.オリエンタルショートヘア

オリエンタルショートヘアは、第二次世界大戦後に激減したシャムの個体数を増加させるために作出された短毛の猫種です。その特徴は、なんといっても独特な顔の形。三角形の輪郭に大きな耳、すっと通った鼻筋は、ライオンを連想してしまうほどのかっこよさです。
引き締まった体に長い脚も魅力で、アスリートのようなストイックな雰囲気を感じさせます。女性らしさよりも男性のような逞しさが魅力の猫種といえるでしょう。女性受けのいい「細マッチョ」な男性…といった風貌です。
思わずうっとりしてしまいそうな強そうな顔に見合わず、性格は非常に甘えん坊。飼い主と遊んだりなでてもらうことが大好きな猫種です。好奇心旺盛で、ちゃっかりイタズラをしてしまうお茶目な一面も見せてくれるでしょう。
まとめ

犬と比べて、猫はそれほど多くの種が知られているわけではありません。実際の暮らしの中では雑種猫を見る機会の方が多く、よほど猫好きな人でないと知らない猫種も多いです。
しかし、世界には非常に多くの猫種がおり、その背景には猫の魅力を後世に引き継ぎたいさまざまな人の想いと努力があります。色々な猫種やその歴史を知ることで、今まで気に留めなかった猫の魅力に気がつくかもしれませんね。