首輪をするメリット

迷子対策
愛猫に首輪を付ける最大の理由は、迷子になったときに見つけやすくなるからでしょう。首輪に迷子札を付けておけば、行方不明になった際も戻ってくる可能性が高くなります。また、家の中でどこにいるか分からなくなってしまったとき、首輪に鈴を付けていると発見しやすくなるのもメリットです。
飼い猫の証明
愛猫が行方不明になった場合、首輪を付けていることそのものが「飼い猫である」ことの証明になります。首輪が付いていなければ野良猫と区別がつかず、捕獲されてしまうかもしれません。例え首輪に迷子札を付けていなかったとしても、ひと目で飼い猫であることが分かれば、保護されて飼い主さんを探してくれるかもしれません。
災害時に有効
災害時には、意図せず愛猫と離れてしまう可能性も考えられます。そんなとき、迷子札を付けた首輪が保護される確率をぐっと上げてくれることでしょう。過去の災害時には、野良猫なのか飼い猫なのか判別がつかず、保護に繋がらなかったケースも少なくないようです。
首輪をするデメリット

猫のストレスになる
飼い主さんにとって首輪は愛猫を守るアイテムですが、残念ながら猫にとってはストレスになる場合があります。猫は五感が敏感なため、首周りに何かが纏わりついていることにストレスを感じやすいのです。とくに、鈴や飾りなど装飾が施された首輪は、負担になる可能性が高いでしょう。
事故につながる可能性がある
猫の事故の中には、首輪が原因となるものもたくさんあります。首輪が何かに引っかかって動けなくなり、パニックを起こして窒息してしまうのです。首輪が引っかかった状態で宙づりになってしまうことも。狭い場所や高い場所が好きな猫にとって、これは大きなデメリットとなります。
皮膚病になる可能性がある
首輪を長期間装着することで、皮膚炎や脱毛を起こすことがあります。これは、首輪のサイズが合わなかったり、雑菌によって皮膚トラブルを起こすことが原因です。このような状態になったときは、一時的に首輪を外して動物病院に連れて行きましょう。
首輪以外の個体識別法

マイクロチップ
猫の個体識別方法として、「マイクロチップ」がメジャーとなっています。というのも、令和4年6月1日から、生体販売される猫についてマイクロチップ装着が義務化されたためです。
マイクロチップとは、直径2ミリ、長さ8~12ミリほどの小さなチップのこと。それぞれのチップには15ケタの識別番号が割り振られており、専用リーダーで読み取ることで身元確認が可能です。
マイクロチップを読み取るリーダーは動物病院、動物愛護センター、保健所や警察などに配備されているため、迷子になったときや災害時には非常に役立つことでしょう。
外見的特徴をまとめる
愛猫の外見的特徴を、個体識別の手がかりとしてまとめておくのもおすすめです。首輪やマイクロチップを付けていない猫が行方不明になった場合、大きな助けとなります。
外見的特徴とは、毛色や柄、瞳の色、耳の形など、パッと見て他の猫との違いが分かりやすいものがいいでしょう。また、尻尾の欠損や傷跡なども詳細に控えておくと安心です。
最近では猫の「鼻紋認証」をデータ化するアプリが登場するなど、新しい認証の形も広がっています。
行動的特徴をまとめる
個体識別に意外と役立つのが、愛猫の行動的特徴です。外見的特徴と合わせてまとめておくことで、識別の正確性もぐっと上がります。
ご飯を食べるときの癖、おやつやおもちゃへの反応など、愛猫ならではの行動パターンがあるはずです。保護時に同じ行動を示すとは限りませんが、大きな手がかりになるでしょう。
まとめ

五感が敏感な猫にとって、首輪がストレスとなることは珍しくありません。しかし、首輪のメリットは非常に大きなもの。首輪を付けていても気にならないよう、子猫のときから少しずつ慣れさせるのが理想です。
最近は色々なタイプの首輪が販売されているので、愛猫に負担がかからないものを選んであげることも大切です。どうしても嫌がる場合は、軽くて柔らかい素材を選び、首への負担が少ない首輪にしてみましょう。
マイクロチップや外見・行動的特徴をまとめておくなど、首輪以外にも個体識別方法はありますので、さまざまな観点から検討してみてくださいね。